取材:記事・写真/RanRanEntertainment
広瀬すず主演のコメディ映画『一度死んでみた』の完成披露イベントが、2月24日(月・祝)に都内で行われ、広瀬のほか、共演の吉沢亮、堤真一、リリー・フランキー、小澤征悦、嶋田久作、木村多江、松田翔太、そして浜崎慎治監督が登壇した。
本イベントは、劇中に登場するデスメタルバンド「魂ズ」のライブ名‟ミサ“にちなんで、“完成披露ミサ”と銘打って行われ、また、映画タイトルにちなみ、なんとキャスト全員が棺桶から登場した。
広瀬は「(棺桶からの登場は)何とも言えない気分でしたけど、いつ出ていいかのかなという変な緊張感でドキドキでした」と笑顔で語り、吉沢は「セットも凝った感じで作っていただいて、この映画にぴったりなお祭り感たっぷりの演出で、すごい素敵でした」と満悦の様子。
「コロナウィルスが蔓延する中、多少なりとも微熱のある方はお帰りください」と観客を気遣った堤は「(この演出に)いかがか?もクソも(笑)。寝転がっていないので、カンオケ観がないです!」とピシャリ。
コメディ初挑戦、しかもピンクの髪を振り乱してのライブシーンが印象的だった広瀬は、その役作りについて「現場の感じが行ってみないと分らなかったので、攻撃的に行こう!と心に決め、お父さん(堤真一)への反抗期ということを意識して」演じたとのこと。「私の中にある、やさぐれ精神がパーンと出た感じがあって、ただ気持ち良く発散するような感覚で台詞が出てくるようになりました」と振り返った。
一方、存在感ゼロ!ゴースト社員役の吉沢は「前髪をすごい伸ばして、目をなるべく隠したり、姿勢をすごく悪くしたり、表面的な部分ではいろいろ工夫しましたが、内面的な部分では、ほとんど役作りはしていないです。僕自身、メチャククチャ根暗なんで、素の吉沢亮でやっていました」と明かす。現場でも存在感の無さを発揮していたと指摘され、「(現場でも)基本、気付かれないです。そこにいるのに、『すいません。吉沢さん待ちですね』という空気が流れること、たまにあったりするんです」と申し訳なさそうに語った。
広瀬演じる七瀬の父親役の堤は「(七瀬に『一度死んでくれ!』と罵られ、)僕、娘がいるんですけど・・・、いずれ言われるだろうな。いいシミュレーションというか、“そういうものなんだと、子供って成長したらそうなるんだ、それでいいんだ”と言い聞かせている自分がいます」と神妙に語り、広瀬については「お仕事を一緒にするのは初めてだったんですけど、本当にそういう音楽が好きなのかなと、最初は怖かったんですよ。広瀬さんって、普段こういう方なんだな」と誤解していたそう。
広瀬は「なかなか堤さんとの距離が掴めなかったのは、そこだったのかと思いました」と納得顔。堤はさらに「それとオジサン疲れていたからね・・・」。監督は「撮影がかぶっている間にやられたから、実際相当にこたえていたんだと思います」とフォローした。
この後は、映画タイトルにかけて、「一生のうちに一度してみたいこと」を発表することになり、広瀬は「リリーさんとラジオ(番組をやりたい)!食べ歩きラジオをやってみたい」と発表。リリーは「ものすごい、伝わりにくい」と苦笑。広瀬が「私が以前ラジオ(番組)をやらせていただいたときに、リリーさんが遊びに来てくださったのが、面白くて・・・。また、続けられればいいなと、ずっと考えていました」と説明。リリーは「そんなことを言ったら、大人たちが本当に動き出すからね」と釘を刺していた。
そのリリーは「広瀬さんとは、結構共演が多いんですけど、近所の変なオジサンとか、良くてお父さん役。一度共演して、カベドンしてみたいです(笑)。そして、もう一つ。浜崎監督がやって、僕と堤さんのトントントントン(日野の2トンのCM)。アレを死ぬまでに復活させたい!」と難題?を提示。小澤が「やりましょう、ソレ」とツッコミを入れると、リリーは「あんた、クライアントじゃないんだから」と逆襲。
小澤は「船で世界一周してみたい。でも、今アレ(ダイヤモンド・プリンセス号)なんで・・・。もう一つは、映画監督をしてみたい。広瀬すずちゃんが主演で、リリーさんにカベドンをしてもらう」とカベドンに拘った。
嶋田は「(カベドンで盛り上がった中)そういう発想はなかったんで」と前置きをした上で「死に水じゃないけれど、本当に美味しい水をのんで成仏したいです」と語り、木村は「らっきょが好きではなくて、死ぬまでにらっきょを愛してあげたい。好き嫌いがないって言えるようになりたいと思っています」と誓っていた。
そして、松田は「浜崎さんの次回作でカベドンしてみたい!出てみたいです」と監督に懇願。監督も「うれしいですね。カベドン、やってくれるんですか」と盛り上がったところで、閉幕となった。
映画『一度死んでみた』は3月20日(金・祝)全国公開される。