2018年に西田大輔による鋭い感性と、繊細な表現による作・演出で大きな話題を呼んだ舞台「野球」飛行機雲のホームラン~Homerun of Contrailが、6月22日(土)から再演される。第二次世界大戦中、“野球”は敵国の国技であるが故に「セーフ」「アウト」といった野球用語が全て日本語化されるなど、野球を行う球児たちにとっては厳しい時代だった。そんな環境下で、特攻隊として飛び立つ前の最後の願いとして行った野球試合、そして“野球”に憧れを抱き、白球を追いかけた少年たちの姿が描かれる。会沢商業学校の投手・穂積圴を演じる橋本祥平に本作への意気込みを聞いた。
――出演が決まったときは、どのようなお気持ちでしたか?
僕の大好きな役者さんたちが口を揃えて「『野球』という舞台が面白い、好きだ」と言っていたので、初演の当時からその評判は知っていました。当時は劇場で観ることはできなかったのですが、それだけ素晴らしいという声が聞こえてくるなんて、本当にすごい作品なんだろうなと思っていました。なので、今回、再演にあたって出演できるということはとても嬉しかったです。初演のキャストさんたちが汗をたくさん流して、本気で取り組んだこの作品をしっかりと引き継いでいかなければいけないなと思います。
――たくさんの素晴らしいという声があったということですが、橋本さんご自身はこの作品のどんなところに魅力を感じてらっしゃいますか?
昨今は野球を描いた色々な作品がありますし、面白い作品もたくさんありますが、この作品はそうしたものとはまた違っていて、野球という1本の軸の中に、戦争や人間ドラマが描かれています。試合中の会話ひとつとっても、さまざまな思いがひとつの言葉に込められていて、心情を読み取りながらストーリーを追っていくという構成も面白いなと思います。
――橋本さんが演じる穂積という役柄については、今はどう感じていますか?
(中村浩大が演じる)対戦する伏ヶ丘商業学校の投手の唐澤は、華があるスター選手です。その唐澤や伏ヶ丘商業学校と差別化するという意味でも、僕たち会沢商業学校は、泥臭さのあるチームでありたいと思っています。ビジュアル撮影の時にピッチングフォームで撮影をしたのですが、「もっと崩れていても良い」という指示をいただいたので、なるほど、と。きれいなフォームよりも泥臭さが出たほうが良いということだったので、そうしたことも役作りに取り入れられたらと思います。
――ビジュアル写真でもあえて顔や衣裳を汚していますが、そうしたことからも泥臭さが感じられますね。ビジュアル撮影はいかがでしたか?
感動しました。この汚し1つからも胸に迫るものがあって。きれいなだけの姿じゃないからこそ、戦時中の大変さや、その中で大好きな野球やっているということが描かれているなと感じました。
――今作では、唐澤との関係性も物語のキーになると思いますが、それについてはどのように感じていますか?
二人は、ライバルであり、友人でもある関係ですよね。よくスポーツものの漫画の中にそうしたライバル関係が描かれることがありますが、今は僕もまさにそうした熱いライバルをイメージしています。今回、中村さんとは初めてお芝居をさせていただくので、この稽古期間で、二人の距離を埋めてそのライバル関係を作っていければいいなと思います。
――そうした「ライバルだけれども心の奥では繋がっている」という関係性に、共感できるところはありますか?
もちろんです。自分がなりたいと思っていた姿や立場にライバルがなっているというのは、現実でもあることだと思います。本当は悔しい想いはあるけれども、それを隠す言葉ばかり出てしまうというのもよく分かります。きっと穂積はすごく優しい人間なのだと思います。
――劇中には、野球をプレイするシーンもたくさん登場します。橋本さんは小学生の頃に少年野球をされていたそうですね。野球の面白さはどんなところにあると思いますか?
僕はとにかく団体行動が苦手だったのですが、野球から団体行動の大切さを学べたように思います。自分1人の力では絶対にできないこともチームの仲間たちがいればできる。周りの人たちの力が自分の力にもなるということを感じました。切磋琢磨し合える仲間がいてお互いに成長できるというのは、野球に限らず、団体スポーツの素晴らしいところだなと思います。
――今回は、ピッチャーという役どころですが、もし、橋本さんが今、野球をやるとしたらどのポジションがやりたいですか?
僕は技量もそこまでないですし、肩も強くないので、実際にはピッチャーは厳しいかなと思います(笑)。小学校の頃はセカンドを守っていたので、セカンドかな。もし、自分の技量に関係なく決めていいなら、もちろんピッチャーをやりたいですが(笑)。
――本作では穂積がボールを投げるシーンが何度も登場するので、リアルにピッチャーも体験できますね。
ピッチング練習をエアーですると思うのですが、そこでまずは右肩が筋肉痛になるのは間違いないので、まずはそれを乗り越えないと(笑)。昔からずっとプレイしている方に比べたら素人っぽさが見えてしまうかもしれませんが、それがお芝居を観る中で引っかからないように、お客さまがしっかりと物語に没頭できるように、稽古中は野球にこだわって、ピッチングフォームも毎日練習して頑張りたいと思っています。
舞台『野球』
天王洲 銀河劇場
2024年6月22日~30日
HP https://homerun-contrail.com/schedule.html
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2024年7月1日 23時59分
<当選発表>
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当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
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