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2025年1月13日 21:05

【後編】加藤和樹インタビュー 「ラウルに寄り添ってあげたい」ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』

――ラウル役は、初演から同役を演じている田代万里生さんとダブルキャストで演じます。

万里生さんはめちゃくちゃ素敵な方です。ミスターパーフェクトで、隙がない。これまでもラウルを演じていらっしゃるので、僕をサポートしてくださいますし、「前回はこうだった」と導いてくださっています。その上で、今回、どうしようかと提示してくださるので、頼れるお兄ちゃんです。

――田代さんが演じるラウルの印象は?

僕にはない品があります(笑)。こればかりは本人が持っている資質だなとすごく思います。後から身につけられるものではないですよね。万里生さん自身が持つ柔らかさと高貴さが滲み出ているのだと思います。もちろん、これまで演じてきた役の印象や影響もあるのでしょうが、スッと立っている立ち姿もかっこいいんですよ。ちゃんと貴族に見えるんですが、僕はどうしても乱暴になってしまう(笑)。努めてシュッとしていようと思っていますが、まだまだ自分には足りないものだなと思います。

――逆に、田代さんにはない、加藤さんの強みはどんなところだと思いますか?

荒っぽさ(笑)。それが生きる役とそれが邪魔になる役があるので、今回はそこは徹底的に排除していかないといけないと思っています。息子のグスタフを叱るシーンがあるのですが、僕が演じるとやりすぎてしまうんですよ。でも万里生さんは違う。そうした資質も意識しながら役を作っていきたいと思います。

――ファントム役は、市村正親さん、石丸幹二さん、橋本さとしさんが務めます。御三方の印象は?

皆さん、いい意味で手ごわいですね(笑)。市村さんとは、今回、初めてお芝居でご一緒するのですが、そこに立っているだけで「ああ、ファントムだな」と思うほど、レジェンドの風格や余裕を感じます。石丸さんは、何といっても声の圧力やプレッシャー、説得力があり、すごい。さとしさんは今回初めてファントム役を務めますが、かっこよさと色気があるファントムになると思います。三者三様でそれぞれ違った魅力があるので、そこにラウルはどう立ち向かっていくのか。3人を相手にするのは大変だなと思っています。

――クリスティーヌの平原綾香さん、笹本玲奈さん、真彩希帆さんもそれぞれ違った魅力がありますね。

こちらのトリプルキャストも面白いですね。組み合わせによってどうなるのだろうと今から楽しみです。平原さんとはミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』でご一緒させていただいて、圧倒的な歌の表現力とぶれない佇まいが素敵だなと思います。笹本さんとは今回、初めての共演ですが、母親としての強さがあるクリスティーヌだなと感じています。そして、真彩さんは『ファントム』でご一緒させていただいて。かわいらしさの中にも一本芯が通った強さがある。決めたことは曲げないという強さがある女性なので、そこがクリスティーヌの役作りにも反映されるのではないかなと思います。

――本作は1月から上演されますので、ここで2024年の振り返りをお願いします。10月7日には40歳のお誕生日を迎えました。そうした意味でも節目の年だったと思いますが、2024年はいかがでしたか?

毎年、言っていると思いますが、早かったなと(笑)。今年は夏休みを1カ月ほどもらって韓国に行ったので、例年以上にいろいろなことを吸収できた年でもあったと思います。新たな出会いもたくさんあった1年でしたので、それを来年につなげていきたいと思います。

――2024年、思い出に残っている出来事は?

たくさんありますが…。作品のお話をすると、2024年のミュージカル作品は『カム フロム アウェイ』しか出ていないんですよ。それ以外は、ライブとストレートプレイでした。すごく珍しい1年だったと思いますが、どの作品も楽しかったです。

――加藤さんはずっと走り続けていらっしゃる印象があるので、それほど長いお休みは久々だったのではないですか?

約1カ月半のお休みは初めてでしたね。 7月と8月に分けて韓国に行きましたが、韓国の役者さんとコミュニケーションを取ったり、好きな作品をたくさん観たりして、すごく楽しく過ごせました。閉じこもっていてはダメだなと思った1年でもありました。

――2025年にやりたいことや目標は?

けがと病気に気を付けていきたいです(笑)。やっぱりもう若くないなと自分でも感じています。30代と40代の体は違いますから、40代のペース作りをしていきたいと思います。

――ありがとうございました! 改めて、作品に向けての意気込みと読者に一言メッセージをお願いします。

3度目の上演となる『ラブ・ネバー・ダイ』ですが、僕は今回、初めて参加させていただきます。人間には誰しも「恐ろしいけれどちょっとのぞいてみたい」という興味や好奇心はありますよね。この作品はまさにその入り口のような作品だと思います。すごく怖そうだと思って覗いた先に、恐怖や真実の愛、葛藤といった感情が渦巻いているのだと思います。いろいろな感情が見られる面白い作品だと思いますので、ぜひ年明けはこの『ラブ・ネバー・ダイ』で観劇始めをしていただけたらと思います。

ミュージカル『ラブ・ネバ―・ダイ』
2025年1月17日(金)~2月24日(月・休)
日生劇場
オフィシャルサイト https://horipro-stage.jp/stage/loveneverdies2025/

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取材 文:嶋田真己  撮影:有田純也

 

 

 

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