取材:記事・写真/RanRanEntertainment
舞台『紫猫のギリ』ゲネプロ取材が1月23日(水)に都内で行われ、石原壮馬と太田将熙、西村信章、小野匠、村瀬文宣、森大、竹之内景樹、奈波慎剛(劇団4ドル50セント)、演出家のIKKANが登壇した。
小野匠 竹之内景樹 西村信章 奈波慎剛
村瀬文宣 太田将熙 石原壮馬 森大 IKKAN
本作は、劇団を跨いで注目の若手俳優たちが集結して作り出す、新たな時代物エンターテインメントプロジェクトの第一弾となる公演。劇団プレスーテジからは石原と太田、劇団30-DELUXから村瀬、竹之内、森、中村悠希、田沼ジョージ、寺田遥平、篠崎淳志ら、若手注目俳優14人が出演する。
主人公のギリを務める石原は、「姿は人間ですが、死んだ肉体に魂を入れられた化け猫の設定です。侍を憎み、斬って斬って斬りまくります」と自身の役柄について説明する。
その役柄どおり、本作では冒頭から殺陣のシーンが満載だが、実は石原は本作が殺陣初挑戦だ。石原は「朝の10時から夕方5時くらいまで、1日に7時間、殺陣の稽古をした日もあります」と稽古を振り返った。そんな石原に対し、演出のIKKANは「(石原は)初めての殺陣だったので、初心者だから難しいことはできないんじゃないかと思っていましたが、一回、森くんがやってみせると、次に会うときには迷いなく形ができていた。なんでこんなに覚えがいいの? って思っているうちに、1時間半の芝居のうち、30分ぐらいが殺陣のシーンになっていた(笑)」と石原のポテンシャルの高さを絶賛。梅田妙庵役を務め、本作では殺陣の振付も担当した森も「初めての殺陣なのに、何百手やっちゃったんだろうって(自分でつけておきながら)思います(苦笑)」と明かした。
さらに森は、ギリが化け猫という設定であることから「獣っぽい動き」を意識して殺陣に入れ込んだといい、石原は「高いところから飛び降りたり、噛み付いて肉を引きちぎったり、侍だったらやらないような戦い方をしている」と見どころを語った。
一方、陰間の男娼で、ギリと出会ったことから行動を共にする乙を演じる太田は「乙は明るく振舞っているけれど、孤独を抱えた二面性がある役。元気なんだけど、実は…というのを表現できたら。ギリはずっと戦っていますが、僕は戦うシーンがほとんどありません。なので、お芝居でドラマを与えられたらと思っています」とアピールした。
会見の最後、石原はと、「今日からいよいよ開幕します。ここまでこれたのは、みんなで集中して一致団結してやってこれたからこそだと思います」と改めて公演への思いを語り、「怪我をしない、させないをモットーに江戸っぽさやファンタジーの世界観を楽しんでいただけたらと思います」と意気込んだ。
舞台『紫猫のギリ』は1月23日(水)〜2月3日(日)に東京・シアターグリーンBOX in BOX THEATER、3月1日(金)〜3月3日(日)に大阪・ABCホールで上演。