取材・撮影/RanRanEntertainment
映画『嘘八百 なにわ夢の陣』の初日舞台挨拶が1月6日(金)、TOHOシネマズ 六本木で行われ、中井貴一、安田章大（関ジャニ∞）、中村ゆり、友近、そして武正晴監督が登壇した。中井とＷ主演を演じている佐々木蔵之介は欠席し、ビデオによる挨拶となった。
本作は『嘘八百』シリーズの第3作目。中井演じる大物狙いで空振りばかり続ける目利き古美術商・小池則夫と佐々木演じる腕は立つのにくすぶり続けている陶芸家・野田佐輔の＜骨董コンビ＞がなにわ・大阪を舞台に、豊臣秀吉縁起物「秀吉七品」の中で唯一所在不明のうつわ「鳳凰」を巡って大騒動を繰り広げる。この二人を翻弄するカリスマ波動アーティスト・TAIKOH役を安田章大（関ジャニ∞）が演じている。
冒頭、中井は「明けましておめでとうございます。本日は新年早々、映画館まで足を運んでいただきまして本当にありがとうございます。私は基本的に初日が明けるまで自分の映画は観ないという主義で今日をもって初めて観ることができるようになります。別に自分で決めていることなので、いつでもいいんですけども（笑）、久しぶりに映画の初日にたくさんの皆さんの顔を拝見できて幸せに思っています」と挨拶。
相方の佐々木はビデオで挨拶。「正月気分が抜けなくて、ちょっとお酒を飲みすぎて、伺いできなくて申し訳ございません。これは開運映画です。お正月、この映画を観ていただいたことで運が開けてきます。酔っ払っているのでちょっと何を言っているか分からないんですけど、とにかくありがとうございます」と酩酊を装っていた。
中井は「蔵之介くんのご実家は京都の有名な酒蔵酒造なんです。彼は常日頃からうちは水道をひねると日本酒が出るってことを言ってるんですよ（笑）。でも酔ってなくてもあんな感じなんです」と笑わせる一方で「本当に皆さんの前で挨拶をしたかったと思うんですけど･･･」と残念がっていた。
「大阪の撮影は何回もやらせていただきましたし、1作目は大阪の堺で撮影をさせていただいて、2作目は京都に行って、3作目はみんな海外を望んでいたんですよ」と、毎作終わる度に次作は海外撮影を望んでいた中井だが、今作の撮影は堺と大阪城。「撮影に余裕があったため、堺を歩き回る時間があって、堺はすごく良くて、皆さん行ってみてください」と観光大使のごとく堺をアピール。安田は「貴一さんや蔵之介さんが行ったという美味しいご飯屋さんに行きたかったっていう思いで終わりました」と残念がり、それでも「豊臣秀吉さんにはご挨拶に行っておかねばということでお墓の方に手を合わせに行きました」とコメントした。
見どころのひとつとなっているTAIKOHが取り憑かれたように絵を描くシーン。PVも含め撮影は2日。武監督は安田について「何かが降りてきている感じで素晴らしかった」と絶賛。さらにTAIKOHのキャラクターは「安田さんにお会いしてからあて書きで作りました」と安田の人間性にも惹かれたという。安田は「自分じゃないキャラクターなのに、観ていただいた方の心に響く瞬間をいただけた自分の人生はラッキーだなというふうに感じます」と武監督に感謝していた。
則夫（中井）と対峙したり、佐輔（佐々木）を誘惑するシーンもあった中村は「波動アーティストを支える寧々は謎すぎてどういう人にすればいいんだろうな」と悩んだり、現場では緊張したそう。「（中井が）僕もいまだに緊張するんだよと声かけてくださったり。でも、中井さんが気を使っていらっしゃったのは多分笹野さんの存在」と、現場でひときわ異彩を放っていた笹野高史が話題に。武監督は「笹野さんが仕掛けてくる自由自在な演技を中井さんが飄々と躱していくとか、周りの人がリアクションしていくという監督としては何が起こるかわからない面白さがあって、油断も隙もないという髙野さんを選んだというのが最大の面白みだったじゃないかなと思っています」と見どころのひとつを挙げた。
イベントの最後に中井は「海外で撮影できるかどうか。全ては皆さんにかかっています。１度だけじゃなくていいです。何度でも観ていただいてもいいので、ぜひご協力をいただければと思います。この1年が皆さんにとって良い年になりますように出演者スタッフ全てが心よりお祈りしております」と締めくくった。
