10月10日、ソウルの東大門メガボックスにて、映画「私が殺人犯だ」制作発表会が開かれ、主演のチョン・ジェヨン、パク・シフ、チャン・ビョンギル監督が出席した。
会場には朝早くから国内外の報道陣がつめかけ、国内はもとより日本、台湾など海外からのパク・シフ ファンより数多くの花輪が送られて会場を飾っていた。
映画「私は殺人犯だ」は、過去に犯した殺人を懺悔するための自叙伝を出すことで一躍スターとなった殺人容疑者“イ・ドゥソク”(パク・シフ)と、未解決失踪事件を探り出し、イ・ドゥソクをなんとしても捕まえようとする刑事“チェ・ヒョング”(チョン・ジェヨン)の対決を描くアクションスリラー作品だ。
映画「私はアクション俳優だ」のアクションスクール出身であるチャン・ビョンギル監督が、息の詰まるアクション映画を作り出した。
映画初出演のパク・シフは、会見にあたり、自らを「新人映画俳優のパク・シフです」と紹介していた。パク・シフは「ドラマが終わってから少し休養をとろうと思っていましたが、台本を見てみたらシナリオがしっかりしていたし、デビュー当時から2重人格の役をしてみたかったので、休むのを放棄して出演を決めました」と出演する動悸を語った。また一番苦労したのが水中のシーンで「一生懸命したんですが、途中で放棄したくなったのは初めてでした。18時間かけて撮影しましたが、水が温かかったら良かったのに、凍傷になりかけました(苦笑)」と話し始めた。
キャスティングするに当たって監督は「もともとチョン・ジェヨンさんを想定して作りました。またパク・シフさんにお会いした時の印象がよくて決定した」と話した。
チョン・ジェヨンが「本当は僕がイ・ドゥソクの役をやりたかったんですが(笑)監督が絶対に不可能だと話しました」と話すとパク・シフは「ではチェ・ヒョング役は僕が(笑)」とお互いの役への希望を語る場面も見られた。
またお互い初めての出会いについては「シフさんは外見も素晴らしいですが、故郷が忠清北道と聞きました。言葉も少ない方で、大人でフォースが感じられて最初はあまり話せませんでした。もっと若いと思ったんですが、実は僕と年はいくらも離れてないですね(笑)」と話した。また撮影が続く中でパク・シフは「初映画で経験がないので先輩に沢山伺いました。ジヨン先輩は「初の映画なのだから良い思い出を作ってあげたい」と話し、配慮してくださりました。演じながらもとても呼吸が合ったと思います」と話した。
また、チョン・ジェヨンは「シフさんはお酒を飲めないですね。コップに4分の1ほどにサイダーを入れて飲むのに、すぐ顔が赤くなって2時間後またさめたら戻ってくるんです(笑)お酒の席はつらかったと思いますが、最後まで参加してくれましたね」と話し、「でもそれ以降酒量は増えなかった(笑)」と伝えた。
役を演じるにあたってパク・シフは「殺人犯に見えないように演技しながらもヘアスタイルもきちんとし、笑顔なども奇妙な雰囲気を作るよう努力しました」と話しながら実際微笑む姿を披露した。
また「アクションシーンはみんな大変でした。ジェヨン先輩にも伺いましたが「いつも代役なしでみんな演じるのか」と聞いたらそうだといわれて(笑)撮影しながら10日の間ワイヤーアクションだったのですが、監督は何も心配してくださらなかったので少し寂しかったですね(笑)」と振り返った。
過去の忘れられない思い出としてパク・シフは「父親に思い切り叩かれた時の記憶が今でも残っているし、やはり今回の撮影での水中シーン(笑)が忘れられないですね。水が冷たすぎてくらくらしました」と伝えた。
またパク・シフには日本のファンについての質問も飛び出した。人気の秘訣は何かという質問に「何でしょうね・・。ファンの方は笑顔が良いといってくださるのですが、明るい笑顔?自分で言うのも恥ずかしいですねぇ・・(笑)」と話した。
また、露出のシーンがあるためにタンパク質抜きの食事などで体を作り上げた話も披露された。
日本での実際あった連続殺人犯の自叙伝の話をモチーフに、初の刑事役に挑戦したベテラン映画俳優チョン・ジェヨンと、初映画出演を果たしたパク・シフの対決を描く映画「私は殺人犯だ」は11月8日公開。