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2012年8月3日 13:51

チャ・スンウォン、2012 プレミア ファンミーティング「最高の愛をあなたに」開催!

真夏の日差しが降りそそぐ、2012年7月28日(土)、その気温を上回る熱気が日比谷公会堂を包んでいた。

チケット争奪戦が繰り広げられた結果、当初、夜公演だけだった今回のファンミーティング。ファンの思いが届き、昼公演が追加された。それでも、そのプラチナチケットを手にできたファンは限られていたに違いない。

暑いなか、ファンは会場入りするチャ・スンウォンをひたすら待っていた。そこに登場した彼は、ファンに丁寧に挨拶をし、会場に入った。そして、「2012 チャ・スンウォン プレミアム ファンミーティング 最高の愛をあなたに」の幕が上がった。

チャ・スンウォンはモデル、俳優として長い年月、第一線で活躍し、その作品ごとに注目を浴びる韓国トップスターの1人だ。日本ではドラマ『シティホール』(MBC 2009)、『アテナ』(SBS 2010)、『最高の愛 恋はドゥグンドゥグン』(MBC 2011)、映画『砲火の中に』(イ・ジェハン監督 2010)などが記憶に新しいことだろう。

「TO JAPAN」という文字がスクリーンに踊り、「さぁ、出かけようか」とジャケットに腕を通すスンウォンの姿が映し出され、金浦空港から飛行機の映像と徐々にファンの待つ徐々に日本に近づく。ファンは手拍子で応える。車中では「日本語超だいすき」なる日本語のテキストや「PLAY BOY」を見入る姿は彼のご愛嬌。そして、その映像にファンは大爆笑。これらの映像を観ただけでファンの心の高鳴りは抑えられない。そこにグレーのシャツに白のスーツを纏ったスンウォンが大拍手のなか登場した。しかし、彼はファンに手を振り、挨拶をしてそのままステージ逆のそでにはけてしまう。「えっ?なんで?」とファンをやきもきさせた。すぐにステージに戻り、「ミナサン、コンバンハ。チャ・スンウォン デス。」と日本語の挨拶でスンウォンならでは茶目っ気たっぷりのスタートだ。

「とても暑いなか、お越しいただいて、本当にありがとうございます。小さいお子さんもいらっしゃいますが、大丈夫ですか?」とファンへの気遣いを忘れない。「飛行機のなかで着替えてきました!(笑)あっ、(間違えました)ミナサン、コンニチハ。ワタシハ チョウ カッコイイ チャ・スンウォン デス!アリガトウゴザイマス。いま、身に余る愛情をいただいています。」と改めて挨拶。そして、会場からの「かっこいい!(私たちの)アイドルよ!(気温以上に私たちの気持ちは)熱いわよ!」と言う声に目にVサインをしておどけてみたりするのも彼ならではのファンを和ませ、一気に距離を縮める仕草。

<チャ・スンウォン大解剖! HISTORY PHOTO>デビューからこれまでのスンウォンの軌跡を写真で振り返るコーナーが始まると、会場のどこからか「チャ・スンウォン!」と野太い男性の声が響いた。この日、会場を埋め尽くす大多数は女性。そのなかで男性の声。スンウォンも「ナンダ?」とステージ中央に確認しに行く一幕も。さぁ、この声は誰なのだろう?

まずは彼の映画デビュー作である『リベラ・メ』(ヤン・ユノ監督 2000)。「若いですね。(笑)このプロモーションで日本に来て、東京、大阪に行きました。そのとき泊まったホテルに今回も泊まっていて。あの時はホテルの中で迷子になり、エレベーターの中で数時間寝ていた記憶が…。今回は迷いませんよ!大丈夫です!!」(ファンはどこのホテル?と聞きたかったに違いない。)

次は今とはまったく違うスンウォンの姿。映画『拍手する時に去れ』(チャン・ジン監督 2006)の角刈りに近いヘアスタイルで、サングラスをかけ、ドル紙幣に火をつけている。「『男たちの挽歌』のようなコンセプトで撮ったグラビアです。似合ってますね、というコメントに「ア、ハ、ハ、ハ。」と大胆に笑うスンウォン。その豪快さも彼の魅力の一つだ。

『息子』(チャン・ジン監督 2007)で、親子を演じたリュ・ドクファンとの2ショット。「韓国でコケた作品ですが、個人的にすごく好きな作品です。」

 

作品ごとにその雰囲気が異なるスンウォン。モデルと活躍しているだけあって、そのときそのとき、ファンをスタイルでも楽しませてくれる。時にはドレッドヘアも。「作品に合わせることもありますが。そろそろ歳もとってきて、しみやしわが増えてきたので、髪を伸ばして隠そうかと…。(笑)色が黒いのであまりしみは目立ちませんが…。(笑)この1部が終わったら、仮面を剥ぐことになります。(笑)気分でヘアスタイルを変えることもありますが、ドレッドヘアは脱毛の原因になるからと周囲から反対されました。(笑)」としわをのばしたり、仮面をはぐような仕草を。どちらかというと話が長い彼だが、こうしたジョークや、仕草がファンを飽きさせず、さらに惹きつける。

また、野球のユニフォーム姿の写真も公開された。「中学の頃まで野球をしていて、いまも社会人野球をしていて…。このときは4打数4安打でした!」と。この「4打数4安打」がうまく通訳できずにいたことを、ステージ中央に歩み寄り、自ら「ゴメンナサイ。」と謝るスンウォン。さらに、会場のファンに直接、ファン歴を聞いたり、きっかけの作品を聞くときなどは、自然とステージ端まで近寄り、長身を屈めしゃがみこんで、近くで話を聞こうとするやさしい姿、『最高の愛』のトッコ・ジンにまつわるセリフを口にするなどファンはますます虜になり、釘付けになったことだろう。

ところどころに挟み込まれる<究極の質問>コーナーでは、もっと彼の性格や考えが暴かれることになった。

Q1:どちらか選ばなければならないのなら、俳優、モデル?

A1:悩んで…。「ギャラを決めてもらえると、決めやすいんですけど…。(笑)」まず、すかさず俳優(1億ウォン)と決めて、それからモデル(5000万ウォン)も。真剣な顔で「両方です。約モデル20年、俳優15年やってきて、どちらか一方を選ぶのは難しいです。」これが本当の彼の思いだろう。しかし、すぐに「両方で1億5000万ウォンですよね!」とジョーク。

ここで、またあの「チャ・スンウォンさ~ん」と男性の掛け声がかかった。なんと、この声は…。『アテナ』で共演し、今年1月の日本で行なわれたイベントのステージでドラマさながらの格闘シーンを繰り広げた格闘家秋山成勲が会場に応援のために駆けつけていたのだ。声の正体が分かるや否や「秋山さん、控えてください。(静かに)」と。2人の友情の絆が伝わってきた。

さぁ、次は韓国、日本で大ヒットしたドラマ『最高の愛』トッコ・ジンの魅力に迫るコーナー。

この作品はトップスター、トッコ・ジンと人気アイドルから高感度0の売れない女優に落ちぶれたク・エジョンが繰り広げるラブコメディー。

「これまで映画が多かったのですが、ここ近年出演した『シティホール』『最高の愛』は大切で、私にとって意味のある作品です。脚本もすばらしくて。体力的には大変でしたが、皆さんに愛していただいた作品で私にとっても思い出深い作品となりました。」

『最高の愛』の名場面集TOP5を発表しながら、その撮影当時のエピソードを披露。5位からカウントダウン。

第5位:ク・エジョンの部屋に黙って入り込むトッコ・ジンのシーン。「俺はストーカーか?いや、ノックすればいいんだ。(後からノック)(クリームを手に取り)このクリーム、エジョンの匂いだ。(鼻の下に塗ってみる)」ファンはこのシーン!と思い出したことだろう。「脚本通り演技しただけですよ。」と言いつつ、なんと、この鼻の下にクリームを塗るシーンは彼のアドリブだったと告白。すると会場からは「変態!」と明るくちょっと風変わりな声援が飛び、彼もそれを軽く受け止め、この後の彼の行動に拍車をかける。

第4位:「感謝しているなら、時間をくれ」とク・エジョンをバックハグし、心拍計をつけたり、ピルジュの万年筆を渡すシーン。「いま振り返ると深夜の撮影でしたが、この頃にはトッコ・ジンというキャラクターが自分のなかに染み付いて、私はトッコ・ジンそのもので、コン・ヒョジンさんもク・エジョンそのもので、すごく良かったと思えるシーンです。」

第3位:「最低量だけ、充電」とトッコ・ジンとク・エジョンがおでこを付き合わせるシーン。会場から羨望の悲鳴が響く中、なんとMCと再現。この日のMCは韓流イベントではおなじみの古家正亨。そう、男性2人での再現にまたもや「キャー!」「変態!」「ずるい!」といろいろな感情が混じった歓声が飛び交った。まるで、その反応を楽しむかのようなスンウォン。「今、観ても美しく、素敵なシーンになっていますね。男女の間には普遍的なものがあると思うんです。トキメキもありますし、美しさがあります。自己中心的な性格のトッコ・ジンが彼女にだけはすべてを捧げるんですから。」

第2位:「ク・エジョン。僕の理想の女性です。いや。それだけではありません。僕の愛する人です。そして、僕たちは恋人同士です。かわいいですね。私に訪れた最高の愛です。愛しています。」とテレビで告白するシーン。トップスターに、それもテレビを通して告白されるなんて、女性なら誰でもうらやましい。すると、「サランハムニダ。(愛しています)だいすき!」とステージからスンウォンが生告白。「(同じスターとして、この告白シーンは)かっこいいですよね。ドラマは俳優が役作りして、それを皆さんが愛してくださるのですが。自分自身、当時は分からなかったのですが、今こうして見返るすと素敵で上手いですね。(笑)」

堂々の第1位:車のなかで涙を流すトッコ・ジン。それを窓の外から窓ガラスに手を差し伸べ「充電!」と語りかけるク・エジョン。そして、窓が開き、トッコ・ジンが身を乗り出してのキスシーン。会場からは悲鳴。当のスンウォンはちょっと照れて、ステージ中央に歩み出す。そして、“本日のお決まり”のように「どうぞ」とMCを呼び寄せ、シーンの再現を。「いや、上手いですね。実はシナリオにはトッコ・ジン、ク・エジョン、キスをするとあっただけなんです。ずっと車のなかで座っていたので、腰が痛くて、コン・ヒョジンさんの首をぐっと掴んでキスをした記憶があります。彼女の首が真っ赤になっていました。(笑)」そして、客席に降りて、ファンにもギリギリ「充電!」を。幸運なファンは天にも昇る気持ちだっただろう。すでにDVD BOXも発売されているので、もう一度ご自宅でじっくりと、トッコ・ジンの甘いセリフに包まれてみては…。

<究極の質問>

Q2:自分がク・エジョンならトッコ・ジン、ユン・ピルジュ、どちらを選ぶ?

A2:「女性にとってはユン・ピルジュもいいでしょうが、私はもちろんトッコ・ジン!」とユン・ピルジュのボードを蹴り飛ばす一幕も。「トップスターの設定で、なかなかこういう人はいませんが、トッコ・ジンのようになりたいと思いました。自己中心的な性格ですが、愛については勇気があって…。そうなりたいですね。」

今回のファンミーティングを祝って、後輩からメッセージが届いていた。ドラマや映画などで共演してきた後輩たち。イ・スンギ、T.O.P(BIGBANG)、スーパージュニア。皆、口をそろえて、「すばらしい尊敬する先輩です。」と。それに対して、スンウォンも「皆、歳の差はありますが、礼儀正しくて、演技に対する情熱を持っていて、愛嬌がある、すばらしい後輩たちです。」と。しかし、もう一言「本当にすばらしい後輩たちですが、中でも私が一番ですよね?(笑)」と決してハズさない。後輩たちからも慕われる、彼の人脈の広さが伺えた一時だった。

<チャ・スンウォン検定○×ゲーム>では、

“今の気分を色にたとえると白?「× 登場するまでは白、いまは黄色、もう少ししたら赤、最後は紫ですかね。」”

“休日の過ごし方はジム?「× 家にいます。ジムは平日、週4日ほど。」”

“女性で最初に見る場所は足?「× 心!いやいや、顔ですね。目です。その次はその日の気分で。心は会うごとに理解していくものですから。でも、目を見れば、その人の心がわかりますよね。良い時を良い人たちと過ごしてきた人はそれが目に現れますから。」”

“「チャームポイントはひげ?(× おしり?(ファンにお尻を見せてみたり。)このシャープなあごのラインです!」”

“お風呂で一番先に洗う場所はおしり?「× 髪です。終り!」”

“日本食で好きなものはもんじゃ?「× カツカレーです。はじめて日本に来たとき、好きだと話したら、朝カツカレー、昼カツサンド、夜トンカツのオンパレードでした。うどんも好きで、いまでも好きで通うお店があるんです、池袋に。そのお店が渋谷にもできて。昨日、行って食べてきました。ウマイ!」”

“俳優になっていなかったら、ファッション関係の仕事?「× 分からないですね。ずっとモデルと俳優をしてきましたし、楽しみながら仕事をしたいと考えています。これ以外の仕事を考えたことがないです。趣味もないですし。でも中学のときは歴史学者になりたかったです。」”

“最後の晩餐はキムチ?「× カツカレーとキムチです!」”

“初キスは大学生の時?「× ワカリマセン。初恋の相手で、相手は覚えていますが…、いつだったかな?」”

“今日の下着の色はピンク?「× (ジャケットを脱いで腰を隠してみたり、ステージ裏で確認する仕草をしたり)お互い見せ合いですよ!今日は平均年齢19歳ですからね。夜の部は11時30分以降に行ないます!」”

など難問を解き、勝ち残ったファンでさらにじゃんけん大会。みごとに全ての試練を潜り抜けたファンがステージに。中には小さな女の子の姿も。3名にしぼられた幸運なファンは直接プレゼントを受け取り、握手、ハグまで。そして、小さな女の子は席から席までずっとまるでお父さんのようにやさしくエスコート。プライベートでも子供を持つ、父親であるスンウォン。俳優としての凛とした表の顔と、やさしい父親としての人間的な顔を同時にみることができた瞬間だった。

 

最新CM(サムソン、ヒュンダイ、アサヒビール)やグラビアを見ながら、スンウォンの再登場を待っていると、今度は黒のスキニーデニム、そして黒のシャツ、ベスト、黒の幾何学柄織りのジャケットという、あのスッとしたあごラインを髣髴とさせるブラックで統一したシャープな姿でファンの前に現れた。会場からは「素敵!」とため息がもれた。彼のその手にはギターケース。おもむろに開くと、なんと、ギターかと思いきや、リコーダー。そして、その音色をコミカルに披露。会場からは大拍手!しかし、スンウォンは「二度とやりません!」と宣言。これも彼独自のお茶目さの表れだ。

<相思相愛ドゥグンドゥグンゲーム>ではトッコ・ジンの理想の女性の条件が提示され、それに当てはまる女性を会場から探そうという企画。「条件は何だろう?私は当てはまる?」とファンはドキドキ。まずは、ロングヘア。そして、明るいスカートにヒール、色白で背が高い、などなどなかなか条件は厳しい。この条件をクリアしたファンがステージに上がり、そこで、自己アピール。中には台湾から来たファンも。3名が見事選ばれ、彼から直接赤いバラを受け取ることができた。

ファンを大切にしたいという気持ちから、会場の隅々まで目を配り、気を配り、手を振るスンウォン。

残念ながら、ゲームで勝ち残れなかったファンにも、今日、集まってくれたお礼として、なんと、イ・ムンセ「秋が来たら」、尾崎豊「I LOVE YOU」(日本語)を重低音の甘い声でプレゼント。「こういう場で歌うのは苦手なんですが…。」と謙遜しつつ、会場からの「かっこよかった!大丈夫!」という声にアカペラでもうワンフレーズ。

 

楽しい時間も段々終りに近づいていく。最後に心のこもった手紙がファンに送られ幕を閉じた。

「本当に残念ですが…。1998年、劇場で観た『ブラックレイン』という映画で異彩を放っていた松田優作さん。2002年夏、『リベラ・メ』のプロモーションで来日したとき、ふと思い出し、知り合いに彼のことを聞きました。そのとき、彼が亡くなったことを知り…。(泣)帰国の飛行機のなかで彼の顔が思い出され、懐かしかったです。そして、2006年、旅行で来日したとき、自販機に貼ってあった彼の顔をみつけました。高校時代大好きだった桑田圭佑さん。冷たい缶コーヒーを飲んでいたら、頭のなかにメロディーが流れてきました。誰かを記憶し、思い出すことは大切なことだと思います。2012年7月、今日この日も思い出を作る時間です。また、日本に来たら、私はお台場に行き、渋谷のうどん屋に行き…(笑)、もちろん、今日の皆さんを思い出しながら。日本といえば、私が2人のアーティストを思い出すように、今日の日を皆さんにも良い思い出として記憶していただきたいです。愛して。愛しています。ありがとうございます。」

途中、松田優作の件では、胸がいっぱいになり、言葉に詰まる場面も。“チャ・スンウォン”その人、人柄が語られた手紙だった。

ファンに挨拶をして、ステージを去ったものの、ファンの熱いラブコールに再登場。「先ほどは胸がつまってしまって申し訳ありませんでした。今日は本当にありがとうございました。」と丁寧に何度もお辞儀をして、さらに「Heart Breaker」の一節を口ずさみ、手を大きく振って、名残惜しいファンにようやく別れを告げた。2時間、笑いが絶えない楽しい時間だった。きっと、夜の部も同じく楽しい時間を、そして、記憶に残る時間をチャ・スンウォンとファンは過ごしたことだろう。

 

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