取材:記事・写真/RanRanEntertainment
丸美屋食品ミュージカル『アニー』制作発表が11日に東京都内で行われ、早見優と蒼乃夕妃、服部杏奈、そして今年度のアニー役の岡菜々子と山﨑玲奈が登壇した。
服部 早見 蒼乃
岡 山崎
本作は、1976年にアメリカで誕生し、トニー賞の作品賞をはじめ数々の賞を受賞し、世界各国で上演された大ヒット作。1933年のニューヨークを舞台に、孤児院の前に置き去りにされながらも前向きに生きる11歳の少女・アニーと大富豪オリバー・ウォーターバックスの交流を描く。日本では、1978年に初演され、以降、34年に渡り上演され続けている。
ハニガン役が決定した早見は、7年ぶりの舞台出演。「まさか、このような形でハニガン役を務めさせていただくとは思ってもいませんでした」と出演を喜びながらも、「今まで、(『オズの魔法使い』の)ドロシー役や(『レミゼラブル』の)コゼット役といった可愛い役をやらせていただくことが多かったので、初めての意地悪役にどうしたらいいのか」と戸惑いもある様子。しかし、「(自身の)娘には『いつものママの地を出せばいいんじゃないの?』と言われました」と冗談で会場を沸かせ、「昔演じていた方たちの映像を見て、勉強したいと思います」と語った。
元宝塚歌劇団では月組トップ娘役を務めた経歴を持つ蒼乃も本作が『アニー』初出演。グレース役の蒼乃は「グレースという役は、宝塚のOGの方々や事務所の先輩など、尊敬する方々が演じてきた役。大切に、自分らしくできたら」と思いを寄せる。さらに、「子供たちと一緒の舞台に立たせていただくのも初めてなので、いい影響をいっぱいもらって、素敵なミュージカルにしたい」と意気込んだ。
リリー役を務める服部は、実は21代目のアニーを務めた女優だ。「まさか自分がこうしてアニーに戻ってこられるなんて夢にも思っていなかったので、今、こうして衣装を着ても、夢なんじゃないかと思っております」と喜びを爆発させる。そして、アニーを務めていた当時は、「6年間(オーディションを)受け続けてやっとつかんだアニーという嬉しさと、何としてもいいものを届けなければいけないという思いで、必死に大人たちに食らいついていたのを今でも覚えています。毎日がキラキラしていました」と改めて振り返り、「悪巧みされる側から悪巧みする側になる楽しさをかみしめながら、一歩一歩いい舞台になるよう努めさせていただきたいと思います」と笑顔を見せた。
全国から多くの応募があるオーディションを経て、見事アニー役を勝ち取った岡は、「明るく元気で、暗い道でも光を照らせるようなアニーを演じたいです」と気持ちを改める。同じくアニーをWキャストで演じる山﨑も「優しくて、みんなに元気を与えられるアニーになりたいです」と力を込めた。
オーディション合格発表から2ヶ月が過ぎ、アニー役の二人は「(学校の友人たちが)見に行くって言ってくれたり、応援してくれています」とにっこり。学校では、二人とも「アニー」というあだ名がついたという。稽古で楽しみにしていることを聞かれると、岡は「今は(山﨑)玲奈ちゃんと一緒にお稽古をして、指導をいただいてもっと成長していくのが楽しみ」と話し、山﨑は「私は犬と触れ合ったことがないので、サンディと触れ合うのが楽しみです。サンディに認めてもらえるように頑張ります」と明かした。
丸美屋食品ミュージカル『アニー』は2019年4月27日(土)〜5月13日(月)に新国立劇場で上演。