取材・撮影/RanRanEntertainment
4月29日(金・祝)に公開される蜷川実花監督作品、映画『ホリック xxxHOLiC』の大ヒット祈願イベントが4月14日(木)に都内屈指のパワースポットである神田明神にて行われ、イベントには主演の神木隆之介、共演の松村北斗、玉城ティナが登壇した。
本作は、人の心の闇に寄り憑くアヤカシが視えることで孤独に生きてきた高校生:四月一日(ワタヌキ/神木)が、対価と引き換えにどんな願いも叶えてくれる【ミセ】(店)に迷い込み、ミセの女主人・侑子(柴咲コウ)と出会うことで、不思議な運命に足を踏み入れていく様子が描かれている。松村は四月一日の同級生・百目鬼(ドウメキ)を演じ、玉城は同じく同級生のひまわりを演じている。イベントでは、劇中で高校の同級生を演じた3人の撮影裏話や高校生に戻れたら、やり直したいことを赤裸々に告白!
まずは、孤独な四月一日にとって初めてのかけがえのない友人、三人の関係性が話題に。神木は「(四月一日は)誰も救ってくれないし、生きていても、生きている理由もないし、死ぬ理由もないというキャラクター。百目鬼、ひまわりちゃんとも盛り上がるような関係性でもないです。何がこうなって引き合うのか、無言でもこういう風に一緒にいることができる関係性ってすごく強いものなんだろうな、本能的現象なんだろうと感じながら、演っていました」と自身の役柄についても語り、また撮影現場の雰囲気を「すごく楽しかったですし、二人にもすぐ話しかけちゃって、二人とも優しいので、かまってくれて楽しかったです。まっちゃん(松村)とかティー(玉城)にも意見を聞いていただいて」とにこやかに話した。
松村はニックネームに触れ、「人生で初めて“まっちゃん”と言われました。唯一ひとりです、この世界でまっちゃんと言うのは」、神木「まっちゃんとティーと決まったのは初日です」、玉城「“ティー”と呼ばれるのは親ぐらいですけど、快諾しました」とニックネームの経緯を披露。ちなみに松村は神木のことを“神木くん”。「何でもいいんだよって言ってくれるんですけど、恐れ多くて・・・(松村)」、「何回も申請、確認を得て(神木)」の結果、“神木くん”に決まったそう。一方、玉城は“神木さん”と普通に呼んでいる。
皆さんが現場で助けてもらったことは?の質問に、神木は「僕のくだらない話にいっぱい付き合ってくれたというのが1番の助けだったんですど、楽しくても撮影での大変なことは大変。アクションもあったし、叫び続けているところもあったし、夜も更けてきて、朝からだとちょっと疲れてきたなっていうときも。まっちゃんが中山きんにくんの真似をして僕らにパワーを与えてくれるんです」と回答。松村は「元気であることが僕なりの全ての正義。神木くんのためになりたいというか、最後まで笑い続けてくれました」と当時を振り返った。
玉城は「同世代の女の子がいなかったので、場の雰囲気を持っていてくれる二人だったので、すごく助かりましたし、撮影以外のところでも笑みがこぼれました」と神木に感謝。
そして、松村は「現場になじむって言うのはすごく難しいと感じているタイプですが、初日にあだ名をつけてくれて、最初に心を紐解いてくれた神木くんはすごく特別。後半になって、悩むことも増えたのですが、偶然ちょっと外れた地域で撮影したときに、楽しみがてらに同じホテルの同じ部屋に泊まろうというイベントを(神木と)入れたんです。泊まったほうが早いし、明日楽だからということで、せっかくなら思い出を作ろうということでスイートに初めて泊まったんです」、神木は「二人ともスイートデビューだったんです」と二人、スイートの話題で盛り上った。
本作ではこの三人が高校生役として出演しているが、高校生のときはどんなキャラクター?という質問に、松村は「友達がいなくて、登下校中、休み時間にはずっと教科書を開いていて、高校時代を一緒に過ごしたSixTONESのメンバーからは“リアル歩く二宮金次郎”と言われた。横断歩道で止まったら本を開いて、カバンも背負っているので、その姿が本当に二宮金次郎だったんです。(やり直したいことは?)もうちょっと読めば全部100点取れたかな(笑)。でも教科書を丸暗記しても100点取れなかった。範囲が広いから、もう1個詰めれば100点だった」とさらにパーフェクトを目指したかったようだ。
玉城は「いじられキャラでしたね・・・」と意外な回答。神木「嘘ついてます?いじられている感じがしない」、松村「(いじると)ブチギレそうじゃないですか?」と二人で疑惑のまなざしを向けた。玉城は「大人数で行動するのが苦手なので、文化祭とか球技大会に全然行ってなくて、ちょっとエンジョイできる学生生活が送れたらよかった」と残念がった。
そして神木は「(高校時代は)めちゃくちゃ楽しかったです。盛り上がろうぜ、全員!授業中に質問されて、正解するときもあるし、ボケるときもあるし、文化祭や体育祭では率先して盛り上げるタイプ。学級委員長だったんですけど、本来は生徒会長になりたくて立候補しようとしたんですけど、休みがちになるから、ちょっとそれは勘弁してくれと言われて・・・、学級委員長になりました。廊下ですれ違う人は皆友達、僕が勝手に話しかけた人も。全員を巻き込んで楽しく生活してみよう!というキャラでした」と今も昔も同じキャラのよう。
最後に大ヒットへの願いを込め、神木は「このパワースポットでご祈祷させていただけるということで、緊張して臨みたいと思います」と述べ、「蜷川実花さんは唯一無二な独特な存在で、すごく独特な美しい世界を描いていますが、ヒューマンで暖かい映画です。俺のために何かをやってくれたあなたの傷つく姿を見たくない、あなたが人と関わってしまったら、それは自分にだけじゃなく、皆も関わっているからあなたも大事なんだよという自己肯定感というか、すごくそれを確認させてくれる映画だと思うので、僕もそれで元気をもらえた気がしたので、ぜひ皆さん見ていただけたら嬉しいです」とイベントを締めくくった。
映画『ホリック xxxHOLiC』 (配給:松竹 アスミック・エース)
4月29日(金・祝)全国ロードショー
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