トップ > PICK UP > 80年代と現代が交錯する青春ストーリー 初の舞台化に花總まりや瀬奈じゅんが挑む ミュージカル『SUNNY』制作発表会見

2023年6月14日 22:00

80年代と現代が交錯する青春ストーリー 初の舞台化に花總まりや瀬奈じゅんが挑む ミュージカル『SUNNY』制作発表会見

取材・撮影/RanRanEntertainment

ミュージカル『SUNNY』制作発表会見が6月14日に都内で行われ、花總まり、瀬奈じゅん、小林綾子、馬場園梓、佐藤仁美、渡邉美穂、須藤茉麻、片桐仁、そして西田征史(演出・脚本)が登壇した。

 

G47A8024s

後列左から:西田征史、渡邉美穂、片桐仁、須藤茉麻
前列左から:佐藤仁美、小林綾子、花總まり、瀬奈じゅん、馬場園梓

 

2011年に韓国で製作された大ヒット映画『SUNNY』(邦題『サニー 永遠の仲間たち』)。日本では2018年にリメイク版映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』が公開された。世界初の舞台化では、バブル経済絶頂期の1980年代と現代の日本を80年代のヒット曲と共に描く。学生時代に結成された仲良しグループ「SUNNY」のメンバーの過去と現在が交錯する、笑いあり涙ありの青春ストーリーだ。

演出はドラマや映画、舞台など幅広く活躍する西田征史。キャストは、平凡な主婦として暮らす中で学生時代の仲良しグループ「SUNNY」の再集結に向け奔走する奈美役に花總まり。「SUNNY」のリーダーで現在は大病を患う千夏役に瀬奈じゅん、学生時代から大変貌を遂げセレブな暮らしをするみどり役に小林綾子、保険会社で日々パワフルに働く桜役に馬場園梓、裕福な家庭で育つも現在は生活苦にある好恵役に佐藤仁美。女子高生時代の奈美を渡邉美穂、千夏役を須藤茉麻が演じる。メンバー探しのため奈美が依頼する探偵などは片桐仁と、個性あふれる俳優陣が顔をそろえた。さらに、バブリーダンスの生みの親・akaneが担当する振り付けも見どころ。

 

G47A7924s G47A7935s

 

制作発表会見ではまず、大人チームによる「SUNNY」と高校生たちによる「ダンシング・ヒーロー」のパフォーマンスが行われた。

続いて、西田より、「本作は80年代の楽曲を多数散りばめた作品です。映画のテンポはそのままに、舞台でどう表現するか、皆さんと一緒に試行錯誤して作り上げています。各世代のSUNNYのチームワークにぜひ注目してください」と、本作の見どころが語られる。

 

G47A8042s

 

自身の役に関する思いを尋ねられたキャスト陣は、花總が「みんなを引っ張っていく役なので、大切に演じたいと思っています。なるべく映画のテンポのままで作っていて、こんなに出ずっぱりなのは初めてかも」と話し、逆に瀬奈は「私はこんなにじっとしている役は初めて。SUNNYの5人の空気感を舞台上でも表したいです。若者たちのエネルギーに力をもらいながら、茉麻ちゃんと一緒に千夏を作り上げていきたい」と意気込んだ。

小林は「みどりは一見幸せそうだけど悩みを抱えていて、再会したSUNNYのメンバーに助けてもらう役どころ。とにかく口が悪い子で、罵り言葉に悪戦苦闘しています」、馬場園は「とても食いしん坊でパワフルな女の子なので、役作りを兼ねて毎朝ご飯を2合炊き、特大握り飯を3個持って行っています。それでも腹ぺこになるくらいの作品」と苦労を語る。

佐藤が「好恵は学生時代と大人になってからのギャップが激しいキャラ。お酒の飲み方や汚い言葉が難しい」と話しだすも、キャスト陣がざわつき、西田からは「演出何もいらない(笑)」と太鼓判。佐藤が若手キャストたちに迫力あるセリフの言い方を教えるなど、良いチームができていると明かした。

 

G47A7962s

 

高校時代の奈美を演じる渡邉は「高校時代の奈美はピュアでまっすぐな女の子。作品を通して奈美の成長がすごくわかるので、私も奈美と一緒に成長できるよう頑張りたいと思っています。同世代の方がたくさんいるのは励みになるし、青春をとり戻しているような気分。毎日の稽古がとても楽しいです」と話す。高校時代の千夏役の須藤は「千夏はカリスマ性があって、SUNNYメンバーの心の原動力だと思います。今、瀬奈さんと一緒に役作りをしているところ。高校生チームがキラキラしていればいるほど、大人になった皆さんとの違いが際立つと思うので頑張りたいです」と語る。

また、今回キャスト20名のうち男性は2名のみ。片桐は探偵の他に8役を演じ分けるという。「着替えとカツラのチェンジに戦々恐々としていますが、もうひとりは(井坂)郁巳くんなので、おじさんは全部僕がやります」とのことで、「いろんなおじさんが出てきたけど、ひとりでやってたの?と言ってもらえたらいいなと思います」と意気込んだ。

 

G47A8072s

 

ジュークボックスミュージカルの魅力を聞かれた花總と瀬奈は、ともに普段出演するミュージカルと比較して、台詞と歌を切り替えられる点が新鮮で楽しいと答える。花總は「普段のミュージカルでは気持ちをどう繋げるか、どう伝えるか考えますが、今回は切り替えて歌いつつどこかリンクしている。見ている方も懐かしさや楽しさを感じると思います」と話し、瀬奈は「普段は歌詞が台詞だから間違うと終わりみたいなところがあるけど、今回は間違ってもそこまで問題がない(笑)。変なプレッシャーなく歌えます」と笑わせていた。

続いて、青春時代の自分へのメッセージを尋ねられ、馬場園は「簡単には痩せないよと。歳を重ねるごとに代謝も落ちてくる」と話しだし、自ら「なんの話?」とツッコミ。「健康で頑張ってくださいですかね」とまとめた。

小林は「10代の頃はおしんだったんですよね。当時の私に、40年経つとこんなはっちゃけた役もできるようになるよって教えてあげたいと思います」としみじみ振り返り、佐藤は「一択です。酒は飲むな!」と簡潔に答え、片桐は「みんなが自分を馬鹿にしているんじゃないか、後ろ指を刺されているんじゃないかと思っていたけど、自分のことを気にしているのは自分だけだと言ってあげたいですね」と思春期らしい思い出を語る。瀬奈は「今が青春だと思っているのですが、宝塚時代の自分に言うなら、もう少し肩の力を抜いていいと言うこと。でもそれがあったから、今すごく青春を謳歌できています」と振り返り、花總は「大人になると周りを気にしてしまうけど、青春時代は自由。二度と戻らない10代を満喫してほしい」とメッセージを送った。

最後に花總が「韓国の映画の初の舞台化を、みんなで練りに練っています。間違いなく期待を裏切りません。誰でも共感できる物語なので、皆さんぜひお誘い合わせの上お越しください」と締め括った。

本作は2023年6月26日(月)より東京建物Brilliant HALLで上演し、その後7月9日(日)からは梅田芸術劇場シアタードラマシティでも公演が行われる。

トップ > PICK UP > 80年代と現代が交錯する青春ストーリー 初の舞台化に花總まりや瀬奈じゅんが挑む ミュージカル『SUNNY』制作発表会見

Pick Up(特集)

error: コンテンツのコピーは禁止されています