石川雷蔵が初主演を飾る 劇団ホチキス第48公演「ワイルド番地」が4月5日(金)に、東京・あうるすぽっとにて開幕した。
時は現代。個人間で起こるいざこざを”決闘”を通して決着させる法律『決闘法』が制定された。しかし、決闘をするには役所に申請をする必要があった。身体への危害、生死に関わる危険行為は避けるなど、細かいルールも設けられおり、決闘するのもひと苦労。市民の皆様がスムーズに決闘を行えるように、各市町村には、決闘を取り仕切る『決闘課』ができた…という設定。
石川雷蔵演じる「北原聡」は、ある市役所の中の決闘課に新しく新人として入ってくる所から物語が始まる。決闘課の中には、決闘一課と決闘二課、二つの課があり、市民の皆様の平和のために、しのぎを削って業務にあたっていた…。
決闘一課の職員に、松井勇歩、正木郁、日向野祥。主人公北原に助言を行う謎の監督に小坂涼太郎。市役所内にある喫茶店の店員には本西彩希帆。また、決闘一課副課長を野口オリジナルが、決闘二課副課長を我膳導が演じ、作品を引き締めるキーパーソンとして大活躍。加えて、北原の上司を演じる小玉久仁子をはじめとする劇団ホチキスの劇団員、山﨑雅志、齋藤陽介、山本洋輔、内村理沙も出演する。
デュアルコメディーと銘打ち、決闘法に翻弄される一般市民の姿を描く本作は、ラストに用意された究極の決闘へと怒涛の勢いで進んでいく見どころたっぷりの作品。さらに、本作は、ホチキス代表米山（脚本演出を担当）がコロナ禍において、ワクチン摂取や助成金の申請、発熱外来の連絡など、多くの自治体の方と触れ合う中で、役所で働く人々の奮闘を描きたいという思いから描き始めた物語で、コメディーだけでは終わらない、熱いメッセージが込められており、観終わったあとに爽やかな感動が心に残る作品となっている。
劇団ホチキスvol.48「ワイルド番地」は、4月5日(金)～4月14日(日) あうるすぽっとで上演される。
