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2011年6月10日 21:47

松本人志監督『さや侍』プレミア上映会で舞台挨拶!

松本人志監督の新作映画『さや侍』(6月11日(土)全国公開)のプレミア上映会が、6月6日東京・国際フォーラムにて開催。映画上映後に舞台挨拶が行われた。

盛大な拍手の中、主演の野見隆明ほか、熊田聖亜、りょう、國村隼、板尾創路、柄本時生、ROLLY、腹筋善之介が登壇。最後に松本監督が登場すると、一段と大きな拍手が湧きおこった。「みんなの友達、松ちゃんです。宜しくお願いします。」と少し照れながら挨拶した松本監督。「ここまで来るのに、すごくつらかったけど、今はとてもよかったと思っています。」と映画完成までの道のりを振り返った。登壇者それぞれが、ユニークを交えて自己紹介。主演の野見が「初めまして。宜しくお願いします。」と挨拶するだけで、なぜか会場は大爆笑。子役の熊田が「辛口子役の熊田聖亜です。」としっかりした口調で挨拶し、「この娘、“たえ”は終わっても、そのまま頑張っていきまする~!」と映画さながらの口上を披露。松本監督は、「野見さんを主役に何か撮りたかった。野見さんには台本も渡さず、僕が監督ということも、映画撮影だということも途中まで知らせずに撮影しました。野見さんは、追い込まれるほどテンパってしまう。そのリアルさを出すために、出演者の皆さんにも“野見さんが挨拶してきても無視するように”とお願いしました。」と普通の映画では考えられない演出方法で制作が進められたことを明かした。

「この映画は野見さんのドキュメンタリーに近いかも。ひざを擦りむいて血だらけになっているのも、メイクではありません。彼の手が震えているのは、助監督に怒られるのが怖かったからなんです。」と語り、会場を笑いの渦にまいた。映画のクランクアップの時に「お疲れ様~」と台本を初めて渡されたという野見。その時の感想を尋ねられると「感激しました。僕は一日一日を一生懸命やるしかなかった。」とにこやかに話すと、松本監督からすかさず「気持ち悪いわ!」とツッコミを入れられ、また大爆笑される場面も。『さや侍』の“さや”に注目したことについて、「野見さんと出会ったのが10年くらい前で、野見さんはいつも胸ポケットに携帯電話をいれていたんですが、後でその携帯はとっくに解約されていたものだと分かったんです。意味のないものを入れていたわけですが、野見さんにとっては、それがステータスだったんですね。“さや”だけは捨てられない侍、最後のプライドだけは持っている。そこに同じものを感じて・・・。」と語った。そんな野見の演技を、「切腹のあたりから、へたな役者では太刀打ちできない顔を見せてくれた。」と絶賛。そして、撮影の途中まで姿を現さない監督に不安もあったというが、松本監督作品に参加できたことを喜んでいた出演者たち。りょうは「何でもいいから作品に参加させていただき、松本さんを感じたかった。松本監督のとても人間ぽいところを感じた。」とし、國村は、「面白くてしかたないのに、笑えないのが苦労だった。」とエピソードを披露。一番思いのこもったシーンを聞かれた監督は、「河原の手紙のシーン。自分の内面が出てしまっているかも。このシーンのために1年間やってきたようなもの。」と、自身の父親としての娘への想いに触れた。

最後に、「この作品を、今まで松本作品に触れてこなかった人に観てほしいです。松本人志が嫌いな人も世の中にはたくさんいると思いますが、今回は僕が出ていないので、一度は観てほしいです。」とアピールした。また、プレミア上映会の前に行われた記者会見では、『大日本人』のリメイクが決定されたことにも触れ、「僕がおもしろいと思うことに、世界と絡めながらできる状況が整ってきて嬉しいです。これからも頑張って笑いを届け続けるしかないです。」と満足そうに笑顔をみせた。『さや侍』は、第64回ロカルノ国際映画祭への出品が決定。『さや侍』の上映に伴い、『大日本人』『しんぼる』2作品をトリビュート上映することも決定した。大きな世界評価を受け、「もともと映画を壊してやろうというところから始まったんです。それが、意外と海外の人に評価してもらえているのかも。ただ、日本の評価がまだ低いかな・・・」と苦笑し、「もう、“松ちゃん監督”っていうのは勘弁してほしい。今回の作品で見方を変えてもらえます。」と自信を持って語った。

「もし、『さや侍』がリメイクされることになったら、野見さんの役をジョニー・デップで!」と笑った。

『さや侍』

とあることがきっかけで、自ら侍として戦うことを拒絶し、刀を捨てた野見勘十郎。そんな父を軽蔑し反発する娘たえ。2人は行くあてもない流浪の旅を続けるが、無断で脱藩した罪に問われた勘十郎には懸賞金が掛けられていた。次第に追い詰められた勘十郎は遂に捕らわれるのだが、捕まった藩の殿様は相当な変わり者として世に名を馳せていた。殿様の眼前に連行された勘十郎は「30日の業」に処され、それに成功すると無罪放免になるのだが・・・。

611日(土)の全国公開!!

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