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2020年11月12日 06:00

仲野太賀、何よりもラストシーンが強烈!僕の自信作!映画『泣く子はいねぇが』公開直前!舞台挨拶付き上映会

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

映画『泣く子はいねぇが』公開直前!舞台挨拶付き上映会が11月11日(水)に新宿ピカデリーにて行われ、主演の仲野太賀、共演の吉岡里帆、寛 一 郎、そして佐藤快磨監督が登壇した。

 

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本作は、是枝裕和もその才能に惚れ込んだ、新進気鋭監督・佐藤快磨(さとう・たくま)の劇場デビュー作で、第68回サン・セバスティアン国際映画祭(スペイン)で最優秀撮影賞を受賞。脚本・編集を担当した監督が、秋田県・男鹿半島の伝統文化「男鹿のナマハゲ」から、“父親としての責任”、“人としての道徳”というテーマを見出し、親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公たすく(仲野)が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描いた完全オリジナル作品。

 

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仲野は「この映画は最初の企画から、スタートまで4、5年経過。長い間、監督、スタッフの皆さんが男鹿に通い詰めて、時間をかけて、練れて作り、今回を迎えることができました。撮影が終わって、コロナの緊急事態宣言の直前までギリギリだったんですけど、こうして皆さんの前で上映できるのは奇跡だなと思って感慨深い気持ちでいっぱいです」と挨拶。

 

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夫・たすくに限界を感じる妻・ことねを演じた吉岡は「今作に呼ばれたのは去年の寒い時期。監督からお手紙をいただきまして、とても熱いメッセージと切実な思いを感じまして、(撮影に)入る前から緊張感と役を全うしなければいけないという責任を感じるような現場だったんですけれども、完成した作品を観て、監督が繊細に接し、心強く信頼できるキャストの皆さまと積み重ねてきた時間を感じるとても重厚感のある、芯の強い作品だなと感じました」とコメントした。

是枝監督を唸らしめた理由について聞かれた佐藤監督は「ちょっと、教えて欲しいです」と戸惑ったものの、「ラストシーンだけはずっと変わっていなくて、そのラストシーンだけのために、5年間、本を直したり男鹿に訪れたりしたのかなと思うので、このラストシーンへの思いが、この映画に映っているのかなと思います」とアピール。さらに「僕は現場経験がなく、全てのスタッフの皆さんが技術、感性、情熱をたくさん注ぎ込んでくださった映画だと思うので、それが評価いただいた一番の理由だと思います」と感無量の様子だった。

 

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仲野は、「脚本を読ませていただいたときに、なんて素晴らしい脚本と思いました。佐藤監督が描く人間模様というか、人間に対する愛しさというか、滑稽に見えるかも知れないけれど、それさえも愛おしく見える、深い眼差しというものを感じて、その上でユーモアもある、そういうふうに描ける作家さんて稀有だと思った」と監督を絶賛。さらに「何よりもラストシーンが強烈!なまはげによって、父親になる覚悟を持てないまま父親になってしまった男の人生といろいろなものが共存している奇跡的なシーンだなと思った。こんな強烈なラストシーンをとにかく演じてみたい。たすくという親に共感して、この脚本だったら、今僕の出来る最大限の等身大がいかんなく発揮できるという自信があって臨ませてもらいました。出来上がったモノを観たときに、正直自信作だなと思いましたし、とても大切な作品になりました」と胸を張った。

 

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初の母親役、そして笑顔のない役に挑んだことに吉岡は「監督からたすくに後悔を抱かせる忘れられない人を演じて欲しいと言われていたし、決別の話でもあるのでそこはどう演じるか悩みました。母親になるってこんなに苦しくて大変なんだということを体現し、赤ちゃんをダッコさせていただき、この子を絶対に守らなきゃということをずっと考えていました」と満足のいく演技であったことを振り返った。

 

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そして、たすくを支える地元の親友・志波を演じた寛 一 郎は「(仲野とは)撮影に入る前に毎日一緒にホテルの温泉に入って、風呂に入りながら次の日の撮影シーンの献立を立てるんですよ。すると、次の日に監督に全然違う!と、ちゃぶ台返しされるんです」と裸の練習シーンを明かすと、仲野も「毎日、最優秀賞、アカデミー賞とったねって」と続く。寛 一 郎は「逆に、賞をとるまで風呂から上がれない。『とった!とった!』って、風呂を上がると、次の日はボロボロ」と猛訓練の想い出を楽しそうに語った。

 

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この後、本作のタイトルにちなみ“泣く子”だった幼少時の写真が披露された。仲野は自身の写真に「非常にかわいいですね、4,5歳の頃だと思います。めちゃくちゃの甘えん坊で、保育園で『行かないで、お母ちゃん!』と絶叫(笑)」。吉岡は祖父と京都・映画村でのワンシーンで、「かわいいですね。最新の写真集に」と仲野がリクエストするも、吉岡は「差し込みで」と笑顔で応じていた。ただ、「映画村のお化け屋敷では怖すぎてギャン泣き!」だったそう。そして、寛 一 郎はふてぶてしい写真を披露し、仲野から「この頃からふてぶてしさは変わってないんだね(笑)」とツッコまれる。「なんかいやだったんでしょうね。(その頃は)おっぱいが好きだったんです。今もですけど。乳離れするときに母親の乳に父親がすごい怖い顔を描いたんですよ!」と明かすと、吉岡が「私もされました!」などと楽しいエピソードを披露した。

映画『泣く子はいねぇが』は11月20日(金)より新宿ピカデリー他で全国公開される。

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