坂東玉三郎、「鼓童」との共演第二弾『幽玄』の製作を発表!

2017/2/2 11:22

2017.02.01 取材:記事・写真/RanRan Entertainment

 

坂東玉三郎×鼓童特別公演『幽玄』の製作発表が都内で行われ、坂東玉三郎と鼓童の石塚充と中込健太らが登壇した。当日は、鼓童代表の青木孝夫氏も出席した。

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石塚充 坂東玉三郎 中込健太

歌舞伎俳優の坂東玉三郎と鼓童との出会いは、2000年。2003年に「鼓童ワン・アース・ツアー スペシャル」を玉三郎が演出。2006年には「アマテラス」で初共演が実現。本公演は、待望の共演第二弾となる。玉三郎が、世阿弥が見た「羽衣」「道成寺」「石橋」などを題材にして表現する能楽を題材にしたスペクタクルに挑戦する。花柳壽輔はじめ、花柳流舞踊家の出演も決まっている。

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冒頭に「鼓童」代表の青木氏が、「玉三郎さんと共演するということは鼓童にとっては、夢のようなお話だったのですが、また今年このように実現することが出来ました。この17年間の玉三郎さんのご指導により鼓童が成長した姿をお見せできると思います」とコメント。

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今回の「幽玄」の製作について玉三郎は、「みんなに、あなたちはどんな作品が作りたいの?」と聞いたら、「日本のものを作りたい」と答えたんです。ただ、日本の様式をもった美しさのある舞台を創るのは、難しいと話しました。それから色々と考えて、昨年から日本のものに向かって作りはじめました」。

さらに、「極端に日本的なものというと世阿弥の世界かなと思います。日本の独特の芸能の世界、舞台芸術というと、「能楽」を題材にした方がいいと思いました。鼓童さんとやるからにはあえて「幽玄」という世界。鼓童とも歌舞伎とも違った世界に行きたいと思います」と説明した。

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既に稽古は始まっており、玉三郎は、「 『羽衣』では、天女を演じます。『道成寺』では、花子を演じます。『石橋』には、獅子として登場します」と自身が演じる役について話す。さらに、「今回鼓童のメンバーは、能楽の楽器を用いて、演奏する訳ではありませんので、大変です。今回は日本の伝統芸能を題材にしているということで、これまでよりも敷居が高く、難易度が高く、大変難しい作品にはなるかと思いますが、それをお客様にはシンプルに楽しんで頂けるように務めさせて頂きます。他にも天女のワキツレ等、花柳流の家元さんやお弟子さん、そして鼓童のメンバーにも出て頂く予定です」と語った。

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石塚は「普段、鼓童は生活の中で人が自然に歌うように出て来た音楽だと思っているけれど、今回は人間じゃないところに行くことが要求されている。」と、能の呼吸や間の取り方の難しさについて語る。また、17年前に玉三郎が鼓童と出会ってから、鼓童におきた変化について聞かれると、「当時しきたりがたくさんあっけれど、玉三郎さんは『何故?』と気軽に質問してくれた。それまで無かった発想をどんどん投げかけてくれたので、僕たちも受け止めるのが楽しかった」と応えた。

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中込は、「能楽の稽古は、まず正座が大変ですね(笑)」と語り、「玉三郎さんとご一緒するとき、今まで気づかなかったような太鼓の響きに気づかせてくださいます。最初は叩いていれば楽しいという感じでしたが、お客様に作品を観てもらうというのはどういうことなのかを教えて頂きました。普段鼓童の作品は人間が生活をしている様や呼吸が通った音楽を演奏しますが、能楽は『人間じゃないところに行く』という印象です。先生方の呼吸等を見ていると、人間であるということを超えて行くという印象があります」。

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最後に玉三郎は、「作品は能をベースにしながらも、能楽の楽器を使うわけではなく、能の様式を使いながら、鼓童の演奏に翻訳してやっていく」と語り、「鼓童のみんなは謡(うたい)をうたいます」と新たな鼓童の魅力を引き出していることも明かしていた。

玉三郎氏の静ひつで優雅な舞いと、魂を揺さぶる鼓童の太鼓の響き。鼓童でも歌舞伎でもない、新しい「幽玄」の世界に出会えるのが楽しみに待ちたい。

「幽玄」
2017年5月16日(火)~5月20日(土)/東京・Bunkamuraオーチャードホール
2017年5月26日(金)~5月28日(日)/新潟・新潟県民会館
2017年5月31日(水)~6月2日(金)/愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
2017年9月2日(土)~9月18日(月・祝)/福岡・博多座
2017年9月21日(木)~9月23日(土・祝)/京都・ロームシアター京都メインホール

 

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