取材:記事/RanRanEntertainment
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2018年11月23日(金)、ヒューリックホール東京にて、2017年初演と同時に韓国内で興行旋風を巻き起こしたミュージカル「狂炎ソナタ」がフレッシュなキャスティングで上演され、フレッシュな魅力の舞台を繰り広げた。
当日マチネ公演では、殺人を通して得るインスピレーションで世の中にない美しい音楽を完成させていく悲運な作曲家“J”役に、シン・ウォンホ(CROSS GENE)、自身の成功のためJを破滅に導くクラシック界の著名な教授“K”役にベテラン俳優イ・ジフン、Jの幼馴染で生まれつきの天才的才能を持った作曲家“S”役にKEN(VIXX)が扮した。
作曲をするためにJが篭っているピアノと古ぼけたテーブルだけがある部屋を舞台に、3人の音楽家たちの奏でるストーリーは、徐々に狂気に蝕まれていく様をシン・ウォンホが熱演。安定感ある演技と豊富な声量で圧倒的な存在感のイ・ジフンと、誠実な人柄が滲み出るような演技で親友を思う“S”になり切ったKENの好演もあって、100分のランタイムがあっと言う間に過ぎていくようであった。
また、本作に欠かせない要素である音楽。巧みにセットに組み込まれたスペースでの生演奏が更にストーリーをドラマチックに仕立て上げていた。
カーテンコールでは全観客がスタンディングオベーションを送り、3人のキャストが拍手喝采を浴びながら幕を下ろした。終演後には、ロビーにて、役から解き放たれた3人の美しい男たちの笑顔に観客が見送られるイベントもあった。
他の公演日では、また違うキャストが演じる舞台もあり、それぞれ個性的な“J”と“K”と“S”のストーリーが奏でられた。
良質の韓国発エンターテインメントコンテンツを紹介し続ける新’s WAVEが次にどんな魅力溢れる作品を見せてくれるのか期待される。