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2017年10月1日 22:42

『ミナミの帝王』を超える最強ダークヒーローが誕生!主演・竹内力、監督・小沢仁志の初タッグ『闇の法執行人』

取材:記事・写真/RanRan Entertainment

一般市民を狙う振り込め詐欺や、特殊詐欺、還付金等詐欺、はたまた政治家に目を向ければ連日のように政務活動費の不正使用問題などが報道されている。一体この世の中、何を信じればいいのか、正義はどこにと市民は憤るが、そんな私たちの心の叫びを聞いて悪に正義の鉄槌をくらわすヒーローが登場した。その名も龍崎剛。俳優・竹内力が『闇の法執行人』で演じる最強ダークヒーローだ。

8月28日(月)、東京・スペースFS汐留で行われた『闇の法執行人』スペシャルトークショー&囲み取材には、原案・製作総指揮・主演を務めた竹内力、と第4~6話の監督を担った“OZAWA”こと小沢仁志が登壇。ランランエンタメでは、トークショーの直前お二人への独自インタビューを試み、この作品の魅力に迫った。

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竹内が演じるのは親友の裏切りで資格を剥奪された元エリート弁護士・龍崎剛。頭脳明晰だけでなく、裏社会にも精通し、そのうえ戦闘能力にもたけている。相棒は元・マル暴の刑事と右も左もわからない新米女性弁護士で、学生時代の親友は義侠心にあついヤクザの親分と、正義のヒーローの足枷となる倫理観も良い意味で壊れている。悪人どもの末路が容赦ないので、観ている私たちのスカッと感が半端ない。

『ミナミの帝王』でオリジナルビデオ界の金字塔を打ち立てた竹内が、萬田銀次郎を超えるキャラクターをと生み出したのが、『闇の法執行人』の龍崎剛という男なのだ。

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『ミナミの帝王』の帝王を超える作品を

竹内 『ミナミの帝王』で、それなりの数字を取ったことで、自分もこうしてプロデューサーという位置にいれるんだけど、俺はその『ミナミの帝王』を超えるものを作りたくて、この作品が生んだんです。時事ネタを毎回入れていくのは、『ミナミ』と同じスタイルだけど、『JINGI 仁義』なんかでやってきたアクションもプラスして悪を倒していく。そういうキャラクターで勝負したかったんですよ。俺は感動できる話が好きだから、昔の山口百恵さん主演ドラマの『赤いシリーズ』のような感動も入れてね。

竹内が理想とする作品に近づけるために。4話からの監督をオファーしたのは、数々のオリジナルビデオで共演してきた俳優の小沢仁志だ。共演経験は数えきれないほどあり、共に「戦友」と認め合う二人だが、竹内が主演、小沢が監督というのは、今作が初となるという。

竹内 これまでの小沢さんの監督作品を観て、監督としての才能や能力は知ってたんで、力を貸してもらいたいと思ったのと、プラス俺は先を見てるんですよ。自分では予算集めて企画するプロデューサーに向いていると思ってるんで、小沢さんの才能を世界に向けて発信するチャンスを自分たちで作るしかないと思ったんです。

4話~6話では、映像の質感がガラリと変わる。アメリカのドラマや、アジア映画のようなザラザラとした画質に、シネマノワールのような深い陰影が物語の世界観をより奥行きが深いものにしている。4話~6話で悲しみを深く背負ったヒーロー龍崎剛の秘密が明らかになるだけに、画質や光の使い方で心境をより深く映し出す。

監督というのはフルオーケストラの指揮者と一緒

小沢 映画っぽく撮っているからね。Vシネを撮っていても、スクリーンで上映してもおかしくない作品にしたいっていう想いが常にある。長レンズを使って風景をぼかしたり、背景に深度というか奥行きを感じさせるような映像に。映像がゆれた感じを入れているのも、登場人物の心理的な流れだったり。カメラワークというのは役者の動きとマッチしないと全然ダメでさ。カメラの動きに役者がどう振り向くかでまた流れが変わってくるんだよ。監督っていうのは、フルオーケストラの指揮者と一緒。指揮者が流れを作っておけば、演奏するやつらは、その流れとリズムに乗ってこう演奏してくるだろうっていつも想像しながら作ってるんだよ。

―俯瞰する力が無いと監督は務まらない?

小沢 そう、全部でしょ。美術だって、役者の芝居だって、カメラマンにしたって、その全て彼らが奏でるシンフォニーを指揮するのが、監督だから。

今回のドラマは各話70分を超える見応えたっぷりのストーリーだが、4話~6話の3話分をなんと12日間で撮影したという。

竹内 3話で220分ぐらいあるんですよ。それをたったの12日で、これだけクオリティー高く撮れる監督は他には、いないですね。

小沢 アクションも少ねえし、ドラマだけだから「まぁ楽勝だろう」「大丈夫だろう」と思ったら、ホントに大変だった。俺は今まで自分で脚本書いて自分のやりたい事をやってきたけど、すでに1~3話が仕上がってて、継続の4~6話を任されるっていうのは結構大変だったよね。わかんない事もあるし、キャラクターを変えるワケにはいかないし。チャレンジっていえばチャレンジだったな。

日活ロッポニカ時代は怖い先輩だらけ
小沢 知り合ってから共演まで結構長かったな。
竹内 そうっすね
小沢 そういわれると初めて共演した作品ってなんだろう?
竹内 『熱血!二代目商店街』とか?
小沢 あれ初めてじゃないよ。でも、力のことは共演する前から知ってたからね。

―お互いの印象はどうだったんですか?
竹内 いやもう、周りから噂で「顔はいかついけど、めちゃくちゃいい人」だとは聞いてた。要は体育会系だからと。
小沢 出たて(デビュー時)の力(りき)なんか、ヤンチャでもう。見るからにヤンチャだったもんなぁ。ちょうどあれだよ、モンスターなんだっけ?
竹内『ころがし涼太 激突!モンスターバス』ですか?
小沢 そう、そう。あれで日活で初めて会ったのは覚えてる。試写かアフレコかやってる時に初めて会った。
竹内 日活だ。ロッポニカ
小沢 あー、ロッポニカか。なつかしいなぁ

―お互い怖いなと思ってたとか?
小沢 怖いなんて、あの世代は右を見ても左を見てもそんなのしかいない。
一同 爆笑
小沢 先輩たちもハンパじゃないし。そういう人しかいないから。
竹内 時代ですよ 時代。
小沢 面白かったよなぁ

―出会った頃と今、お二人の関係性はどう変わりました?
竹内 小沢さんは本当に才能があるから世界でどんどん賞とっていって欲しいなっていう俺の勝手な想いがあって。でもそういう風に思わせる人柄というか人間性というか男気が小沢さんにはあるんですよ。俳優としても素晴らしいけど、監督の能力がまた凄い。俺としては監督としてもっと上の方でやってほしいんで、俺が何とか考えて引っ張り出そうとしてます。本人はやるか分かんないですけど(笑)

―リスペクトしつつ、プロデュースもしたいという感じ?
竹内 小沢さんへのそういう情熱というか熱い気持ちは俺が一番あると思います。

―小沢さんはいかがですか?
小沢 今、力が話したまんま。そこで燃えて一生懸命やってるからね。でも、俺は考古学者になろうと思ってるから、大学に通わなきゃならないし。

竹内 こういう事ばっかり言うんですよ(笑)。

一話完結で各話単独でも楽しめるが、かなり伏線がはりめぐらされたストーリーで、次が見たくなる。いい意味で視聴者の予想を裏切るようなストーリー展開にも惹き付けられる。

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龍崎がこの世の中にいたら忙しくてしょうがない

竹内 「えぇ?マジかよ、小沢さん」って。台本修整を読みながら、ハリウッド映画見ている気分になったよ。映像はどうなるんだ、音楽が入ったらってね。

小沢 龍崎がこの世の中にいたら忙しくてしょうがないよ。ほとんどの政治家が裁かれちゃうだろ。

竹内 視聴者に分かりやすくいうと、現代版『必殺仕事人』みたいなもんだから。それがきっかけで見てもらえれば、違いや面白さがわかるから。とにかく一人でも多くの人に見てほしい。見てもらうまでが大変だからね。

法の抜け道を使ったような犯罪が多い中、こんな人が本当にいてくれたらと願ってしまう。今回、監督だけではなく黒い政治家として出演もしている小沢。囲み取材では「領収書偽造より、もっと悪いことをやっている」と橋本健神戸市議の報道を受けて、ウィットに富んだ答えで取材陣を沸かせていた。

6話の終わり方が続きを予感させる終わり方で、この先のストーリーが気になって仕方がないが、7話以降の製作の話はあるのだろうか?

竹内 数字によってだな。

小沢 次やるんだったら早めに言ってもらわないとこっちだって準備間に合わないよ

竹内 関係者の皆さん結論を早くお願いしますよ(笑)。

低い声でゆっくりと話す小沢。かなりの迫力だが、囲み取材で竹内が「こんなにキャスト・スタッフに温かい監督は初めて」と語る通り話していると温かさが伝わってくる。現場では小沢から「『力が“竹内力自身”を雑に扱うな』と言われたと語る竹内。「そんなこと言ってくれる監督、いなかった」と感動した様子。義侠心に厚い漢たちが作るからこそ、この作品にはリアリティーがあり観ているものの心を熱くできるのだろう。「アクション、サスペンス、そして最後は涙します」と竹内が語る通り、視聴者は竹内・小沢の世界の中に惹きこまれ、そして彼らの意図通り感動させられるはずだ。早くも7話以降が待ち遠しい。

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※放送情報は露出日が分かり次第整えます。

http://www2.myjcom.jp/special/tv/drama/takeuchiriki/

 

 

 

 

 

 

 

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