写真左から：天野友二監督、中山功太、木ノ本嶺浩、出口亜梨沙、津田寛治、小原徳子
世界で有名な都市伝説を映画にした『THIS MAN』の完成披露上映会が5月16日(木)に都内で行われ、舞台挨拶にW主演の出口亜梨沙、木ノ本嶺浩、共演の津田寛治、中山功太、小原徳子、そして脚本とメガホンを取った天野友二監督が登壇して作品について語った。
本作は、世界各地で人々の夢に現れた眉のつながった謎の男の有名な都市伝説「THIS MAN」をモチーフに、奇妙な連続変死事件が描かれるパニックスリラー。
映画初主演の出口は、夫や娘と幸せに暮らしていた女性・八坂華役。「最初はひとつの作品に向き合っていこうという気持ちでしたが、カット数が多くて、主演なんだなと実感しました」と話す。また、「周りのみんなが明るくて、助けられました」と撮影現場を振り返った。「津田さんが意外とボケられていて（天然?）、つっこんでもいいのかな?」と思っていました」と話した。津田は現場のムードメーカーだった様子。
みんなの夢に出てくる男は「あの男」と呼ばれ、人々を恐怖に陥れていた。そんな「あの男」の事件を追う刑事役を務めた津田は、「都会で起きた話なのに、なぜか小笠原、伊豆大島でのロケでした。でも、完成作品を観て、どこの町という特定感が無くて、『なるほど』と納得しました」とコメント。
作品の見どころについて聞かれると、出口は「人間ドラマです」ときっぱり。出口と夫婦役を務めた夫・義男役の木ノ本は「家族。ひとつテーマとして観ていただきたいです。夫婦の関係がどうなっていくのか、注目していただけたら……」と答えると、津田から「主演の2人がとてつもなく絡み合っていたね」という感想が飛んだ。
津田は映画の見どころについて、「僕はグルメ。やたら食べるシーンがあった。監督の彼女が温かい手料理を作ってくれたんてす（笑）」と明かした。
すると、中山が「監督のスマホは彼女の写真が待ち受けです」と暴露する。上映前で、出演者たちはネタバレを禁止されていたが、中山は「THIS MAN役の方は優しい人でしたね」と、ネタバレにつながるトークをはじめようとしたので、キャスト陣はみんなで「言っちゃダメ！」とあわてて中山を制止していた。
さらに小原は、見どころは「音ですかね」と答え、天野監督の音へのこだわりに感心しきり。
脚本も務めた天野監督は、自身の5年ぶりとなる劇場映画の公開に「『この都市伝説は、絶対自分が撮りたい』という思いが叶いました」と感無量な様子。小笠原ロケについては「超自然的な自然の中で撮りたいという思いがあった」と説明した。
作品にちなんで、印象的な夢のエピソードを話す場面も。出口は「幼い頃から見ずっと見ている夢なんですが、ショートカットで白いワンピースを着ていて、たぶん私なんですが、崖の上に立っていて、落ちる瞬間に目が覚めるんです」と不思議な夢について告白した。木ノ本は「歯がポロポロと抜ける夢を見ます」。津田はゾンビ化した劇団員たちに襲われる話。中山は「芸人がよく見るんですが、ネタが1本も出来てこないまま開演時間を迎える夢」と話した。小原は「ヒョロヒョロに痩せた裸のおじさんが出てくる夢」と不思議な体験話は続く。皆さん、仕事のストレスがたくさんある様子だった。
最後に、出口が「何かを考えるきっかけになったり、純粋に楽しんでいただけたら嬉しいです」、木ノ本は「監督を筆頭に、あらゆる挑戦をしました。完成作品を観て新たな経験をしていただけると思います」と作品をアピールした。
映画『THIS MAN』 2024年6月7日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開
