2015.05.23 取材:記事・写真/RanRan Entertainment
2015年5月23日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて、原作の累計発行部数165万部、公開前から様々な方面で話題沸騰の映画『イニシエーション・ラブ』の初日舞台挨拶が行われ、松田翔太、前田敦子、木村文乃ら豪華出演者陣と堤幸彦監督が登壇した。
ポスターには「最後の5分 全てが覆る。あなたは必ず2回観る。」と、純愛物語らしからぬ言葉が並ぶ本作。その謳い文句の通り、ラスト5分でストーリーが180度変わってしまう展開と、不可能と言われた同名小説の実写化に挑んだ豪華キャストにより話題性が今年一番との呼び声高い作品だ。
上演後の熱気冷めやらぬ会場に出演者が、大きな歓声とともに客席から登場。
役について「今までの中で一番、自然体で演じることができた」と語る松田が、「とても誠実な役ができて嬉しいです。」と含みを持たせ、見た人ならわかる(?)ジョークと共にニヤリと笑うと会場からは笑いが起こった。
また、ヒロインを演じた前田は原作よりも先に台本を手にしたとのことで、「原作を読むのと読まないのとではまた違って見えると思います。(映画を)観た後に原作を読むのも楽しいと思う。」と太鼓判を押した。
物語の舞台は1987年のバブル最盛期。劇中にはその時代の音楽も数多く登場し、懐かしさがいたるところに散りばめられている。偶然にもその年に生まれたという木村は、「母が見ていた世界を見ているようで不思議でした。」と演じた感想を語り、「肩パットにくびれのすごくある服とか、一周回って新しいなと。今日も松田さんにお会いしたら劇中の髪型のままでしたしね?」と、テクノカットに近い髪型で登場した松田に同意を求めると「続々と僕の周りに(テクノカットが)増えてます。流行らせたいですね。」とバブル期の流行を取り入れていることを明かした。
そんな2人の関係性は、木村演じる美弥子が松田演じる鈴木を翻弄し、大人の世界へと誘うというもの。それに際して木村が「そういうのが好きなんでしょ?今大変だもんね〜」と、交際報道があったばかりの松田をいじる一幕もあり、会場は笑いに包まれた。
本作のテーマは『くつがえる』とのことで、人生がくつがえるなら何になりたい?という質問では、前田が「ネコになりたいです。」と発言するとすかさず松田も「それ俺も言おうと思ってた!」と意気投合。「一緒にネコになりましょうか。」と言い合うほんわかしたトークを展開した。
映画上演後の舞台挨拶とのことで、ステージ横に立つ宣伝部から大きくバツの印が出されるほどにネタバレの嵐となった今回の舞台挨拶。見たからこそわかるポイントやエピソードが満載で、登壇者と観客とで秘密を共有したかのような団結感が芽生えた。また、舞台上から出演者がカプセルを10個投げ、計40個のうち1個には物語のキーでもある本物のルビーの指輪が入っているなどと映画同様サプライズづくしのイベントとなった。
今をときめく俳優陣がつむぎだす純愛の物語。しかしその最後にはもう一度最初から見ずにはいられないある仕掛けがある。今年度最大の話題作の目撃者となるため1回、そして2回とぜひ劇場へ。
《あらすじ》
1980年代、バブル最盛期の静岡。大学生の鈴木(松田翔太)は合コンの席で歯科助手のマユ(前田敦子)と運命的な出会いを果たす。
しかし、2人の甘い時間は長くは続かず、就職した鈴木は東京へ転勤となり、マユを置いて上京する。週末ごとに静岡を行ったり来たりする遠距離恋愛を続けるが、東京で同僚の美弥子(木村文乃)と出会い心が揺れ始める。
『イニシエーション・ラブ』 全国東宝系絶賛公開中!
出演:松田翔太、前田敦子、木村文乃
監督:堤幸彦
配給:東宝
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