
映画『楓』生歌唱付き特別試写会と銘打った公開直前イベントが12月9日(火) 都内で行われ、W主演を務めた福士蒼汰と福原遥、そして行定勲監督、劇中歌「楓」を歌うアーティスト・十明が登壇。イベントでは十明による「楓」の生歌唱が披露され、観客は十明の透き通る歌声に酔いしれた。
国民的バンド・スピッツにより1998年にリリースされ27年経った今も愛され続ける名曲「楓」を原案とした本作は、事故で双子の弟・恵を失った涼(福士蒼汰)が、残された恵の恋人・亜子(福原遥)の前で弟のフリをしてしまうところから始まる、切ない運命を描いたラブストーリー。

本イベントでは冒頭、十明が単独で登壇。「『楓』という映画に関わることができ、今日観ていただいた皆さまにお会いできてとてもうれしいです」と挨拶。さらに十明はスピッツの名曲カバーのオファーが来たときを次のように回想。「まずはシンプルにびっくりしてしまった。どんな映画になるんだろう?と、私がイメージしていた『楓』からどんな物語が紡がれるんだろうと、ワクワクでした」と振り返り、さらに「レコーディングは監督のお言葉を受けて、力まずに歌いました」と続けた。また、自身の歌声が流れるシーンを観て「涙が止まらなくなった。心動かされるシーンに自分の歌声が聞こえていることが不思議で、すごく幸せでした」と感無量の表情を浮かべた。

このあと、サプライズゲストとして福士、福原、行定勲監督が登壇、歓声と拍手でお出迎えした。福士は、今の心境について「上映後ってドキドキします。役柄としてご覧いただいたのに、今は福士蒼汰として来ているので、(お客さまの気分を)壊さないかと考えてしまう。でも皆さまの落ち着いた表情を見て、『楓』を観て心が温かくなったのが分かります」と安堵。

また、福原は「この作品は、いろんな受け取り方のできる作品だと思うので、皆さまに寄り添える作品になっていたらいいなと思っています」と話し、行定監督は「ここから見る限りでは暗い顔をした人がいないようで、ホッとしているんですけど、もともとスピッツの曲が人生の中にある場面を俯瞰で見ていて、温かく包み込んでいる感じの曲なので、映画でその気持ちが伝わっているといいなと思います」と自身の思いを語った。

そして、福士、福原、行定勲監督が客席に移動。十明がキーボードの伴奏のもと『楓』をしっとりと歌いあげた。十明は「すごい。よかったです。お二人の前で歌うことでき、この映画に向けた気持ちも届けられて、すごく嬉しかったです」と話すと、福原は「ずっと余韻があって、本当に泣けてくる。すごく素敵でした」と生歌唱に感動。福士も「本当に温かい。針に糸を通すような隙間で歌っていらっしゃるけれど、その中に太い芯のような温度を感じる。この近さで聴くとより一層、心に来るものがありました」と絶賛した。
イベント後半には、いろいろな恋人同士のシチュエーションが登場する本作にちなみ「恋人同士の間で一番大切にしたいこと?」という質問を用意。次の三択「A:二人で自分の好きなことを熱く語り合える」「B:一緒に朝ご飯を食べる毎日の時間を大事にする」「C:不安な時は何も聞かずにそっと抱きしめてくれる」のいずれかを選択することに。

福士は「A」を選択。「好きなものが一致して『これって実はこうだよね』『いや、俺もそう思った』『なんで分かるの?』みたいな感情を共有できるとすごい楽しいから」と説明した。
一方、十明は「B」を選択。「私は朝ご飯を食べるとき、前日の夜に何を食べるか決めているんです。だから、それを一緒にできたらいい」と語ると、「B」を選択した福原も「めっちゃ分かります! 朝ご飯を食べているときに、お昼は何を食べようかなと考えます」と同意。さらに福原は「私も朝ご飯を囲む時間が一番大事だと思っていて、家族もそうなんですけど、一緒にご飯を食べる時間がものすごく大事。そこで他愛もない話をしたり、今日何があったかと報告する毎日は本当に幸せだなと思う」と力説した。

続いての質問は「理想のクリスマス」について。福原は「私は食べることが好きなので、クリスマスマーケットに行って、シチューとかパイシチューなど、温かいご飯を思う存分食べたいです。イルミネーションを見ながら、食も楽しむのもいいと思います」、また福士は「妄想しちゃうんですけど」と前置きしつつ「カップル同士が仕事をしていて、『じゃあ夜6時半に待ち合わせね』みたいな、お互い朝から時間を気にする。男性が仕事で遅れちゃう。急いで退勤して走るシーンがあります。イルミネーションの前で待ち合わせ」とその状況を詳細説明し、大受けとなった。

イベント最後に、福原は「公開まであと少し、私もドキドキワクワクしているんですけど、この『楓』という作品は、1回目と2回目を観た後で全然違う想いになるので、何度も楽しんでいただけたら。この作品をたくさん愛していただけたら嬉しいです」とメッセージ。続く福士も「『楓』は観終わった後、心に温かさが残るような作品になっています。心を温かくするために劇場へ足を運んでくれたら嬉しいです。ホリデーシーズンにぴったりな映画なので、ぜひ劇場でまたご覧ください」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
映画『楓』 12月19日(金) 全国公開
配給:東映/アスミック・エース ©2025 映画『楓』製作委員会

