韓国・釜山にて10月2日より開催されている「釜山国際映画祭」に、4日、実話をもとにした感動の映画「ザ・テノール 真実の物語」のオープントークが行われ、海雲台BIFF広場にキム・サンマン監督、オペラ歌手べ・ジェチョル役のユ・ジテ、新入社員役の北乃きい、共演のナターシャ・タプスコビッチ、ベ・ジェチョル本人が登壇した。
この映画はヨーロッパで活躍するオペラ歌手べ・ジェチョルが、甲状腺ガンによって声を失うが、彼の歌声に惚れ込んだ音楽プロデューサー沢田との出会い、苦悩を乗り越え見事に復活を遂げるまでを実話を基に描いた作品だ。
キム・サンマン監督の挨拶「この映画は、いまステージの左にいらっいゃる声楽家のべ・ジェチョル先生の実話をもとにしたお話です。先生はヨーロッパオペラ史で100年に1人出るかわからない声の持ち主だと評価を受けた方ですが、ある時、声帯神経が切断されたことで声を失ってします。そこでもう一度舞台に戻るために悪戦苦闘する先生とその周りで助けようとする人達のお話です。ユ・ジテさんが、オペラ歌手にすっかり変身して素晴らしい舞台をおみせします。期待してください。
べー・チェチョル役を演じたユ・ジテはこの映画に出演するのあたり「イタリア語やオペラの発声や口の開け方、舞台のマナーなどいろいろな事を学びました。実際には声をだしてはいませんが、映画に演奏されるアリア8曲全てを覚えて演じました。出演できてとても光栄です。」
北乃きいは「自分がギターを弾き歌いならお芝居をするシーンがあるのですが、このシーンが自分にとって一番の山場でした。リハーサルの時のやれるだけのことはやったと思いましたが、本番が終わったあとにユ・ジテさんと伊勢谷さんが大きなケーキを買ってきてくださり『よく頑張ったね』とおっしゃってくださりとても感動しました。そしてとても紳士的な方だと思いました。言葉は通じなくても気持ちで通じあえる素敵な雰囲気が映画の中にも表れていると思います。
この映画はいろいろな国の方々と一緒だったのでとても不安でしたが、ユ・ジテさんがリラックスさせてくださり不安以上に幸せを感じました。夢を諦めない姿が皆さんの心を打つと思います。きっと心に残る一本の映画だと思います。」
ユ・ジテの演技に関して「声楽家の演技は簡単ではないだろうと思いましたが、ユ・ジテさんが一年間本当に役のためにご苦労されました。声楽家の姿を見せるために訓練も一生懸命にされ、その姿をみながらやはりさすがは俳優なんだなと思いました。」と称えた。
『ザ・テノール 真実の物語』
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配給:『ザ・テノール 真実の物語』プロジェクト
10月11日(土)新宿ピカデリー、東劇ほか全国ロードショー