取材:記事・写真/RanRanEntertainment
5月20日新宿武蔵野館において、映画『トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡』の初日舞台挨拶が行われ、主役の松風理咲(まつかぜりさき)、植田真梨恵、前野朋哉、有野晋哉、富田靖子、杉山泰一監督6名が登壇した。
松風理咲はネスレ「キットカット」の6代目受験生応援キャラクターにも就任している注目の若手女優(17歳)。彼女が本作で印象に残っているシーンは冒頭の電車に乗るところ。映画撮影のため2本の臨時電車を走らせたが、1本目はドアが開かなかったため電車には乗れずに発車してしまい、撮影したシーンは後がない緊張感のなか「なんか固まっているな」と思ったそうだ。
シンガーソングライターとしても活躍し、今回映画初出演の植田真梨恵は、猫のきみちゃんを抱えて撮影したシーンが印象に残っている。杉山監督によると「君ヶ浜のきみちゃんは撮影直前に天国に逝ってしまったので、急遽チャトラの猫を拝借。撮影現場ではその猫が緊張して暴れ出して何度も逃走されたんです(笑)」。
富田靖子は「娘の杏子(松風理咲)がキミエ(植田真梨恵)と初めて会うシーンで杏子が玄関に走ってくるんですけど、その走ってくる姿がかわいくて、このかわいさは絶対にトモシビでしか見られない。かざらない姿がすごく好きで印象に残ってます」。
前野朋哉は植田演じるキミエとのロマンスについてはドキドキした話でひとり盛り上がった。「最初ストーカーに間違われて、一定の距離感を保って後をつけているときがドキドキしてました(笑)。そのあと、海に投げ飛ばされる。いろんな意味でどきどき。スタッフ、キャストと打ち合わせして波が来るタイミングをみて、助監督の声掛かりで自分から飛び込んだ(笑)」。
運転手役の有野晋哉は「1回目の撮影をミスしたとき、電車の中でずっと座って待ってました。そのとき暑いなと思って窓を開けてしまい、そこは理咲ちゃんが座る場所で、窓が開いているのはおれのせいです。すいませんでした(笑)」。
杉山監督「理咲ちゃんのシーンは電車と一緒にあわせてやらなきゃならないのが多く、電車にあわせて本番行くよ!ばっかりやっていて。。。映画ができあがってみると電車が高校生を応援しながら走って行くように見えたり。電車がさびしそうに見えたり。あとからそういうふうに感じました」。
などなど、各自本作の見どころ、エピソードを思い思いに語った。
そして、もうひとつ(ひとり)の主役、銚子電鉄。今年95歳を迎える銚子電鉄に「めざせ100歳応援プロジェクト」が立ち上がり、本日より「このトモシビは消えない 銚子電鉄」を掲げた電車が走り始める。
杉山監督は「銚子電鉄はぬれせんべいが経営をささえている状態。ちゃんとした経営が成り立つよう、みなさまの応援をよろしくお願いします」と結んだ。
出演:松風理咲、前野朋哉、植田真梨恵、有野晋哉、富田靖子/井上順
監督:杉山泰一(「の・ようなもの のようなもの」)
原作 : 吉野翠『トモシビ~銚子電鉄の小さな奇蹟~(TO文庫)』
配給:トモシビパートナーズ
配給協力:アーク・フィルムズ
制作:クリーク・アンド・リバー社
(c)2017 トモシビパートナーズ
2017/日本/96分
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5月20日(土)新宿武蔵野館 ほか全国順次ロードショー