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2023年11月29日 18:00

【前編】森崎ウィンが初の2人ミュージカルに挑む『ジョン&ジェン』インタビュー

『ワイルド・パーティ』『アダムス・ファミリー』『ビッグ・フィッシュ』といった多くの作品に携わるアンドリュー・リッパと、本作で初めて舞台作品の歌詞・脚本手掛けたトム・グリーンウォルドによって1995年に初演が行われたミュージカル『ジョン&ジェン』。日本初演となる今回、市川洋二郎の演出・翻訳・訳詞・ムーブメントのもと、森崎ウィンと田代万里生、新妻聖子と濱田めぐみがWキャストで演じ、4パターンの公演が行われる。一幕で弟、二幕で息子の“ジョン”を演じる森崎ウィンに、本作への意気込みを聞いた。

――オファーを受けた時の感想と台本を読んだ印象を教えてください。

オファーをいただいた時点ではこの作品を知りませんでした。今まで、ありがたいことに大衆的で華やかなミュージカルを多くやってきた中で、2人だけで繰り広げられる物語にもすごく興味を持っていたので、純粋に嬉しかったです。僕の中では、パルコのプロデュースする作品にあまりミュージカルの印象を持っていなかったので、驚きつつもぜひやらせてくださいという気持ちになりましたね。
台本を読んだ率直な印象は、「これ子役がいるってこと?」って(笑)。キャスト2人で本当に幅広い年齢を演じるんです。さらに僕が演じるジョンは1幕と2幕で名前が同じ違う人物。非常にやりがいがあると感じました。
現時点で何回かワークショップをしていて、演出や翻訳を全てやってくれる市川(洋二郎)さんの進め方や演技のメソッドを教えてもらいながら共通言語を作っている段階です。とにかくジェンが大変なのかなと思っています。

――市川さんのワークショップで印象的だったことはなんですか?

田代さんもいらっしゃって、作品やキャラクターのバックボーンについて自由に想像したことがありました。この物語はジェンが自分を受け入れて次に進んでいくことがメインになってくると思っていて。僕らもそうですが、大人になるにつれて、自分が間違っていたことを認めるのって結構難しくなったりすると思います。特に家族に対してはそうですよね。そこにすごくメッセージ性があるんじゃないかという話が印象的でした。
作品全体を通して一人の人間の変化を見せるジェンは大変ですよね。でも、ジョンは一幕と二幕で全然違う人間になるのでそれも大変。とにかく大変という言葉しか出てきてないですね。
ただ、市川さんの中ではもうステージングも含めて全部見えているそうで、「信じて」と言ってくれます。稽古に入る前からこういったコミュニケーションを取れたのは貴重ですし、恵まれた環境だと思いました。

――ちなみに、バックボーンとはどういった部分を。

一幕の兄弟の時は、ジョンとジェンの両親のこととか。どうして二人の父親が暴力的になっているのか。でも母親は彼をずっと支えていて、でもそれはジェンがいるから。その後にジョンが生まれて、ジョンは父親のことが好きだけどジェンは父親の嫌な部分が大きく見えてしまっている。……みたいな想像を膨らませると止まらなくなって。
あと、「ジョージ・ワシントンの犬のマーサ」というセリフが出てくるけど、調べてみたらマーサって犬は飼っていなかったみたいなんです。何か別のものを揶揄して「犬」と言っているのかもとか。
正直、稽古に入ると忘れてしまうというか、音楽に乗せて芝居をしている時はそこまで考えないし、お客さんにも伝わらないと思います。でも、それを考えるか否かで全然違う。深い部分まで考えておくと、舞台上での間を持てるようになると思います。

――脚本を読んでワクワクしたということですが、具体的にどんな部分にワクワクしたんでしょうか?

2人芝居なので、役者として試されていると感じます。正直怖いですが、成長のチャンスでもありますよね。もちろん商業的なミュージカルやエンタメに振り切った作品も大好きですが、細かな部分でごまかしの効かない作品で、いかに芯をもって舞台に立てるかは重要だと思います。本当にまっさらな状態で演じるので毎回怖いと感じるだろうなと思いますが、そういう刺激が好きでもあるので、ワクワクしました。

――本作の楽曲に感じる魅力を教えてください。

楽曲はかなり難しいです。メロディーがわりと全編を通して流れてはいますが、「この作品といえばこの曲」みたいなものがないんです。楽曲の完成度の話ではなく、物語としての音楽というか。もちろんキャッチーな部分はありますが、メロディーラインも本当にセリフに近いところで作っていて、全体を通して一つの曲のように感じます。それが全部繋がった時にどうなるかが楽しみですね。キャストは2人、楽器も少ないので難しいと感じます。

今までは感覚で歌っていた部分もありますが、今回は全体を考え、計算していかないといけないのかなと。完成した時に、楽曲の真の魅力が自分のなかに落とし込まれるのかなと思います。

――全体を通して一曲というイメージの中で二人のジョンを幼少期から青年まで演じます。その演じ分けや流れの作り方についてはどう考えていますか?

こればっかりは動いてみないとわからないかなと思っています。ただ、さまざまな仕事を通して自分の音色の幅は広がって、できることも増えていると感じます。映像や声の仕事から得られるものもたくさんある気がしていて、繋がっていくんじゃないかと思います。現時点でやるのは、とにかく楽曲を聴いて慣れておくことですね。

公演概要
公演タイトル:PARCO PRODUCE 2023 ミュージカル『ジョン&ジェン』
音楽:アンドリュー・リッパ
歌詞:トム・グリーンウォルド脚本:トム・グリーンウォルド、アンドリュー・リッパ
演出・翻訳・訳詞・ムーブメント:市川洋二郎
出演:
森崎ウィン 田代万里生(ジョン役Wキャスト) 新妻聖子 濱田めぐみ(ジェン役Wキャスト)
東京公演:2023年12月9日(土)~12月24日(日) よみうり大手町ホール
チケット料金(全席指定・税込):10,000円、U-18チケット=3,000円[観劇時18歳以下
対象]、U-30チケット=5,000円[観劇時30歳以下対象]
※U-18チケット・U-30チケット:前売販売のみ/要身分証明書/当日指定席券引換
※未就学児の入場はご遠慮ください。
チケットに関するお問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
公演に関するお問合せ:パルコステージ 03-3477-5858  https://stage.parco.jp/
大阪公演:2023年12月26日(火)~12月28日(木) 新歌舞伎座
チケット料金(全席指定・税込):10,000円
お問合せ:新歌舞伎座テレホン予約センター 06-7730-2222(10:00~16:00)
公式サイト:https://stage.parco.jp/program/johnandjen
ハッシュタグ:#ジョンアンドジェン
企画製作:パルコ

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