2024年9月27日 05:00

伊藤英明新木優子初共演！「長期間タイで撮影！お米を食べたいというタイミングでおにぎりを振る舞ってくれた。以心伝心です(伊藤)」 Amazon Original 映画『不都合な記憶』配信記念イベント

Amazon Original 映画『不都合な記憶』が2024年9月27日(金) よりプライム会員向けに世界独占配信される。本作の配信開始を間近に控え、9月26日(木) に都内劇場で配信記念イベントが行われ、主演の伊藤英明、ヒロインの新木優子が登壇した。

映画の舞台は西暦2200年。科学技術が発展し人類の宇宙移住が進んだ近未来。宇宙に浮かぶ高級レジデンスに暮らすナオキ（伊藤）とマユミ（新木）は、一見誰もが憧れる完璧な夫婦。しかし歪んだ愛情を持つ夫のナオキは、自分を愛してくれていた頃の妻を求め、何度も妻をアンドロイドにして作り変えていたー。「また俺のことを好きになってくれるって、信じてたから…」と優しく妻を抱きしめるナオキ。しかし何度も妻を作り変えるうちにナオキは「あれはマユミなんかじゃない」と言い放ち、妻への愛がだんだんと狂気に変わっていく。妻を愛するあまり完璧な妻を求めるナオキの行動はエスカレートし、マユミも夫への復讐を企てる。果たして２人には一体どんな未来が待ち受けているのか？科学技術が進歩した近い未来の“愛の形”を描くサイコパスサスペンス・ロマンス作品が完成した。

主演の伊藤は「今回の役は天才科学者でありながら、歪んだ愛情を持つ複雑な役を演じさせていただき、自分にとっても貴重な体験になりました。石川慶監督はじめとするスタッフ、キャストと作り上げたこの作品をいよいよ世界中の方々に観ていただけるのは大変光栄なことだと思っております」と挨拶。

壮大な宇宙空間で展開する1組の夫婦のいびつな日常を描いた石川慶監督の世界観について問われた伊藤は「監督の描く世界観というのは非常に壮大で、それだけ繊細でこだわりが強かった。そしてそのこだわりが故に、タイでの長期ロケで撮影に入る2週間ぐらいはずっと本読み。そして10年、100年の宇宙での生活で何が大切なんだ？ 2人だけの世界観をリアルにどう描くかというディスカッションをやっていた。ディスカッションすることで役を深く掘り下げられたというか、貴重な体験になりました」と振り返った。

また、新木は「監督の描いている宇宙ってすごく壮大。まずタイに行って（最大規模の）セットを見た時に、監督はこんな世界を想像してるんだと本当にびっくりしました。日本では見たことのないような大きなスタジオの中に、すごく大きなセットが組み立てられた。近未来的な家に、植物、椅子、家具など、本当に計算され尽くしたセットになっている。細部まで作り込まれた世界に圧倒されました。一番びっくりしたのは出来上がった映像を見て、監督の思っていた宇宙ってこれだったんだ！と、映像の壮大さを体感できました」と圧倒されたことを明かした。

伊藤と新木は初共演。伊藤は「3ヶ月間、タイで撮影していたので日本が恋しくなる。お米を食べたい！というタイミングで、新木さんがスタッフや共演者の皆さんにおにぎりを振る舞ってくれて、おにぎりの具もすごく考え抜かれて、天かすに麺つゆみたいなもの。それで活力が出て撮影に臨めた。おにぎりを振る舞ってくれたタイミングがものすごい。以心伝心ですね」と改めて新木に感謝していた。

新木は「私もちょっと（日本が）恋しいと感じる時があったので、そのタイミング。あと監督は早くからタイ入りされて準備と伺っていたので、自分も食べたいし、ぜひ皆さんにも食べてもらおうと思って振る舞いました。タイの方にも美味しいって言ってもらえたのがすごい嬉しかったです」と振り返っていた。

さらに、タイでのエピソードを求められた伊藤は「撮影のない時は製作スタッフが気を利かせてくれて、ピンクの象を見にいったり、お寺に連れていっていただいたり。日本とすごく似ている部分があって、ホスピタリティにあふれた微笑みの国というぐらいですから。皆さんすごく優しくて、撮影しやすいような環境づくりに尽力してくれた。それはすごくありがたかった」とコメント。

新木は「私自身、海外での長期滞在は初めてだったので、生きていけるのだろうか？って思いました。でもたまたまホテルにキッチンがあって、近くに日本食が売っているスーパーがあったので、日本食を買い込んで、休みの日はマネージャーさんと一緒にキッチンでご飯を作って、今までより自給自足感あふれる、人間味のあふれる生活をできたのも、異国の地だからこそできた。やり遂げられて自分の成長にもつながりました。撮影終わりがちょうど水かけ祭りの時期で、皆さんで水を掛け合って、本当に楽しい時間、すごく充実した時間だったと思います」と充実した思い出を噛みしめていた。

イベント後半は、実際に宇宙で暮らすなら絶対に持っていきたいもの？を発表することに。伊藤は「植物の種」と答え、「宇宙に行って生活しなきゃいけないってことは、もう地球がダメになったのかな？そこで植物の種を持っていって宇宙の生活に役立つようなものを育てていきたい」とその理由を明かした。一方、新木は「カメラ。私自身もカメラで写真を撮るのがすごく好きなので、そういう機会があったらカメラを持って行って写真を撮りたい」と楽観的に答えていた。

イベントの最後には、新木が「２人の関係もすごくシンプルなものだったはずなのに、どんどん湾曲していって、でもそれが悪いことだったかというとそうではない。２人だけになった時にどう自分が考えるんだろう？本当にそういう２人の関係から派生して、いろんなことを考えるきっかけになった作品でもあるので、皆様にも何かを考えるきっかけになるような作品になったら嬉しいです」とコメント。伊藤は「近未来を舞台に普遍的なアイデア、人間関係を描いた深いドラマになっています。近未来、宇宙ということで、皆さんも想像力を働かせながらご覧になってくれたら嬉しいです。いよいよ明日から配信です。ぜひご覧ください」と呼びかけた。