取材:記事・写真/RanRanEntertainment
フレディ・マーキュリーの半生と世界的人気ロックバンド「クイーン」を題材に描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』の来日記者会見が8日、東京ミッドタウンにて行われ、ラミ・マレック(フレディ・マーキュリー役)、グウィリム・リー(ブライアン・メイ役)、ジョセフ・マッゼロ(ジョン・ディーコン役)が出席して、自身が演じた役への取り組み方やリスペクトしてやまないという「クイーン」について熱く語った。
本作は、イギリスのロックバンド・クイーンとそのボーカルであるフレディ・マーキュリーの半生を描く伝記映画。メガホンを取ったのは、『スーパーマン リターンズ』(06)『ワルキューレ』(08)などのブライアン・シンガー監督。
初来日の3人は、ボヘミアンの撮影中に「この作品をもって日本に行けるといいね」と思っていたことを明かし、「夢が叶って嬉しい!」と日本への来日を心から喜んでいる様子。
実在の人物を演じることは難しかったかという質問に「ものすごい責任感を感じた。すべての人を裏切ってはいけないというプレッシャーもあった。本当に大変だった」と口をそろえた3人。
フレディ役のラミは、オファーを受け、「どうやってフレディになればいいんだろう」と苦悩し、1年かけて役作りに挑戦したと話す。「フレディの動きは自然発生的なんだ。プライベートでもそうで、彼から目が離せなという特別さがあった。ありとあらゆる資料を参考にして見まくったよ。ファンが撮ったファミリービデオまで参考にした」と語る。
さらに、「クイーンの音楽は、当初は評論家からこき下ろされたけど、とても革新的なものだった。フレディは超人的な人物で、一つのものに閉じ込める力を打ち破る力があると思う。ステージで立っているフレディはリアルに自分がなりたいものになっている。(この映画を)観る人にも、本当の自由を与えるんじゃないかな。僕もフレディから希望をもらって、フレディを演じることで、ものすごく自由になった」と語った。また、ラミは、フレディがステージで着物を着ているシーンが好きだと明かし、自身も劇中で使用した着物を大切にしていると語った。ラミのまるでフレディの魂が乗り移ったかのようなステージシーンは圧巻。
ジョン・ディーコン役のマッゼロは「ジョンの動きを研究しているときにジョンがダンスをしているのを見つけて、それを取り入れたんだ。予告にも入っているよ」と話し、それを観たファンのひとりが『ジョンって、あんな動きしてたっけ?』と動画にコメントしたら、すぐに別の何人ものファンが『モントリオールの1980年の公演だよ』って返して(笑)。僕は、そんなファンのために最善を尽くさなければと改めて気を引き締めたんだ」とエピソードを明かした。
ブライアン役のグウィリムは「クイーン」のどういったところをリスペクトしているかと聞かれ、「何をリスペクトしないかを答えるほうが簡単だよ」とクイーン愛を吐露した。さらに、撮影が終わった後もクイーンの楽曲がますます好きになっていることも話していた。
また、3人は撮影後も「クイーン」愛がさらに深まった様子で、グウィリムは「この映画は家族で観ることが出来る。親はクイーンの音楽の素晴らしさを伝え、子どもはそれを喜んで受け取ることが出来るんだ」と自信をもってアピールしていた。
「ボヘミアン・ラプソディ」は11月9日より全国ロードショー。