取材・撮影/RanRanEntertainment
テレビ朝日系にて放送のドラマ「妖怪シェアハウス―帰ってきたん怪―」が早くも映画化。『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』の完成披露上映会が6月7日(火)、丸の内TOEIにて行われ、舞台挨拶には、主人公・目黒澪役の小芝風花、そして澪とひとつ屋根の下で暮らすシェアハウスに住まう妖怪たちを演じる松本まりか、毎熊克哉、池谷のぶえ、大倉孝二は役柄の妖怪に扮して登場。さらに、澪に想いを寄せる交番の巡査・佐藤満役の豊田裕大、映画オリジナルキャラクターであり、映画の“鍵”を握る澪の運命の恋の相手・AITO役の望月歩、本作のメガホンを執った豊島圭介監督が登壇した。
自己紹介では、小芝が「目黒澪役の小芝風花です。よろしくお願いします」と挨拶。小芝の手短すぎる挨拶に戸惑う松本は「短かったなあと思って・・・。話すことを考えてきたので」と話し始めようとする矢先に大倉が「ゴメンナサイ。さっとやって!」と口を挟まれ、ようやく「四谷伊和と申します。本日銀幕デビューいたします」と挨拶し、会場は大爆笑。和やかな雰囲気の舞台挨拶となった。
まずは映画化が決まった経緯について、小芝は「びっくりしました。シーズン1を撮影しているときに冗談で、妖怪や幽霊がいっぱいいるから『シーズン2とか映画化もできますよね?』って言ってみたら、本当に『ザ・ムービー』になって帰ってきたので、『言ってみるもんだなー』って思いました。シーズン2と映画化が一緒に実現したので、ちょっと調子に乗っていて、『次はハリウッドデビュー』じゃないかって」冗談を言い合ったという。
松本は「アカデミー賞で歩いている姿を毎日想像しながら、今日はワールドプレミアということで、世界の皆さんに初めてお目にかかります。私の生まれた江戸時代はスクリーンの無かった時代で、満を持しての銀幕デビュー・・・」と乗りに乗っていた。
ドラマ(シーズン2)、映画の同時撮影ということで印象に残っていることは?問われた小芝は「想像以上にカオスでした!シェアハウスメンバーが闇堕ちしてしまうので、ドラマで闇堕ちされた妖怪さん達とまた一風変わっている出で立ちの姿をしていて、めちゃくちゃ面白くなっています」、毎熊は「(池谷)のぶえさんは普段あまり変わらない、ずっとニュートラルな方なんですけど、撮影中にすごい疲れが見える日があって、のぶえさんが闇堕ちされる瞬間があって、いよいよまずいかもしれないと思いながら、皆で人生ゲームをしながら、なんとか乗り越えました」、そして大倉は「忙しいんですよ。ドラマと映画を一緒に撮るというのは。ドラマだか映画だか(混乱にて)確認しながらやっていたと思います」と皆のコメントもカオス!
そして、豊田は「松本さんが皆に青汁を配って、これがすごく苦くて・・・」と問題発言! 豊島監督は「僕は美味しくいただいたんですけど、小芝さんとかが・・・」、大倉は「僕は飲まされた。最初は嫌だったけど飲んでみたら美味しかった」と告るが、小芝は「本当にまずいです!」とキッパリ。「松本さんは健康に関してはめちゃめちゃ詳しくて多分健康にいいものだから・・・。でも、飲んだ後、しばらく『うっ』となるくらいに残るぐらいのもので、ただ体にいいんだろうなと思いつつ、『今日私は大丈夫です!』」とかわしていたそう。
オリジナルキャラクターを演じた望月は「作品に入るんじゃなくて、この世界に迷い込んできてしまったっていう感覚がすごく強かった。皆さんと一緒にこの世界に行けたらと思っているのと、ドラマに出なくてよかったな、青汁ですよね」と笑わせた。
本作では澪の恋も描かれている。豊島監督は「ドラマではいつもクズ男と言われる“ろくでもなし”しか連絡してこなかった澪が恋をしたらどんな顔になるのかな?という興味があって、劇場版を作るときはそれを一番にやりたかったので、前半50分ぐらいは恋の話。逆に後半は全然違う話に、ぜひ楽しみにしてください」とアピール。小芝「監督に、ときめいている顔を見られるのがめちゃめちゃ恥ずかしい。監督とは前に別の作品でもお世話になっていて、それも結構ふざけた作品(笑)で、ときめいている顔を見られることがなかった」、豊島監督は「あんな顔するんですね」と冷やかすも、小芝は「すごく素敵な男性で現れてくれたので、いい顔を引き出してもらいました。ありがとうございます」と感謝していた。
イベントの後半では映画のタイトル懸けて、それぞれが「○○じゃないん怪!」と思った出来事などを披露することに。
豊田「(小芝から)関西弁で声を掛けられ、標準語じゃないん怪!」、毎熊「大倉さんはアドリブが多くて営業妨害かもしれない。テキトーじゃないん怪!」、池谷「(小芝と松本に対して)シリアス女優じゃないん怪! 伊和が澪を心配して問い詰めるシーンがあって、(松本は)本当にコメディエンヌだと思いました。風花ちゃんは撮影で忙しいときに、膝を抱えて座っているので、疲れているんだな、役のことを考えてんだなと思ったら、人(大倉)のソックスのすき間に指を入れている」と撮影現場でのエピソードを暴露。小芝は「大倉さんの穿いている足袋ソックスに指を入れると『ひゃあ!』と声を出して、それが楽しくて」と思い出し笑い、大倉は「俺47歳だよ。勘弁してくれよ」と苦笑していた。
ここで、松本は「先程、皆さんから散々散々言われ、私は一言も言わずにぐっと堪えていた言葉あります。(青汁は)美味しかったんじゃないん怪!」には会場大爆笑!「風花ちゃんだけよね。はっきりと『イラナイー!』。皆美味しい、美味しいって言ってたのに、今になって・・・」と続けると、毎熊らは「もういいよ、許してくれよ」と平身低頭だった。
そして、小芝は「妖怪シェアハウスで泣くん怪!(映画は)ドラマ版とは違ってストーリーが濃厚になっていて、まさか涙腺をやられてびっくりすると思います。ぜひ楽しんで」とアピールした。
『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』6月17日(金)全国ロードショー