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2012年9月9日 20:23

イ・テソン Special live & Fan meeting 2012 in JAPAN

2012年9月7日(金)、めぐろパーシモンホール。1年ぶりの彼との再会を心待ちにしていたファンの胸の高鳴りは最高潮に達し、会場は熱気で包まれていた。

ブラックのTシャツとデニムにホワイトのジャケットを羽織ったイ・テソンが、「テソン!オッパ!」という黄色い声援に迎えられた。今回は“Live”と謳っているいるだけにまず、バラード調にアレンジされた『チェリー』。ファンはブルーのペンライトを歌声に合わせる。そして、これから始まる彼との楽しいひとときを予感させるように、少しアップテンポになった歌声にファンも手拍子で応える。彼の甘い歌声と共に夢の時間は幕を開けた。

「ありがとうございます。1年ぶりですね。みなさん、ずっと会いたかったです。今日は暑い中、来ていただいてありがとうございます。僕もずっと待っていました。いつも待っていてくれて、いつも応援してくれてありがとうございます。」ときれいな日本語での挨拶。「日本語はあまり上手では…。」と謙遜していたが、彼の日本語力は感心する。

イ・テソンといえば日韓合作映画『あなたを忘れない』(2007 花堂淳次監督)を思い出す人も多いだろう。この作品は新大久保駅でホームから線路に落ちた人を助けるために自らの命を落としてしまった韓国人留学生・李秀賢(イ・スヒョン)さんを描いた映画だ。その主人公、李秀賢を演じたのがオーディションで選ばれたデビュー4年目のイ・テソンだった。「映画の撮影のときから、ずっと日本語は勉強しています。」と語る。撮影時だけ勉強していただけならば、数年経てば、忙しい俳優としての生活のなかで忘れてしまうだろう。しかし、彼は勉強し続けている。それは、ファンとの距離を縮めたいという思いで、応援してくれる日本のファンのために日本語を勉強しているのではないだろうか。また、「最近、覚えた日本語は<ワイルドだろ~>です。(笑)」とおどけて話す姿もかわいらしい。

なぜ、『チェリー』をオープニング曲に選んだのだろうか?「僕にとって特別な意味があります。7年前、はじめて日本に来て、映画『あなたを忘れない』の撮影をしました。その映画のメイン曲がこの曲でした。」と。今回のファンミーティングはこのように彼にとって、ファンにとって、一つ一つ意味があるもので包まれた時間となった。

また、茶目っ気たっぷりに「今日はゲームをしましょう!」と。「ルールは…、僕が水を飲んだら、歓声と拍手をください!楽しくなるでしょ?!」とファンの気分を盛り上げる。「さぁ!」といわんばかりに水を飲むやファンは「キャー!」「ヒュー!」と歓声をあげ、大きな拍手をした。「気分いいですね。」とご満悦の笑み。

そして、出演ドラマ『イタズラなkiss』(2010 MBC)での彼のテーマ曲『ひとりごと』をスクリーンに映し出されるドラマ映像と共にファンに贈った。ファンにとっては聴きなじみのある曲だろう。

そして、「緊張しますね。次の曲は皆さんがよく知っている曲だし、好きな曲じゃないかと思って(選びました)。」とスツールに腰掛けて、『レイニーブルー』でイ・テソンの世界にファンを引き込んでいった。

甘く、酔いしれる歌声だ。「練習し過ぎて、声が枯れちゃいました。」というイ・テソンにファンは「チェゴ!(最高)ケンチャナ!(大丈夫)」と声をかける。これまで、出演ドラマのOSTに参加してきたイ・テソン。ぜひ、歌手イ・テソンの姿も見てみたいし、歌声も聴いてみたいとファンは思ったことだろう。

歌声もすばらしいがやはり、俳優イ・テソンとしての活躍が誰もが見たい姿だ。ドラマ『愛情万々歳 ブラボー!マイ・ラブ』(2011 MBC)のいくつかのシーンをファンと一緒に。母親にたたかれるシーンや、キスシーン、ピアノの弾き語りで彼女の誕生日を祝うシーン、サーキット場に颯爽と登場するシーンなどにファンは「これ!これ!」「このシーン、覚えてる!」とドラマを思い起こしただろう。

彼自身も殊にキスシーンでは「キスはタイミングですよね。(笑)それにしても長いなぁ。まだ?(照)」と照れ隠しのように合いの手を入れる。「NGは出さなかったんですが、カメラがいろんな角度から映していて…。監督からはずっとキスしていればいいよ、なんて言われていたんです。(笑)」とはにかみながら、「恥ずかしいなんて思ったら、プロじゃない気がして…。」と俳優魂を顕わにした。そして、たたかれたシーンについては「すごく痛かったです。両親からも殴られたことないのに…。でも、痛かった分、集中できました。」と。また、ドラマ後半では台本を読むごとに、母親に反対されることを突き通さなければならない主人公の姿に心が痛かったと振り返った。

ドラマのなかでアクションもあったが、「運動は好きで、毎週末には野球をしているので得意ですが、アクションは別ですよね。まず、相手を信頼することだと思います。恐がったりすると上手くいかないですから。」と俳優としての真摯な姿勢を語った。

このドラマのDVDBOXが19日に発売されることも「僕の写真集もついて発売されます!!」としっかり宣伝。すでに予約済みのファンも多いのではないだろうか。

次は『屋根裏部屋の皇太子』(2012 SBS)の名場面集。様々なシーンがスクリーンに映し出された。なかでも、ヨットの上でのパク・ユチョンとのシーンでは、「2月に撮影してて、すごく寒かったんです。スタッフに撮影再開だからと呼びに来られても、寒くて出たくなくて、ユチョンも僕もキャビンで毛布をかぶっていました。それに、波が高くて、すごく揺れたんです。だから、見えないところでスタッフが4人がかりで僕の足を押さえてくれていたんですよ。」とエピソードを語った。

さらに、共演者であるチェ・ウシク、ハン・ジミン、パク・ユチョンから「おめでとう!がんばって!楽しい時間をね!」と応援メッセージが贈られた。

「ウシクはいらなかったなぁ。(笑)ユチョンとは今も週1回は連絡を取り合うし、よくお酒を飲んだり、食事に行くんです。何事にも一生懸命な人です。歌手だけど、ドラマ撮影の雰囲気にもすぐに慣れて、スタッフにもいろいろ気を遣って、本当にいい人です。」とドラマ撮影で築かれた仲の良さをアピール。

なんと、ソウルでイ・テソンがよく行く店を紹介!「教えちゃっていいのかな?ソウルにあって、シンサドンにあって、1階です。日本の居酒屋みたいな。カロスギルから5分ぐらい…。(笑)」探してみては?!

韓国芸能人野球チーム<プレイボーイ>で活躍しているイ・テソン。小学校から高校生までピッチャーをしていたそうだ。実際にステージ上でフォームを披露しながら、カラーボールを会場に投げる。「体が覚えていますね。」と、肩はまったく衰えていない。プレイボーイでは「末っ子だから、空いていればどのポジションでもやります!」と。先輩俳優たちにもかわいがられていて、なかでもヒョンビンと仲が良いという。そして、日本にも友達がいるそうだ。城田優の名前があがった。「カカオトークやLINEで連絡しているんです。」と。彼が持っている人を和ます力、人を魅了する力が、彼の周りに多くの人を引き付けるのだろう。

勉強し続けているだけあって、日本語が堪能なイ・テソン。ツイッターでも韓国語や日本語で頻繁につぶやいている。毎日見ているファンもいるようで、会場から「見てるよ!」と声があがった。そのツイッターにアップした写真を改めて、ファンと一緒に。撮影中にスリッパを履いたままコンビニで買い物をしている姿やスリランカにボランティアに行った際の現地の子供との2ショット。そして、極秘に来日して、代官山のレンタルビデオ店で『愛情万々歳』のDVDを持っている写真、ユチョンとお互いサインの交換をした写真、証明写真などを紹介。ファンは「えっ?日本にいたの?会いたかった!今度はいつ来るの?」と、思ったことだろう。そして、びっくりしたのは証明写真。今年の6月に撮ったパスポート用写真だという。高校生にしか見えない。そんな写真だった。ファンもそうだが、当の本人もこの写真にはびっくりしたそうだ。

「テソンシ!」というファンの呼び声に、なんと、今度はサングラスをかけて、ロングジャケットに身を包み、全身を黒でまとめたスタイルで再登場。貴公子イ・テソンがアウトロー的?!悪い男風?!イ・テソンになって『シングルベッド』。「ドラマではスーツが多いですが、普段はカジュアルなスタイルが好きなんです。」とこのファッションもお気に入りらしい。

そして、「次の曲のために3ヶ月練習してきました。でも、緊張しています。ちょっと、指ならしをしてもいいですか?(笑)」とピアノで『Now and forever』をしっとりと弾き語り。「多くの方の前でピアノを弾いて歌うのが、こんなにも大変だとは…。」と緊張から解放されてほっとすると、ファンから彼に返ってきた言葉は「チェゴ!(最高)」。

「照明が眩しくて、みなさんの顔が良く見えませんが…。久しぶりにお会いする方もいらっしゃいますね。実は…、今日は両親もこの会場に来てくれました。(会場からは拍手)そして、友達もいるんで、とても恥ずかしいです。僕のこのような姿を見せたことないんで…。」とはにかんだ。もう1曲。「僕の好きな曲です。」と『ハナミズキ』。

そして、愛用品のプレゼントコーナーへと進んだ。「すべてストーリー、意味があるものです。汗が残っているかも?!」ボランティアで行ったスリランカや撮影で行ったオーストラリアで実際に着用したTシャツ、野球の始球式で使ったポールなどをプレゼント。「僕にとって本当に意味があるものばかりです。皆さん、買ってください!じゃ、3万円から!!(笑)冗談です!」とお茶目さ本領発揮する場面もあった。抽選で選ばれたファンには、「握手して、ハグして」と声をかけながら、プレゼント。このときも「僕もびっくりした!(笑)」と言っておどけてみせたりする姿もなんともかわいい。どうしてか、当選席が偏ってしまった。「仕方ないです!運命です!運命!!」と明るくファンを慰めると、「なかなか当らないから…、みんなにプレゼント!」とカラーボールをいくつも強肩を生かして会場に投げた。そして、最後の運命の抽選!幸運の当選者には、なんと「握手して、ハグして、最後だからチュー!!」と手にキス!!当選したファンも見ていたファンも卒倒しそうになったことだろう。

楽しいときも終わりは来てしまう。「たくさんの方に来ていただいて感動しました。1年ぶりにみなさんとお会いできてうれしかったです。これからもずっと応援してください。」と深々と頭を下げて、最後の挨拶。この日のルールは最後まで守られた。<水を飲んだら歓声>そして、そのペットボトルは会場に…。

最後はやはり、この曲だろう。俳優イ・テソンを世に知らしめた作品『あなたを忘れない』のテーマ曲、『目を閉じても』。「本当に意味ある曲です。李秀賢さんのことを忘れないで…。僕のことを忘れないで…。今日のことを忘れないで…。聴いてください。」と映画の映像をバッグに熱唱。そして、イ・テソンはステージを去った。

ファンはまだ彼と離れることはできない。「アンコール!アンコール!イ・テソン!イ・テソン!」とアンコールの声が飛ぶ。しかし、なかなか姿を見せないイ・テソン。すると、どこからが彼の声が聞こえる「みなさん、小さいですよ、声が。もっと大きな声で!今日、みなさんからいただいた心のプレゼント。本当にありがとうございます。これから、テソンの中でほら光っているんだよ…。」。なんと、会場の中扉からイ・テソンが姿を現した。白のTシャツにベージュのカーデを羽織ったカジュアルなスタイルで。そして、ファンに今日集まってくれたお礼を言うかのように会場を握手して周り、ステージに。『GIFT』という曲名のようにファンに最後のプレゼント。ファンと一緒に「ラララ…」と歌い、「みなさんがくれたGIFT これからテソンのなかでほら光っているんだよ」と歌詞を変えて、ファンへの感謝の気持ちを表した。

今回、「Special live & Fan meeting」と題されているだけに、楽曲中心で彼の甘い歌声に存分に酔いしれることができた。さらに、会場の雰囲気を常に盛り上げようとするイ・テソンの心遣いがヒシヒシを感じられた。そんな彼だからこそ、ファンも彼を応援し続けるのだろう。これまでも、これからも。

どちらかというと、貴公子のような雰囲気だったイ・テソン。しかし、本当は悪い男なのかもしれない。ファンの心を奪い去って行ってしまったのだから…。

次から次へといろいろな姿をドラマ、映画を通して、ファンに見せてくれるだろう。これからの彼の活躍に期待している。そして、またの再会も。

そして、最後のイベント、握手会。ファン1人1人としっかり握手して、夢の世界から家路につくファンを見送っていた。

セットリスト

1:チェリー(原曲:スピッツ)

2:ひとりごと(OST イタズラなKiss)

3:レイニーブルー(原曲:徳永英明)

4:シングルベッド(原曲:シャ乱Q)

5:Now and forever(原曲:Richard Marx)

6:ハナミズキ(原曲:一青窈)

7:目を閉じても(原曲:ソン・ユビン)

8:GIFT(原曲:Mr.Children)

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