世界各国から一流のダンサーを集め、主演にこの5月に宝塚歌劇団を卒業したばかりの元花組トップスター、蘭寿とむを迎えたオリジナルダンスミュージカル「ifi(イフアイ)」の制作発表会が8月21日正午より赤坂BLITZにて行われた。
ミュージカルの舞台はニューヨークのマンハッタン。映画監督としてヒット作を生み出し続ける女性、ユーリに蘭寿とむ。ユーリと一緒に暮らすカメラマンのヒロは、Aパターンではオフブロードウェイなど米演劇界で活躍するジュリアン、Bパターンでは東京芸大声楽科出身の黒川拓哉の2人が演じる。
平和な日々を送っていたユーリとヒロの間にある日、事件が起こる。ユーリはケント・モリ演じる占い師による占いに依存してしか生きられなくなっていく。そんなユーリのことを心から心配し、ひそかにユーリを慕うヒロの弟パクを、韓国出身でアジアで広く活躍する歌手・俳優のパク・ジョンミンが演じる。
もしもあの時、もうひとつの選択をしていたら?という問いかけにより「ifi」の世界へと導かれていき、そこで彼女は何を思うのか。その先にある未来とは?
「ifi」は1つの出来事からAバージョンとBバージョン、2つがまったく違った結末を迎えるという新感覚なミュージカル。その制作発表は真っ暗なステージの中一筋の光に照らされた世界的ダンサー、ケント・モリのパフォーマンスから始まった。
今回の公演の出演者や振付師の紹介VTRの後、蘭寿とむ、パク・ジョンミン、ジュリアン、黒川拓哉の4人が登場し、歌のパフォーマンス。「♪彼に会いたい」というフレーズから始まるバラード曲『メビウスの輪』を4人の美しい掛け合いにより披露。歌詞の世界と物語とがリンクし、さらに初日への期待が高まっていく。
続いて行われた出演者挨拶には、先ほどパフォーマンスを行った4人に、演出家・小林香も加わり、作品に対する意気込みを語った。
小林香
「見どころはなんといっても多国籍なキャスト(パク・ジョンミンは韓国人、ジュリアンは日米のハーフ)。世界の一流のダンサー陣がそれぞれの個性を発揮しつつもひとつになることに今回チャレンジしたいと思います。なんと表現したら良いのかわからない世界観をぜひ体験していただきたいです。」
蘭寿とむ
「お稽古をしていて毎日が本当に刺激的です。(宝塚では男役だったので)女優としてのスタートですが、まずは鏡をみて自分の姿に慣れる! ファンのみなさまにも慣れていただけたらと。」
パク・ジョンミン
「この作品に出会え、出演者の方々と共演させていただけて幸せです。『パク』という自分の名前で出演することはとても珍しい経験だと思っています。応援よろしくお願いします!」
ジュリアン
「ダンスがメインの舞台ですが、今回僕は芝居に集中しています。『ifi』の世界を歌とお芝居で伝えられたらと思います。」
黒川拓哉
「今回がミュージカル初挑戦で、歌に専念しています。小林香さんの描く世界を表現したいです。」
ケント・モリ
「100周年の宝塚の公演(2014年2~5月に行われた蘭寿とむ退団公演)で初めて蘭寿とむさんと出会い、こんな素晴らしい方が日本にいたんだ! と思った少し後にこのお話が来たので2つ返事でOKし、この舞台に参加しました。
スタイルの違うダンサーが集まり、このメンバーなら新しいものが作り上げられるなと思っています。」
最後のケント・モリのコメントに蘭寿とむとパク・ジョンミンがアイコンタクトを取り合い、
「オチにしてはちょっと弱い」
とつっこむなど、出演者同士、国籍や普段活躍する場が異なるからこその積極的なコミュニケーションと、それによる和気藹々とした雰囲気が伝わってくる会見となった。
その後に行われた囲み取材では蘭寿とむ、パク・ジョンミン、ケント・モリの3人が登壇。
Q 女優になられた蘭寿とむさんの女性としての魅力とは?
パク「僕は蘭寿さんが男役を務めていたことを知らなかったので、とむちゃん(蘭寿)は会ったときから女優でした。魅力はすべて! 優しくて、いろんなところに目を向けているところ」
ケント「初日はまだ男役と女優が半々くらい混ざっていたのですが、今は男役が想像できないくらい“女優”蘭寿とむが強いです。差し入れをしてくださったり、気配りができるところが魅力です」
Q 蘭寿さんにおうかがいします。パク・ジョンミンさんとケント・モリさんのパフォーマーとしての印象はいかがですか?
蘭寿「ミンくんとは一緒にデュエットをさせていただいているのですが、ちゃんと目を見て想いを伝えてくれることが嬉しい。
ケントさんは本当に、憧れのスーパーダンサーすぎて!
その優しさと面白さで大変な時、みんなをなごませてくださるところに温かさを感じています。」
その後に行われた囲み取材では蘭寿とむ、パク・ジョンミン、ケント・モリの3人が登壇。
Q 女優になられた蘭寿とむさんの女性としての魅力とは?
パク「僕は蘭寿さんが男役を務めていたことを知らなかったので、とむちゃん(蘭寿)は会ったときから女優でした。魅力はすべて! 優しくて、いろんなところに目を向けているところ」
ケント「初日はまだ男役と女優が半々くらい混ざっていたのですが、今は男役が想像できないくらい“女優”蘭寿とむが強いです。差し入れをしてくださったり、気配りができるところが魅力です」
Q 蘭寿さんにおうかがいします。パク・ジョンミンさんとケント・モリさんのパフォーマーとしての印象はいかがですか?
蘭寿「ミンくんとは一緒にデュエットをさせていただいているのですが、ちゃんと目を見て想いを伝えてくれることが嬉しい。
ケントさんは本当に、憧れのスーパーダンサーすぎて!
その優しさと面白さで大変な時、みんなをなごませてくださるところに温かさを感じています。」
「ifi」は9月5~21日まで青山劇場、26~28日まで梅田芸術劇場シアタードラマ・シティにて上演。
もしもあの時、もうひとつの道を選んでいたら‥‥‥
誰もが一度は考えたことのある世界が、劇場の扉を開けた瞬間広がっている。
AとB、どちらの扉を開きますか?