6月14日、シネマート新宿にて、超新星ユナクの単独初主演映画「無花果の森」の初日舞台挨拶が行われた。
平成23年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した、小池真理子の原作「無花果の森」を完全映画化した。
ヨンホ(ユナク扮)は、ジャーナリストを目指し日本へ留学したが、雑誌社のパパラッチとして働いていた。彼は世界的有名指揮者、新谷吉彦(三浦誠己)の妻・泉(原田夏希)へのDV疑惑を追っていた。身を隠す新谷泉とユンホは偶然に再会する。再会した時のヨンホは警察に追われていた。追われるヨンホと逃げる和泉、次第に惹かれあう傷ついた2人の純粋な愛の深く甘美な物語。
共演は原田夏希の他に江波杏子、小木茂光、名高達男。
古厩智之(ふるまやともゆき)監督作品。
主演のユナク、原田夏希、主題歌を歌うMiNo、古厩智之監督が登壇。
モノクロカモフラージュ柄のジャケットに黒いスリムパンツ姿のユナクの登場に大歓声があがった。
ユナク:「昔から日本の映画は好きだったので、今回出演できて嬉しかったです。しかし、すべて日本語ということで心配もありました。記者の役なので、日本や韓国の知り合いの記者さんに気持ちや悩みなどを聞いてみたりしました。日本語の発音もたくさん練習して努力しました。」
原田夏希さんとのからみのラブシーンもあって…アイドルとしてどうだろう。歳はアイドルじゃないけど(笑)悩んだり会社と相談したり、不安もいっぱいありましたが、監督さんを信じて頑張りました。」
原田:「ユナクさんは、日本人が使わないような難しい日本語も勉強されていました。(感情とは関係ない)説明ゼリフを言うのがとても難しいのですが、ユナクさんは母国語でもない言葉で話して、演技もして、素晴らしいと思いました。」
MiNo:「主題歌を歌わせていただき、大変嬉しいです、ユナクさんに演技指導もしていただき、オッパは優しいなあと思いました。」
古厩監督:「ユナクはいいヤツです。(笑)セリフの量が多いと心配していましたが、シナリオについてたくさん質問してきたり、熱意があり会ったその日に彼なら大丈夫だと確信したので、僕を信じてくださいと言いました。本人に会っていいところがたくさんあったので、どんどん役に活かしていこうと思いました。原田さんは暗い役でしたが、見事に暗く演じてくれました。(笑)心をなくしてしまった彼女を、ユナクが癒してくれましたね。」と穏やかに当時を振り返って話していた。
―いちばん大変だったところは?―
ユナク:「(韓国ではやらない)長回しの撮影を経験したことです。原田さんの目を見て、セリフを聞いて、感情こめて演じました、すごく勉強になりましたし、日本の映画なんだなあと思いました。泉さんとの電話シーンを見て欲しいです。」
―(ユナク以外の3人に)ユナクさんの現場でのおもしろいエピソードはありましたか?―
古厩監督:「だいたい面白いですが、(笑)ユナクはいい匂いなんですよ。(笑)最初に会った時も2回目も匂いがしてドキドキしました。(笑)嫌味じゃなく爽やかな、ちょっと不思議な気持ちになる感じというか…。(笑)」ゆったりとした監督特有のリズムでのトークに会場は笑いに包まれた。
原田:「ユナクさんはいつも甘いものを食べていましたね。(笑)ジュースを飲んだり、菓子パンを食べたり、甘いものばかり食べてるのにスリムだなあと思いました。おもしろい行動も沢山されていて現場は和やかでしたね。」
MiNo:「どこでも、“ハハハ…”と笑うんです。」
ユナク:「いろんな“ハハハ…”があるんですが、気まずい感じとか、苦笑いが多かったです。現場で流行っていました。超新星の中ではソンジェくんも気に入って、いつも“ハハハ…”と言っていました。(笑)」
―ワールドカップ真っ最中ですが、ユナクさんはサッカーはいかがですか?―
ユナク:「全世界のお祭りだから、日本も韓国も頑張ってほしいですね、アジアが全部上位に入れたらよいと思います。」
(マスコミ撮影のあと)
―最後にご挨拶をお願いします―
古厩監督:「先ほどから言っていますが、ユナクに会っていいヤツだったから、安心してセリフをどんどん増やしていきました。どうせなら経歴も本人に近づけていこうと、名古屋に留学していたことにしたりね。(笑)ユナクと原田さんと2人にまかせてしまっても大丈夫だった。力を合わせて作った作品なので愛してください。」
ユナク:「今回、素晴らしい日本のスタッフ、監督、俳優さんたちと一緒にできて嬉しかったし、たくさん勉強になりとても感謝しています。今日、来てくださった記者さんもありがとうございます。もっともっと頑張って、いいヤツになりたいです。」
6月14日(土)シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
オフィシャルHP
http://www.bs-tbs.co.jp/ichijiku/
2014『無花果の森』製作委員会