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2022年3月20日 20:45

岸井ゆきの「採れたて野菜みたいなフレッシュさ!」、浜辺美波「透明な存在感!」杉野遥亮「ある種のナルシスト!」 映画『やがて海へと届く』 舞台挨拶付きプレミア試写会

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

映画『やがて海へと届く』の舞台挨拶付きプレミア試写会が3月20日(日)都内で行われ、主演の岸井ゆきの、共演の浜辺美波、杉野遥亮、そして中川龍太郎監督が登壇した。

 

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真奈(岸井)にとって、すみれ(浜辺)は親友であり憧れの存在だった。その親友が「海を見にいってくる」と言ったきり突然姿を消す。すみれがいなくなって5年、かつての恋人・遠野(杉野)からビデオカメラを受け取り、そこには、真奈とすみれが過ごした記憶と知らなかった彼女の秘密が残されていた。真奈は、彼女が最後に旅した地へと向かう・・・。

 

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キャストたちは、タイトルにちなんだ、海の色ブルーを取り入れた衣装で登場。岸井は「真奈はあまり言葉で語らない子。私も私生活ではあまり友人に何かを相談したり、何かを求めたりしないので、そういう部分は似ていると思います。真奈は大事なものや思い出を抱え込んでしまうけれど、私もそういうものを抱えたまま、どこまでも信じられるし、どこまでも合わせられる。決定的に違うのは、真奈は他人に自分の思考を押し付けてしまうところがあったけれど、ベースとしては似ていると思ったので、演じる上でそこを意識しました」と役作りのポイントを明かした。

 

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岸井と浜辺は、ドラマでの共演はあるものの、本格的な共演は本作が初めて。浜辺は「(今まで)あまり話せなかったんですけど、今回共演して、感性が素敵で、だからこそ表情やしぐさに魅力溢れる愛おしさを周りの人が感じてしまう、そういう人柄なんだなと素直に憧れを抱きました」と岸井の感性を大絶賛。その言葉に岸井は「照れますね・・・。多分ちょっとアホなだけだから(笑)」とはにかんだ。

また、岸井は「台本と(ストーリー)が変わっていたんです。映画を観たときの興奮というか・・・。ファーストカットから変わっていて、これは編集が楽しかっただろうなと思った。印象的な最後だったので、どういうふうになるんだろうとすごく興奮しました。映画作りの醍醐味なんだろうなと思いました」と本作を観た感想を熱く語った。

 

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杉野は「現場に入る前に中川監督とは『哲学的なお話をした』。それが楽しくて、(監督に)完全に委ねる形になった」と明かす。中川監督によると杉野には「生きていて、幸せだみたいな話をした」とのこと。浜辺は中川監督から「『どの瞬間に幸せを感じるか?』と問いかけられました」、そして岸井は「なんで私には聞かないんですか?」とむくれるものの、中川監督は「言わなくても伝わるから」との回答に、岸井は大喜びした。

真奈、すみれ、遠野3人をキャスティングした経緯について、中川監督は「岸井さんは、採れたての野菜みたいなフレッシュさ、瑞々しさがあると思いませんか?」とそのあふれんばかりの「生命力」が決め手になったと告白。さらに「透明な存在感があって、でも実はいい意味でわがままで、自分が強くあるのが浜辺さん」「遠野は、ある種のナルシスト。これも悪い意味じゃなく、自分を気にする人。杉野さんと話して、聡明な人だなと思って、(遠野役が)合うと思った」と明かした。

トークの後半は、いまの季節にちなんで“卒業”の思い出やエピソードについて。岸井は「教習所を卒業しました」と笑顔で報告、「もう運転しています。何もかも許されたって感じです」と運転を楽しんでいる様子。とはいえ「ひとりで走るって怖くて、最初に運転したときに、いきなり4車線に入ってしまい、あまりにも怖くて、父親がいないと運転できなくて…」とのエピソードを語る。

 

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浜辺は“卒業”について「最近、家がきれいになりました」と部屋を片付け、散らかった生活から卒業したと明かす。「丁寧生活の始まりです。台本や見なきゃいけないDVD、手紙の書きかけとかが机の上に置いてあったんですが、手紙も全部書いて、DVDも見て、台本も片付けて…白い机なんですが、気持ちもまっさらになりました。すごく晴れやかです」と笑顔で語った。

そして、杉野は「現場に行くとき、ちゃんとおしゃれをするようになりました」とラフな服装からの卒業をアピール。おしゃれを決断した理由は「カッコいいから!あと、しっかり気持ちのスイッチが入るからです。『おしゃれは足元から』って言うじゃないですか? いい靴を履いているとスイッチが入ります」と自慢げに話した。

 

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最後に岸井は「この映画は喪失と再生の物語。季節的に何かを失ったり別れたりすることがあると思います。生きていたら、かなしい気持ちになることはあるんですけど、私はかなしい気持ちのまま、何か他の感情がないか探れると思っています。他の感情を探しながら、楽しくこれからも生きていきたいと思っていて、それを伝えたいと思いながらこの映画を作っていました。それが伝わればと思います」と舞台挨拶を締めくくった。

映画『やがて海へと届く』は4月1日(金)より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

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