KNTV オフィシャル 『キルミー・ヒールミー(原題)』パク・ソジュンインタビュー
Q:日本の皆さんにごあいさつをお願いします。
パク・ソジュン:みなさん、こんにちは。はじめまして、パク・ソジュンと申します。『キルミー・ヒールミー』が日本でも放送されることになり嬉しいです。
Q:ドラマ『キルミー・ヒールミー』について紹介してください。
パク・ソジュン:『キルミー・ヒールミー』は多重人格をテーマにしたラブコメディです。難しい素材のように思えますが、分かりやすく描いた面白いドラマです。
Q:パク・ソジュンさんが演じているのは、どんな役ですか。
パク・ソジュン:ヒロインであるオ・リジンの双子の兄、オ・リオン役です。職業は天才推理作家で、ドラマの中では有名な作家という設定になっていて、核心的な役割を担っています。いまはあまり話すことができないので、このぐらいにしておきます(笑)
Q:脚本家のチン・スワンさんが、オ・リオン役にはパク・ソジュンさん以外考えられなかったと、あるインタビューで語っていました。それを聞いて、どう思いましたか。
パク・ソジュン:そういう風に思っていただいて、感謝しています。チン・スワンさんだけでなく、ある脚本家が僕に対してよい印象を持ち、役に合っていると考えてくれたことを、とてもありがたく思っています。また、前から『キルミー・ヒールミー』に出演してみたいと思っていたので、脚本家がそう言ってくれたと聞いて、さらにありがたく感じました。
Q:ドラマのキャスティングが難航したため、役者として心が揺らぐ時期もあったかと思いますが、その間にオファーがあった作品に対して出演できずに残念な気持ちはありませんでしたか。多くの作品から出演依頼があったと聞いていますが。
パク・ソジュン:僕は役者として、作品に参加するのはすべてご縁だと思っています。出演する作品と演じる役が決まれば、それは縁であり、自分のものだと考えます。この作品はずっと関心をもっていたため、選んで後悔したということはありません。他の作品でもオファーをしていただけるように、今回の作品も一生懸命やるのが僕の目標です。特に残念だという気持ちはありません。
Q:ファン・ジョンウムさんと双子の兄妹の役ですが、息は合っていますか。
パク・ソジュン:体を張ってケンカするシーンを撮りました。僕はもともと人見知りするほうなんですが、最初にケンカのシーンを撮ったのは、演技にいい影響を与えたと思います。いまもいい感じで撮影していますし、今後もうまくいくと期待しています。
Q:ファン・ジョンウムさんとのエピソードがあれば、教えてください。
パク・ソジュン:今はまだそれほど撮影が進んでいないので、エピソードはあまりないのですが、ドラマの中で、僕がファン・ジョンウムさんによく殴られるんです(笑)。一度耳を強く引っ張られたことがあって、その翌日は左の耳を下にして寝ることができないほどでした。それほど演技に没頭していたのでしょうが(笑)、これからもそんなことがよくあるのでは、と思っています(笑)。
Q:ドラマの中では、チソンさん扮するチャ・ドヒョンの家をこっそりと取材する覆面作家オメガとしても活躍していますが、チソンさんとは息が合っていますか。
パク・ソジュン:チソン先輩とは、まだあまり多くのシーンを一緒に撮っていません。息が合っているかどうかは、よく分からないのですが、チソン先輩は多くの作品に出ていますし、演技力を認められている方ですよね。だから、僕がうまくできれば、と。息が合った演技ができるかどうかは、僕にかかっていると思います。僕がうまく演じなければ、と思っています。
Q:第一話からパク・ソジュンさんのコミカルな演技が目を引きました。ファンもパク・ソジュンさんにこんな面もあったんだと驚くほど、面白い姿をみせてくれましたが、普段からこんなにコミカルなのか、普段はどんな性格なのか、教えてください。
パク・ソジュン:もともとの性格はそんな風ではないのですが、ある程度自分の中にコミカルな面があるのだと思います。キャラクターとして演じる際には、自分にあるものを引きだそうと努力するほうです。自分のなかにコミカルな面があるから、こういう役を演じられるのだと思います。でも、基本的な性格は違います。ひとりでいるときと人に会うときではすごく差があると思います。
Q:もともとの性格と異なるのであれば、コミカルな演技をするのは大変だったのでは?
パク・ソジュン:むしろ演技しているときのほうが面白さを感じています。何かに束縛されずに済むし、僕がやりたいようにやればいいから。作り出していく部分もあるので、楽しいですよ。大変なことはほとんどありません。
Q:少し似ている質問ですが、コミカルな演技の魅力とは?
パク・ソジュン:コミカルな演技は、見ている方は「これは面白い演技だ」と感じるかもしれませんが、実は僕は真剣に演じているのです。「コミカルにやろう」と思いながらやっているのではありません。もし、コミカルなシーンが面白いと感じていただけるのであれば、演じている立場としてはすごく力づけられますね。少し自信もつきますし、自信があればもっと幅広い表現ができるようになると思います。
Q:「年を重ねるにつれて、作品の中で自然にもう一人の自分を表現できるようになった」という記事を読みました。28歳の今、同じ年の28歳の天才推理小説家オ・リオンを演じていますが、いかがですか。
パク・ソジュン:同時代を生きているという気がします。僕は背伸びをするのはいやなんです。背伸びをするとオーバーで大げさになってしまいます。視聴者も抵抗を感じると思います。僕が経験してきた歳月、時間を演技に自然に込めるものだと考えているので、同年齢のキャラクターを演じるのが一番いいと考えています。
Q:ドラマの中で、作家のオメガは女性たちを誘いますが、実際のパク・ソジュンさんはどうですか?
パク・ソジュン:まだそういうシーンは出てきませんが(笑)、実際の僕は、多くの人とつきあうタイプではありません。時間が経てば経つほど新しく出会う人よりも横にいる人を大切にしようと考えるタイプです。ある意味保守的かもしれませんが、僕はそういうスタイルです(笑)
Q:昨年から休みなく活動を続けていますが、大変ではありませんか。
パク・ソジュン:もちろん体力的にしんどいときはありますが、でも僕が一番面白いと思う仕事をしているので、演技をしながらつらいと思ったことはありません。でも、生理的なことってありますよね。例えば寒かったり、暑かったりすると大変です。それ以外は特につらいことはありませんでした。体力的に負担が大きいので休みたいと思っても、いい作品を見ると「やらなくては」という気持ちになります。やりたいことがあってもできる環境が整うのは、すごく難しいことだと思います。だんだんそういう環境が整ってきていて、それを楽しむべきだと思っているので、つらいことはありませんでした。
Q:体力はどのように管理しているのですか。
パク・ソジュン:仕事の合間に運動をしようとしていますが、最近は以前よりも時間がなくてあまりできません。運動ができなければ、食事だけでもしっかりしようと。休みの日には、睡眠不足を補うようにゆっくり寝て、少しずつコンディションを調整しています。
Q:ストレスもたまると思いますが、ストレス解消法は? 趣味はありますか?
パク・ソジュン:プライベートな時間はあまりないのですが、ストレスは現場で解消しているような気がします。現場でスタッフに会って話をしたり、楽しませたりして、スタッフがいいリアクションをしてくれると、僕も楽しくなって。それ以外に、特に何かやっていることはありません。
Q:次世代のロマンティックコメディの王(ロコ・キング)として注目されていますが、そんな風に言われることについて、どう思いますか。
パク・ソジュン:本当にそうであればいいのですが。ドラマでも映画でも相性がとても大切だと考えています。だからロマンティックコメディに向いているというのは、長所になるという意味だと思うので、すごくありがたいですね。
その長所を生かせるよう、努力します。
Q:ロマンティックコメディは好きですか。
パク・ソジュン:はい、好きなほうですね。ロマンティックコメディは人間が生きる姿を一番よく描いていると思うんです。人が生きる姿を演じられるのは、すごくいいことだと思います。他の実際の生活ではできないことをテーマにしたジャンルもいいですが、ロマンティックコメディもとてもいいジャンルだと思います。
Q:今後やってみたい役は何ですか。
パク・ソジュン:やってみたい役はたくさんあります。さっきも言ったように、背伸びはしたくないんです。だから自分の年齢にあったものを見つけていきたいですね。これは僕にできるかな?と思うものより、上手に演じられる自信があるものを選んでいきたいです。
Q:日本の視聴者に『キルミー・ヒールミー』の見どころを紹介してください。
パク・ソジュン:まずは、多重人格についてどのように表現しているかを見ていただければと思います。また、全20話のドラマですが、その中にいろいろな話が盛り込まれています。好奇心を持ってみていただければ、楽しめると思います。
Q:今年の目標はありますか?
パク・ソジュン:今年の目標は昨年と同じように健康で怪我をせずに撮影できればと思います。よい作品との出会い、よいご縁があるといいですね。
Q:4月18日にファーストファンミーティングが決まりましたね。今のお気持ちを教えてください。
パク・ソジュン:海外にあまり行ったことがないので、本当に日本にファンがいらっしゃるのか、気になります。初めて日本の皆さんにお会いする機会ができ、とても嬉しく思います。イベントに向けて色々準備しているところですので、楽しみにしていてくださいね。ぜひ多くの方にお越しいただければと思います。どうぞ応援よろしくお願いします。
『キルミー・ヒールミー(原題)』
KNTVにて3月14日(土)日本初放送スタート
毎週(土・日)午後8時45分~10時ほか
©2015 MBC
KNTV&DATV Presentsドラマ放送記念
パク・ソジュン ファーストファンミーティング2015 開催決定!
4月18日(土)日本橋三井ホール
KNTVもしくはDATVご加入者の中から600名様を無料ご招待
詳しくはパク・ソジュン日本公式サイト(http://fc.da-enta.jp/psj/)へ
『キルミー・ヒールミー(原題)』
***企画意図***
「21世紀には水は買って飲み、精神病院が繁盛する時代になるだろう」
小学生時代、担任が予言でもするように言った言葉だ。目をぱちくりさせながら不思議そうに先生をじっと見つめていた子供たちはぽかんとした顔をして、やがて嘘だと言わんばかりに大笑いし始めた。水は蛇口をひねるかポンプを押せば出るのに、誰がわざわざお金を出して水を買うというのか。そればかりか、精神病院が忙しいということは狂人が世にはびこるということではないか。しかし先生の予言は的中した。21世紀の人々は水を買って飲み、憂鬱症やパニック症候群など各種の精神疾患を治療する病院が立ち並び始めた。マスメディアはメンタルとヒーリングの重要性を強調する情報を満載する。21世紀の文明は飛躍的な速度で発展したが、それに伴って水と人間は汚染され始めた。傷ついた自然と人間は今こそヒーリングを必要とする。
この反ユートピア的世界に1人の男が住んでいる。小さい頃誰かから残酷な傷を負わされた男。衝撃と傷に耐えるにはあまりに幼すぎた彼は(否、彼の無意識は)、自分の苦痛を代わって受けてくれる1人の人格を作り出す。
「私を怒らせないでください。さもないと恐ろしいことが起きます」
ワイシャツを引き裂き、スローモーションで近づくハルクほどではないにせよ、男の無意識のなかに眠っていた憤怒と暴力性が、その人格を通して爆発する。問題は男がハルクの行動を全く記憶していないことだ。だが、1人だと思っていた人格が6人もいる。秘かに病院を訪れた男は、医者から多重人格障害つまり解離性同一性障害(DID)と診断される。何が男を多重人格者にしたのか。6人の人格を動員しなければならないほど、男が忘れたかった過去の記憶とは何か。原因も理由も分らないまま苦しむ男の前に、あまりに騒々しい女が現れる。たかが精神科の医者風情のくせに人の内面をあからさまに読む女。男の中に住む別の人格と恋をしそうになった女。主治医を提案する彼に、友達になろうという女。統制不可能な人格たちから自分の体を守ろうとする男と、そんな男に救いの手を伸べるどころか、医者という使命に敢えて背を向けようとする女。時々出没して、男の体を占有しようとする6人の人格たちが入り混じって一騒動巻き起こす。その騒動を経る道すがら、女は誰も知らなかった男の深い傷を癒し始める。女といながら男は過去の惨い記憶と向き合い治癒し始める。治癒した男の体から人格たちは徐々に1人ずつ消え始め、男の人格に統合され始める。そして2人は知る。人間によって傷ついた心を治療できるのは、人間の真の癒しと愛情のみであり、最も効果的なワクチンは愛情だということを。そしてまたこの世界をユートピアに変え得るのも人と愛情だということを。
招待状を出す。この2人の男女の愉快で感動的なヒーリングタイムに同席してほしいと。
誰かに傷つけられ、誰かを傷つけながら生きる世界のすべての人々に。
***制作陣***
企画:ハン・ヒ
『奇皇后』『Dr.Jin』『オーバー・ザ・レインボー』
『君はどの星から来たの』など演出
制作:キム・ヒヨル
『湔雪の魔女』『ママ~最期の贈り物~』『カプトンイ真実を追う者たち』
『ゴールデンクロス』『百年の遺産』『カクシタル』『赤道の男』など多数制作
作家:チン・スワン
『太陽を抱く月』『京城スキャンダル』『ワンダフルライフ』『兄嫁は19歳』
『ライバル』など多数執筆
監督:キム・ジンマン
『スキャンダル』『エデンの東』など演出
『ゴールデンタイム』『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』など企画
監督:キム・デジン
『ホテルキング』『今日みたいな日なら』『エンジョイライフ~愛がすべて~』
『ラブリー・ファミリー黄金期』など多数演出