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2017年7月2日 14:52

魂を削りながら演じる喰種の悲しみ 松田凌主演舞台『東京喰種トーキョーグール』開幕

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

629日(木)、東京・シアター1010において、石田スイの人気コミックの舞台化『東京喰種トーキョーグール』~或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録~が初日を迎え、金木研役の松田凌、霧嶋董香役の田畑亜弥、西尾錦役の鈴木勝吾、ウタ役の村田充、月山習役の佐々木喜英が舞台前の会見に顔を揃えた。

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約2年ぶりの舞台版『東京喰種トーキョーグール』。2015年に上演された舞台の続編となるが、公開オーディションを勝ち抜き見事主演の座を射止めた松田凌や、月山習役の佐々木喜英など新キャストも加わり、更に舞台がパワーアップしている。 

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アクションや映像効果などエンターテイメント性の強い2.5次元舞台の良さを残しつつ、ストレートプレイの面もあり、それぞれのキャラクターの心情をより深く描いているのが今作の特徴だ。

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そのため演じるキャストからも霧嶋董香役の田畑の表現を借りると「汗や涙、血などを流し、魂をすり減らしながら舞台上で必死で生きて」いるのが伝わってくる。主演の松田も「1番注目してほしいのは、人間というものと喰種というものの狭間の話をより深く描いているという部分です。石田スイ先生とはまだお話したことはないのですが、今回自分たちが演じている中に『東京喰種』という作品の大きな意味が詰まっていると思います」と今作の出来に自信を見せる。

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人間を食べなければ生きていけない「喰種であることの悲しさ」「喰種として生きる苦しみ」など宿命を背負いながら、人間と喰種の共存の形をもがき苦しみながら探す姿が胸に迫ってくる。人間の恋人を持つ西尾錦役を演じる鈴木は「暑苦しいまでに生きなければならない喰種や人間の想いや葛藤、そうまでして生きる何かを作品を通して発見してくれればと思います」と作品の深さについて熱く語った。人間の世界へアンチテーゼを投げかけながらも、他の生物の命の犠牲の上に命を繋いでいくことの尊さを改めて私たちに問いかける。生きること―それ自体が罪なのだということ、そうまでして繋いでいる命を大切に生きることを改めて教えてくれる作品だ。

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一方で、“美食家(グルメ)”と呼ばれ、喰種であることを謳歌しているような月山習を演じる佐々木。ストレートプレイにも関わらず、唯一歌とダンスを披露する華やかな役どころだ。もともと原作のファンで『東京喰種トーキョーグール』の世界観が大好きだという佐々木だが、特にこの月山のキャラクターがお気に入りだったと話す。派手なキャラクターではあるが他のキャストと同じように今作では普段の舞台以上に心情でセリフを話すようにしているという。また、飄々としたキャラクター・ウタを演じる村田は、注目処を聞かれて「私のことでいえばこのビジュアルを作るのに2時間くらいかかるんです」とユーモアで会場を沸かしつつ「原作にない舞台版ならではのシーンがあるので楽しみにしてもらいたい」とアピールした。

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IMG_4457a 2.5次元舞台の強みの一つは、既に多くの人から支持されて、ストーリーの面白さが保証されていることだろう。その物語を松田曰く「芝居なのか本当に生きてるのかと錯覚を起こさせる」ほど魂燃やして役者たちが演じれば心を掴まれずにはいられない。原作ファンも自分たちの好きなキャラクターが舞台の上が舞台の上でリアルに立ち上がり、迫ってくる面白さを是非体験してほしい。

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舞台「東京喰種トーキョーグール」~或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録~は74日まで東京・シアター1010にて、78日(土)~9日(日)には大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて公演が行われる。

また79日(日)1700の大千秋楽公演の模様が映像配信サービス「GYAO!」にてLIVE配信されることが決定している。

公式HP http://www.marv.jp/special/tokyoghoul_stage/

 

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