2015.04.17 取材:記事・写真/RanRan Entertainment
東京都美術館(上野)にて4月18日(土)より開催される「大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史」は、全所蔵部門(約700万点)から選び抜かれた100の作品(石器からクレジット・カードまで)を通じて200万年前から現在に至る人類の歴史をたどるというもの。2010年にBBCラジオで人気を博した企画内容を、展示会の形で紹介したいという日本側からの提案が実現したもの。
「大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史」の開催前日の4月17日、約600人の一般招待客を前に関係者による開会式が行われ、本展覧会の広報サポーターを務める女優の田中麗奈さんもテープカットに参加した。
また、田中麗奈さんは開会式に先立ち、報道陣に対し、大英博物館展連動企画番組「モノが語る世界の歴史(NHKラジオ第1にて連続放送)」に出演するにあたり、番組の聴きどころ、そして本展の見どころやご自身のお気に入り作品について語っていただいいた。
Q:まず、番組の紹介から
田中:展示されているひとつひとつの作品の背景やそこに秘められた物語などを、何でも知っている館長(館長役の声優が担当)が私に教えてくれるという新しい感覚の耳で聞くとアート番組。
Q:本展覧会をご覧になった感想は?
田中:広い空間にゆとりをもって展示されていてので、ひとつひとつ思いをはせて集中して見ることができた。
Q:お勧めしたい作品は?
田中:ヘブライのアストロラーベ。真鍮でできた金色の懐中時計みたいなもので、見ていてもとても美しいもの。これひとつで天体観測も計算も星占いもできる優れ物。現代のスマホと呼ばれているそう。興味深かった。
Q:美術館には?
田中:美術館はひとりでよく来ます。車を走らせて。
Q:誰と来たい?
田中:集中するとしゃべらなくなるので一人できます。でも、興味がある友人に勧めて一緒に来るのもいいかもしれないです。
Q:最後に。
田中:作品ごとに社会が発達する背景が読み取れるので、非常に勉強になるし、現代に通じる知恵、生きるすべなどを教えてくれる。時空を超えて世界を巡ることができるので、ぜひ大英博物館に足を運んでください。
【NHKラジオ第1 30回シリーズ「「モノが語る世界の歴史」】
平成27年4月6日~24日(月~金)、5月11日~29日(月~金)
午前1時45分ごろ~55分ごろ(ラジオ深夜便内)、【再】午前11時39分~49分
さらに、月曜から金曜にて放送した5本を、その週の「とっておきラジオ」で再放送
(日曜午後4時5分~4時55分)
【大英博物館展】
会場 東京都美術館 企画展示室 (東京都台東区上野公園8-36)
開室時間 9時30分~17時30分(金曜日は20:00)入室は閉館の30分前まで
休室日 月曜日、5月7日(木)ただし5月4日(月・祝)は開室
ウルのスタンダード 紀元前2500年頃
ⓒ The Trustees of the British Museum
ルイス島のチェス駒 1150~1200年 イギリス、ルイス島 おそらくノルウェーで製作
ⓒ The Trustees of the British Museum
古代エジプトのミイラ棺 紀元前600年 エジプト
ⓒ The Trustees of the British Museum
イフェの頭象 1300~1400年代初期 ナイジエリア、イフェ
ⓒ The Trustees of the British Museum
ヘブライ語が書かれたアストロラーベ 1345~1355年 おそらくスペイン
ⓒ The Trustees of the British Museum
柿右衛門の像 1650年~1700年 日本
ⓒ The Trustees of the British Museum