2015.11.11 取材:記事写真/RanRan Entertainment
若き世界的ピアニスト ユジャ・ワンがオランダの世界的オーケストラ ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のソリストとして来日。そのツアー中の11月11日、東京・表参道のApple Store,Omotesandoにて初ミニライブ&トークを行った。
iPadが陳列される店舗奥にハンブルク・スタインウェイが設置され、ピアノの前に多くの観客が陣取った。ユジャはいつものようにミニスカートのドレスにハイヒール姿で登場。
チャイコフスキー白鳥の湖から、モーツァルトのトルコ行進曲、グルックのオルフェオ、ビゼーのカルメンなどアンコール用のショート・ピース全6曲を演奏。各曲とも編曲を凝らし、ステージ衣装と相まってまさに自由奔放、超絶技巧、すばらしいパフォーマンスを披露した。
また、曲ごとに照明が変わるなどステージ効果にも工夫されていた。演奏中は表参道を通行中の方々がガラスを覗きこむ姿が印象的であった。
続いて、女性ファッション誌「SPUR(シュプール)」の編集長・山崎貴之氏のインタビュー形式によるユジャのトークショー。「演奏していてどういうところが楽しい?」の質問には「音楽を届けられるところ。今、ショッピングの中心青山・表参道にいることが幸せ」と笑顔をみせていた。
「ピアノの楽譜にiPad使う?」の質問には、「演奏旅行移動用にすべて楽譜はiPadに入れている」そうで、「ページをめくるアプリもあるそうです。」と説明。
ステージでのミニスカート、ハイヒールについては、「階段が歩きにくいけど、ファッションで自分の見栄えを大切にしたいし、自分に自信をもてるし、演奏も楽しめる。」と胸を張る。今日のドレスはマイケルコース、ハイヒールはクリスチャン・ルブタン(ソウルとヒールが燃えるように赤い)だそうで、ハイヒールは「慣れているので逆にフラットな靴だとやりにくい。ただ、バッキンガム宮殿では、エリザベス女王の前でつまずいた。」と失敗談も明かした。
観客からの愛読書は?の質問に「愛読書は村上春樹が好き。台湾の友人の村上クラシック音楽がとりあげられているという講義を聞いてから好きになった。飛行機の中では読みやすい。」とのこと。
ステージ終了後、観客をバックに楽しそうにiPadで自撮りしていた姿が印象的であった。
ファッション、演奏、何事にも真剣に取り組み、楽しむユジャ。これからの活躍が楽しみである。
【最新アルバム】
ダイナミックで精緻、ユジャの指先が紡ぐ色彩と官能!
ユジャ・ワン
ラヴェル:ピアノ協奏曲[SHM-CD]
発売日:2015.10.14
価格(税込):\2,808
品番:UCCG-1715(ユニバーサル・ミュージック)