取材:記事・写真/RanRanEntertainment
中国で歴代1位の『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を抜き、全世界オープニング週末興行収入 No.1の新記録を樹立した歴史的· 超ヒット作『唐人街探偵 東京 MISSION』が2021年7月9日(金)に待望の日本公開が始まる。公開直前の6月24日(木)、アンダーズ東京最上階52階 ルーフトップスタジオにて妻夫木聡·鈴木保奈美·浅野忠信·三浦友和豪華キャストが勢揃いし、壮大な日本ロケが敢行された映画の撮影秘話などを明かすトークイベントが開催された。
「アクションが速くて映画館がまるで遊園地になったように感じるエンタテインメント」(妻夫木)
「カラフルでスピーディーでハチャメチャだけどとっても楽しい映画」(鈴木)
「腹を抱えて笑ったと同時にジャッキー・チェンの映画のようななつかしさを感じる映画」(浅野)
「日本の大作の10倍ぐらいの製作費かけてるし、見ればわかるんですけどこれはちょっと日本では撮れないなっていう映画」(三浦)
と出演者が表現する『唐人街探偵 東京 MISSION』。これを聞いただけでも公開が待ち遠しくなってくる。
本作は「僕はチャイナタウンの名探偵」シリーズの第3弾となる中国映画なのだが、舞台は東京。中国の探偵コンビ、妻夫木聡演じる日本の探偵、タイの探偵が総力を結集して、ヤクザ絡みの密室殺人事件解決のミッションに挑むコメディー・ミステリー・アクションの全ジャンルメガ盛の超絶エンタテインメント映画となっている。
今回のイベントではいずれも日本を代表するような俳優陣が度肝を抜かれるようなスケールで行われた撮影と製作の秘話が明かされた。
「機材が!見たことのない機材が多かったですね」と妻夫木。「パソコンでプログラミングして、カメラがそのプログラム通り動くようなでっかいカメラワークの機材を持ってきていて、『あっ、人間がもう動かさないんだ』って驚くようなものを使っていたり。1日で1千万ぐらいかかるドローンを使ったりと、凄いお金の掛け方です。渋谷のシーンは、監督が最初は渋谷を貸切にしたいって言ってて、『無理でしょ』ってなったら、じゃあ、もう作っちゃえって(笑)。1日、2日の撮影のために足利に1億円以上かけて(セットを)作ったんですよ。そのまま残して日本映画に貢献してくれていますけど。それぐらい日本とは違う規模感でやってました。映画のためならいくらでも使うぞっていう気概みたいなものを感じましたね」。
一方、鈴木は「ものすごく才能があって仕事ができる人がたくさんいて、個人的にもっと仲良くなりたいなという面白い人たちがいっぱいいました。今この場にあの中国のスタッフがいないことが寂しい感じがするぐらい」と14億の人口を抱える中国のマンパワーの凄さになにより驚いたという。
浅野は「セットや撮影も驚きの連続でしたけど、監督のパワーが凄いなと思いました。元々俳優をやられていたので監督がやったほうが早いんじゃないかって」、これには妻夫木も同感で「監督は自分がその役をまず演じて『これやって』って(笑)。俺がやるより全然うまいんで、それを目指さないといけないんです」と笑いながら語った。
鈴木が驚いたのは冒頭の空港のシーン。鈴木自身は撮影がなかったが、わざわざ見学に行って「こんなすごい規模の作品に参加できるのがすごく嬉しい」と思ったという。実際映画を見た人はどうやって撮影したのかと驚くこのシーンだが、撮影に参加した妻夫木は「1.5倍速にしているんじゃないかっていうぐらいにみんなアクションが速いんですよ。昔の中国映画ってそうだったよねって思うぐらいスピーディーで、ダイナミックで恐れを知らないアクションなんですよね。皆さん怪我することを恐れず平気でやっているから。それぐらい熱量たっぷりのアクションに仕上がってます」とこれまた熱量たっぷりに語った。
なんだか聞いているだけでワクワクしてくるこの映画。これはこの夏の絶対見逃せない一本となりそうだ。
■『唐人街探偵 東京MISSION』
7月9日(金)全国公開
出演:ワン・バオチャン、リウ・ハオラン、妻夫木聡、トニー・ジャー
長澤まさみ、染谷将太、鈴木保奈美、奥田瑛二、浅野忠信、シャン・ユーシエン、三浦友和
監督・脚本:チェン・スーチェン
提供:Open Culture Entertainment アスミック・エース
配給:アスミック・エース
公式サイト:detectivechinatown-movie.asmik-ace.co.jp
公式Twitter:@TGtantei_movie