取材:記事・写真/RanRanEntertainment
ライブ・スペクタクル「NARUTO‐ナルト‐」~暁の調べ~東京初日会見・公開ゲネプロが11月8日(金)に東京都内で行われ、松岡広大、佐藤流司、伊藤優衣、輝馬、良知真次が登壇した。
(左から) 輝馬 良知真次 松岡広大 佐藤流司 伊藤優衣
本作は、単行本の累計発行部数が全世界で2億5000万部を突破し、日本をはじめとするアジア各国はもちろん、ヨーロッパやアメリカでも熱狂的な人気を誇る漫画・アニメ作品である『NARUTO‐ナルト‐』を舞台化した作品。今回の公演は、2017年に上演した「暁の調べ」に、新キャストと新演出を加えて再演するもので、10月25日(金)に大阪メルパルクホールにて上演開始、8日から東京公演がスタートする。
ゲネプロの前に行われた会見では、うずまきナルト役の松岡が「東京初日まで、無事に誰一人けがなくやってこれました。大阪公演も好評をいただいき、(その上で)東京に作品を持ってこられることが嬉しいです。正直、緊張はしておりますが、何よりも自分が楽しんで、(そうすることで)お客様にも楽しんでいただければ」と挨拶。うちはサスケ役の佐藤は「舞台装置や振り付け、アクションも一新されて、再演といえど、全く新しい『暁の調べ』をお見せできると思います」と自信をのぞかせた。
また、キャラクターそれぞれの見どころを聞かれると、松岡は「今回、初演から自分も歳を重ねて、自分の芝居の変化と役の成長がすごくリンクしていると思うので、そこはナルトとしても役者としても見ていただきたい」と話し、次いで佐藤は「サスケは喜怒哀楽の喜と楽が抜け落ちているので、怒哀の精神で演じています。見れば見るほど、サスケが可哀想になる、感情移入しやすいアプローチにしました」とサスケ役に込めた思いを明かした。さらに、うちはイタチ役の良知は「イタチとしては喜怒哀楽の喜びと哀しみを表現できたらいいなと思います。物語冒頭のイタチの悪と、その後に明らかになるイタチの思いを繊細に、音楽も使って大切に演じたいです」と思いを述べた。
公開されたゲネプロでは、大きくブラッシュアップされ、より深みを増した物語が印象に残った。会見で松岡は自身の成長について言及していたが、その言葉通り、カンパニー全体が大きな成長を遂げていることも感じられる。特に松岡、そして佐藤の成長は著しく、心情を細やかに伝える演技、そして格段に迫力を増した殺陣は見ものだ。プロジェクションマッピングなどの映像効果によって、その世界観を見事に表現している本作だけに、それらに目が行きがちだが、キャストたちの熱のこもった芝居にこそ本作の真髄がある。
ライブ・スペクタクル「NARUTO‐ナルト‐」~暁の調べ~は11月8日(金)~10日(日)にTOKYO DOME CITY HALL、11月15日(金)~12月1日(日)に天王洲 銀河劇場、12月6日(金)~12月8日(日)に中国・深セン保利劇院で上演。
クレジット
(C)岸本斉史 スコット/集英社
(C)ライブ・スペクタクル「NARUTO‐ナルト‐」製作委員会2019