取材:記事/RanRanEntertainment
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東京・渋谷Bunkamuraシアターコクーンにて椎名桔平が主演を務める舞台『オリエント急行殺人事件』のゲネプロが実施された。
(左から)マルシア、中村まこと、高橋惠子、粟根まこと、松井玲奈、松尾諭、椎名桔平、本仮屋ユイカ、室龍太、宍戸美和公、河原雅彦
本作は、英国を代表する作家の一人、アガサ・クリスティの名作を舞台化。寝台列車での殺人事件の謎を名探偵ポアロが解き明かすというストーリー。
ゲネプロの前に行われた取材会では、主演の椎名桔平、松井玲奈、松尾諭、室龍太(関西ジャニーズJr.) 、本仮屋ユイカ、粟根まこと、宍戸美和公、中村まこと、マルシア、高橋惠子が出席し今の心境を語った。
主人公の名探偵エルキュール・ポアロ役を演じる椎名は、1ヶ月にわたる稽古を経ていよいよ初日という状況について「明日から初日の幕が開くんですが、『鬼滅の刃』の無限列車で例えますと、“全集中”ですよ! 抜くところがまったくない舞台なんです。膨大なセリフ量と戦ってきましたけど、これだけの人数が舞台上にいるので立ち位置などが重ならないように細かく指示していただいた。数センチ単位で」と表現。「これだけ情熱を持って稽古をしてきたのでお客様にもきっと伝わるんじゃないかと思っています」と力を込めた。
初演に引き続きヘクター・マックイーン役を務める室は「初演とは違うヘクター・マックイーンを見せられたらいいなと思っています」と、意気込みつつ、主演の椎名について「すごく大人の男性で格好いいなと思いますね。それでいて茶目っけもある。素晴らしい大人の男性だなと思います」と憧れを口にしていた。
アンドレ二伯爵夫人役の松井玲奈は、鉄道好きをアピール。「オリエント急行という素晴らしい車両に毎日のように乗れると思うと大変幸せです」と笑顔を見せる。
そして演出を務める河原は「椎名さんが言った通りです」と照れ笑いしつつ、「数センチ単位の芝居でいいものが出来ると思います」と椎名の言葉を受けてコメント。椎名とは初タッグということで「もっと緊張感をもって接しないといけない怖い人というイメージがあったが、本当に穏やかで話しやすくて。桔平さんが中心で舞台を作っていく安心感を抱きました」とリスぺクト。
最後に椎名が皆を代表して「明日、ここにお客様がいらっしゃってくれて、我々の『オリエント急行殺人事件』を観ていただけるということに、すごくワクワクしてきました。必ず、楽しさと勇気を与えたり、何かネガティブな気持ちになっている人にポジティブに変えるパワーが僕たちの芝居にある、という実感があるので楽しみにしていただけたら」と力を込めて語っていた。
舞台版「オリエント急行殺人事件」は12月8日~27日まで、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。
文:こむらさき/写真撮影:岩田えり