取材・撮影/RanRanEntertainment
『Endless SHOCK』本編撮影取材・会見が4月5日(火)、帝国劇場で行われ、堂本光一と佐藤勝利が出席した。
2000年11月の初演『Millennium SHOCK』(作・構成・演出ジャニー喜多川)以来、光一が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続けている『SHOCK』。2020年2月28日以降3月いっぱいまでの帝劇公演は、新型コロナの影響を受け、中止を余儀なくされたものの、同年9・10月公演は光一が感染防止を念頭において演出、構成を施したスピンオフ公演『Endless SHOCK‐Eternal‐』として上演。続く2021年2・3月公演も引き続き『‐Eternal‐』が上演され、いずれも大好評を博した。
4月10日からスタートする2022年の公演は、無観客配信の「本編」と有観客の『‐Eternal‐』を同時製作。『-Eternal-』に先立って、本編の映像が配信されることとなった。この日は、この配信映像風景の一部がマスコミに公開され、光一と佐藤が取材に応じた。
第一幕の撮影を終え、マスコミの前に姿を現した光一は、「本編をやったのは、コロナ禍になり本編が中止になって無観客で映画の撮影をして以来。やっぱり本編はキツいなと思った」と苦笑しながら、「もっとキツいのは勝利ですよ。4月10日からはスピンオフの『‐Eternal‐』が始まるので、2つ同時進行で稽古をやってきたので、勝利は本当に大変だったと思います。でも、僕も本編は大変だなと思いました」と明かした。
今回の撮影では、「フライングは、時間的にも、物理的にも仕込むことができないということになってしまったんで、以前の映像と組み合わせて配信させていただきます」というが、「階段落ち」はマスコミの前で披露。光一は「2年ぶりに(階段落ちを)やりましたが、まだまだできますね」と胸を張った。
一方、佐藤は「光一くんが、『(本編と『‐Eternal‐』の)2本やることは演出の一環でもある』とおっしゃっていたのですが、それはひしひしと感じています。『‐Eternal‐』をやるにあたって、本編を経験していないと感じられない感情もありましたし、稽古期間中は役の上での“光一”と“勝利”の関係性とリンクする気持ちもあり、光一くんの演出の中で育てていただいたと感じています」と稽古を振り返った。そして、改めて「(本作は)僕が初めて観たエンタメで、その世界に入れると思っていなかったので、感慨深いです。僕の中で人生が変わった舞台だったので、すごい場所に立たせてもらっているなと思います」と本作への思いを語った。
従来、ライバル役の曲はキャストによって変化してきたが、今後は、今回初披露される新曲「MOVE ON」が決定版として継続して使用されることとなる。佐藤は、同曲について「僕がスタートでもあるので、まずそこに緊張しました。この曲はライバルの気持ちや感情がすごく表されている曲で、歌詞にも出てくるように声を枯らすくらい想いを込めて歌うようにしています」と思いを述べた。
この日、撮影された本編は4月9日(土)に配信され、さらに10日からは『‐Eternal‐』が開幕する。光一が「あり得ないくらいのスケジュール」だと話すスケジュールで開幕まで駆け抜ける。怒涛の公演となるが、光一は、「『SHOCK』は歴史がある」と言い、「初演の時は、ゲネプロが終わったのが本番の45分前だったんです。そこからセットをプリセットしなくちゃいけないので、それも考えて30分押しにしたいとジャニさん(故・ジャニー喜多川さん)に言いに行ったら『そんなのダメに決まってるじゃない。定時に開けなくちゃダメなんだよ』と怒られたのをすごく思い出しました。今回もそんなてんやかんやを感じながら皆さんがやってくださっているのですが…僕が悪いんです」と謝罪。すると、佐藤からは「ジャニーさんのDNAを受け継いでいらっしゃるから」という指摘が入る場面もあった。
最後に佐藤は「誠心誠意、全力でライバル役に向き合って、“光一”を追い越すような気持ちで頑張ります。まずは本編の配信を観ていただき、劇場に来ていただける方は生の舞台の迫力を楽しんでほしいです」とコメント。光一は「今、世の中が、目を覆いたくなるようなこともたくさんありますが、エンターテインメントを通じて少しでも心の潤いを届けられるといいなと思っています。配信で、そして劇場にきて楽しんでいただけたらと思います」と呼びかけた。
『Endless SHOCK ‐Eternal‐』は4月10日(日)~5月31日(火)帝国劇場、9月博多座で上演。
『Endless SHOCK』本編無観客配信は、4月9日(土) 19時に配信(有料)。見逃し配信も設定。