2016.11取材:記事・写真/RanRan Entertainment
ミュージカル『エリザベート』(2015年、2016年)のシュテファン役や『1789』(2016年)でフェルゼン役を熱演し、注目を集めている俳優・広瀬友祐。そんな目覚ましい活躍を続けている彼が今回、新たに新キャスト・新バージョンで4年ぶりに上演されるミュージカル『ロミオ&ジュリエット』に出演し、ジュリエットを挟みロミオと敵対する危険な男ティボルト役(Wキャスト)に挑む。
インタビューでは、日本オリジナル版3度目の上演となる『ロミジュリ』に出演する気持ちをはじめ、役作りや役柄からの切り替え方、またロミオ役で仲良しの古川雄大さんとの共通点などについて話してくれた。
<前編>広瀬友祐、「ティボルトは感情移入しやすい男」「体当たりで挑みたい!」
――今回、『ロミオ&ジュリエット』のティボルトを演じると聞いたときの気持ちはいかがでしたか?
素直に嬉しかったです。本当に嬉しさと感謝の気持ちで…シンプルに嬉しかったですね。ティボルトのような危険な男を演じたい願望がすごく強いので、本当に嬉しく楽しみでもあります。でもその分、乗り越えなければいけない壁や、やらなければいけないことがいっぱいあるんですけど。不安もたくさんありますが、それよりも自分がどこまで出来るんだろう、自分がどういうティボルトをお客様に届けられるのだろう、どうやって小池先生にぶつかっていこうか、本当に楽しみです。
――不安もあるとのことですが、どのような不安でしょうか?
『こんなティボルトを演じたい』といった具体的なものはまだないのですが。大きく捉えたイメージはあるけどそのイメージ通りにはいかなかったり、やりたい事と自分が出来ることが一致しなかったり、といったことがこれから先もいっぱいあると思うんです。稽古をしっかりやるしかないのですが、(自分の)やりたいものが出来るのかなという不安はありますね。
――これまで『ロミオ&ジュリエット』はご覧になったことはありますか?
以前は、あまりミュージカルを観る機会がなかったのですが、前回、雄大くん(古川)が演じた『ロミオ&ジュリエット』を東急シアターオーブで観ました。本当に雄大くんはロミオ役にぴったりだなと思いましたね。
―『ロミオ&ジュリエット』はミュージカルをはじめ、宝塚版、フランス版など数多く演じられていますが、ほかのティボルトとは違う、広瀬ティボルトのオリジナリティとして今考えているポイントは?
日本オリジナルバージョンをはじめ、各国で『ロミオ&ジュリエット』のティボルト役を演じた人達はたくさんいます。ミュージカルだけではなく、色々なものから受ける影響は絶対あると思うので、これからもっと他の方が演じられたティボルトも色々観て吸収したいと思っています。その上で最初に感じたティボルトの印象とどう絡まっていくのか、そういったものを積み重ねて自分なりのティボルトを作っていきたいなと思います。
――『1789』や『エリザベート』など大作が続き、舞台となる場所や内容も様々ですが気持ちの切り替えはどのように行いますか?終演後も役柄を引きずるタイプですか?
どちらかと言えば、僕はすっぱりと忘れてしまう方なんです。すぐ忘れちゃうというか。う~ん、でもどっちかな?(役柄によっては)引きずる時もありますし…。舞台が終演して千秋楽を迎えた後はすっかり忘れてしまうのですが、上演期間中は多少、引きずるタイプかもしれません。特に、『1789』のフェルゼン役とか貴族の役などは、普段ではあり得ない立場の人間を演じるわけで。ああいった世界観での見せ方で、小池先生が求めるものはものすごく高い所にあると思うんです。
でも、佇まいや美しくみせる仕草などは、普段はあまりしていなくて…(背筋を伸ばし、胸を張って)『スッ』なんて、こんな仕草はしないじゃないですか(笑)。ですが、貴族のような非日常の役柄となると日頃からの意識改革が必要になってくるわけです。それが良い意味で生きればいいのですが。逆にティボルトのような役は乱れる色気というか…かっちり系ではないので、そういった意味ではやりやすいのかな。実際の僕は色気がないんですけどね(笑)。普段からピシッとしているのが苦手なタイプでちょっと揺れていたり(笑)、じっとしていられないんです。そうかといって、喋りが好きというわけでもないんですけど。今回のティボルトに関しては、僕自身とても感情移入しやすい男というか、かっちり系ではないキャラクターなので、劇場を一歩出た後も引きずるかもしれないですね。
――映画館でワイルドな映画を観た後、気が大きくなっているような感じで?
そうそう!アクションものを観に行く前はバッグを普通に持っていたのに、出るときは肩越しに引っ掛けて持つみたいな(笑)。気が大きくなっているかもしれない。ティボルトみたいに人を殺しちゃいけないですけど。気持ちの切り替えが容易なのはティボルトのような男かな。彼のような男を演じたことがあるのですが、かっちり系じゃない役の方がプライベートでも気が楽ですね。上品な貴族とか演じると『よし!しっかりしなきゃ!衣装もカッコよく着なきゃ!』って思ってしまう。とくにフェルゼンの時は、フェルゼンファンもたくさんいらっしゃいましたし、プレッシャーもありました。でも、最終的には僕がステージ上で表現したことやお客様を捉えた気持ちがすべてだと思うんです。僕は違う目的で表現したのに、観客の皆さんが違う受け取り方をしてもそれがもう一つの真実だったりするじゃないですか。これから役作りで自分自身、やらなければいけないことがいっぱいあるし、すべてはステージの上だなと思っていますね。
後編に続く~https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/?p=43057&preview=true
広瀬 友祐(ひろせ・ゆうすけ)
1985年10月14日生まれ。東京都出身。舞台、映画、TV等で活躍。主な出演作に『1789』、『エリザベート』、『メリリー・ウィ・ロール・アロング~それでも僕らは前に進む~』、『黒執事』、『戦国BASARA3、4』、『REVELATION GARDEN-スパルタクスの反乱』、『阿修羅のごとく』等。
【出演情報】
■TipTapオリジナルミュージカル『Play a Life』青猫チームでの出演
【公式サイト】http://www.tiptap.jp/
日程:2016年11月16日(水)~11月21日(月)
会場:すみだパークスタジオ倉
■ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』ティボルト役(ダブルキャスト)
【公式サイト】http://romeo-juliette.com/
【東京公演】日程:2017年1月15日(日)~2月14日(火)
会場:赤坂ACTシアター
【大阪公演】日程:2017年2月22日(水)~3月5日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール
広瀬友祐公式サイト:http://www.hirose-yuusuke.com/
●応募方法
ダイレクトメールからお申込みください。
ダイレクトメールからはフォローして頂いていませんとお申込みができませんので、ご注意ください。
②お名前
チェキはお選び頂けませんので、ご了承ください。
抽選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。