トップ > PICK UP > 岡本圭人、役作りで400キロのロードバイクの旅を敢行「自分にもできるんだと、自分が一番びっくりした」 舞台『4000マイルズ~旅立ちの時~』製作発表会見

2022年11月8日 04:00

岡本圭人、役作りで400キロのロードバイクの旅を敢行「自分にもできるんだと、自分が一番びっくりした」 舞台『4000マイルズ~旅立ちの時~』製作発表会見

取材・撮影/RanRanEntertainment

舞台『4000マイルズ~旅立ちの時~』製作発表会見が11月7日(月)に、東京都内で行われ、岡本圭人、森川葵、瀬戸さおり、高畑淳子が公演への思いを語った。

 

0D2A9558s

 

本作は、大学生のレオと祖母ヴェラが長い時を経て再会することで触れ合い、それぞれ行き場を失った人生を取り戻していく姿を描いたヒューマンドラマ。2011年にオフ・ブロードウェイで初演され、2013年にはピューリッツアー賞の最終候補となった。日本での上演は今回が初。演出は上村聡史が務める。

 

0D2A9577s

 

レオ役の岡本は、稽古の手応えを聞かれ、「上村聡史さんは、尊敬している演出家の一人でもあったので毎日が刺激的です。素晴らしい共演者の皆さんと一緒に、ハートフルな温かい物語を作り上げるというのが、こんなにも楽しいんだと思いながら稽古をしている最中です」と語った。そして、「僕が演じるレオは、心にちょっとした傷を負っていて、その傷がヴェラおばあちゃんとお話しして行くうちに少しずつ癒されていきます。次の人生の旅路に進んで行くことを感じていただける舞台にできたらいいなと思っています」と意気込んだ。

一方、ヴェラ役の高畑は「こんなにきれいな私に91歳をやらせるなんて」と冗談めかして笑わせながら、「ものすごい挑戦です。これからばあさん役は全部かっさらっていけるかの瀬戸際です。よろしくお願いします」と挨拶。役作りについては、「迷っています」と正直に明かし、「人工的なものにしたくないというのがまずあって…。(最初の登場シーンから)歯がない状態で登場するんですよ。まず、歯がないってどういうことですかと(演出の)上村さんに聞いたら、『こういうことです』って(その仕草を)やってくれた優しい演出家の方なので、一緒に作っていけたらと思います。(ヴェラは)夫がジャーナリストで論客でもあり、世界に立って生きてきた女性だと書かれているので、そういう人が(歳をとって)言葉が出てこないとなった時、どうしたらいいのかなと。背中に座布団を1枚入れようかなと思いますが、(そうした容姿に)助けていただきつつ、『おばあさんを演じている』ではないおばあさんを演じたいです」と思いを述べた。

 

0D2A9579s

 

レオのガールフレンドのベック役の森川は、「『喪失』と『人とまた繋がっていく』姿が描かれている作品なので、そこが皆さんにしっかり伝わると素敵なものになるのかな、そこが魅力になっていくのかなと思います」とコメント。行きずりの女子学生アマンダ役の瀬戸は「私は脚本を読んで、家族の歴史に興味を持つきっかけにもなったし、すごく優しい気持ちや暖かい気持ちになれる作品だと思うので、大切な人を思いながら観ていただけたらと思っています」とアピールした。

 

0D2A9295s

 

本作は、レオがアメリカ大陸を自転車で横断する旅をして、最終地点であるニューヨークに到着し、ヴィラのアパートを訪ねるところから物語がスタートする。そうしたレオを演じるに当たって、岡本は自身もロードバイクに乗って400キロの日本縦断の旅にチャレンジしたという。

新潟から東京を4日間に渡って旅した岡本は、「そんなことが自分にもできるんだと、自分が一番びっくりしたんです。今、考えると大変でした。『トンネルってこんなに怖いんだ』とか、『山を登る人ってたまに車で見たけれど、こんなに漕がないといけないんだ』とか、『わっ!たぬきがいる!』とか、『猿ヶ京温泉には本当に猿がいるんだな』とか、色々と感じながら走っていました。新潟県から東京に向かったので、だんだんと山や森のエリアから都会に近づいて行く感覚が、レオが東海岸に行く感覚と似ているのかなと思ったりもしました。(劇中では)最終的にマンハッタンに着くんですが、新潟から4日間かけてスカイツリーが見えた瞬間にすごい安心しました、『都会だ』って。レオも同じことを考えてたのかなと思いました」と旅を振り返った。

 

0D2A9487s

 

また、高畑がオフィシャルのコメント動画で、幼い岡本と遊んだというエピソードを披露していたことから、改めて20年以上の時を経ての共演について聞かれた岡本は「僕はあんまり(当時を)覚えていないんです」と苦笑。高畑が「3歳の坊やでしたから。お父さんの楽屋に大きなちゃぶ台があって、その上で暴れまわっていたので、退屈しているんだろうなと思って。私は3幕しか出ない役だったので、一緒に公園に行って遊んでいました」と思い出を披露した。

それを聞いた岡本は、3歳の頃に森光子さんと撮影したという写真を高畑に見せ、「この頃だと思います。僕のこれくらいの時を知っている“おばあちゃん”とできるのが、僕にとってはすごく安心感があります」と笑顔を見せた。

さらに高畑は、岡本について「色々な役者さんがいますが、圭人くんは作品に近づこうという思いがすごい。新潟から東京までの旅もそうですが、『かぼちゃを持って来たよ』という(セリフがある)シーンで、本当にかぼちゃを出して来たり…。何もてらわず役に近づこうという思いが強い。ノートに全部セリフを書いているんですよ。こんな役者さんはいない。何をしてでも近づいてやるという気構えには頭が下がります」と絶賛した。

 

0D2A9561s

 

この日、岡本は「子どもの頃からお世話になっている」という元V6の井ノ原快彦についてもコメント。滝沢秀明氏の退社に伴い、ジャニーズアイランドの社長に就任した井ノ原について「本当に優しい方で、色々なことを見られる方なので、きっと僕たちを導いてくれる存在になるのかなと思います」と想いを寄せた。

舞台『4000マイルズ~旅立ちの時~』は、以下の日程で上演。
東京公演:2022年12月12日(月)〜12月28日(水) 日比谷 シアタークリエ
大阪公演:2023年1月7日(土)〜1月9日(月・祝) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
愛知公演:2023年1月11日(水)〜12日(木) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
香川公演:2023年1月15日(日) レクザムホール(香川県県民ホール) 大ホール

トップ > PICK UP > 岡本圭人、役作りで400キロのロードバイクの旅を敢行「自分にもできるんだと、自分が一番びっくりした」 舞台『4000マイルズ~旅立ちの時~』製作発表会見

Pick Up(特集)

error: コンテンツのコピーは禁止されています