トップ > PICK UP > 【前編】福地桃子、「初主演より太鼓を叩くことがプレッシャー」 映画『あまのがわ』インタビュー

2019年2月6日 10:27

【前編】福地桃子、「初主演より太鼓を叩くことがプレッシャー」 映画『あまのがわ』インタビュー

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

近年ドラマやバラエティーなどで活躍している福地桃子が映画初主演を果たす。タイトルは『あまのがわ』。本作は、教育に厳しい母親との葛藤から自分自身を見失い、心を閉ざした主人公が、祖母のいる屋久島で分身ロボットと出会い、交流を重ねて成長していく姿を描いた作品。高い演技力で、主人公・史織を演じきった福地に、撮影の裏話や役柄への思いを聞いた

遖丞慍譯・ュ先ァ伜叙譚舌そ繝ャ繧ッ繝・8s

——初主演、おめでとうございます。主演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

この作品のオーディションは、私の中で、とても印象的だったので、主演が決まったという驚きよりも、あの作品のオーディションが受かっていたんだっていう驚きがありました。

——オーディションはどんなところが印象的だったんですか?

オーディション会場で、監督とお話をしたときに、監督が一人ひとりと真剣に向き合ってくださり、どんな人なのかをちゃんと知ろうとしてくれているのが伝わってきたんです。そんな姿勢が心強く感じて、自分の思っていることを隠さず、素直にお話ができ、すっきりした気分で帰った印象がありました。今回、そういった印象に残っていたオーディションで(主演が)決まったということは、私にとって嬉しい出来事でした。

遖丞慍譯・ュ先ァ伜叙譚舌そ繝ャ繧ッ繝・23s

——本作は、主人公の心の成長を丁寧に描く人間ドラマでありながら、ロボットとの交流というファンタジー的でもあり…という不思議なストーリーです。最初に脚本を読まれてどうお感じになりましたか?

まさにおっしゃる通り、ファンタジーだけどファンタジーじゃない作品だと思いました。脚本を読み進めていくと、現実離れした世界を描いているようで、焦点を当てているのはすごく身近な問題であることがわかりました。大きすぎるトラブルを描いているのではなく、家族との関係だったり、ものを言えない自分へのもどかしさだったり、すごく身近なお話だったので、ファンタジー的な要素と合体することでどんな風にできあがるのかなと楽しみでした。

遖丞慍譯・ュ先ァ伜叙譚舌そ繝ャ繧ッ繝・19s

——福地さんが演じた史織は、祭りの太鼓奏者で太鼓が大好きという設定です。劇中では和太鼓を叩くシーンもありました。非常に印象的なシーンに仕上がっていましたが、太鼓はどれくらい練習されたんですか?

撮影に入る前に1ヶ月間の練習期間をいただいて練習しました。実は、太鼓の撮影日までの約1ヶ月ですごく上手に叩けないといけなかったので、初主演ということよりも太鼓を叩くことにプレッシャーを感じてました(笑)。プレッシャーと不安はたくさんありましたが、やらないといけないという現実に迫られて一生懸命練習しました(笑)。

遖丞慍譯・ュ先ァ伜叙譚舌そ繝ャ繧ッ繝・22s

——演奏、素晴らしかったと思います! 太鼓のシーンは非常に印象的でした。

劇中の太鼓のシーン、お祭りのシーンは、実際に11月に屋久島で開催されている「おはら祭り」という祭りに参加させていただいて撮影したんです。本物の祭りの空気感があのシーンには写っているので、とても贅沢だったなと思います。もしかしたら、演者として「おはら祭り」に参加させてもらうことはもう一生ないかもしれない。そう思うと、悔いがないように叩きたいなって思って、一生懸命叩きました。

——太鼓は今回が初ということですが、何かほかの楽器を演奏されたご経験はあるんですか?

いや、初めてです。太鼓も初めてですが、ほかに弾けるというものもないんです。今回、初めて楽器を練習して、楽器に対するイメージも変わりました。私、太鼓って、腕だけが疲れるものだって思ってたんですよ。太鼓の練習をする前には、腕の筋肉はたくさんつくんだろうなと思っていたんですが、意外にも筋肉痛になるのは足腰だったんです。足を大きく開いて構えますし、どっしりと構えなければいい音が出ないんです。腕だけで叩くと音が響かない。骨格から変えたいと思ったぐらい、構えや立ち姿が大切なんだなと初めて知りました。

遖丞慍譯・ュ先ァ伜叙譚舌そ繝ャ繧ッ繝・10s

映画『あまのがわ』

出演:福地桃子、柳喬之、吉満寛人、マツモトクラブ、住岡梨奈、西田聖志郎、野村佑香、小宮孝泰、竪山博之、よしだもみじ、渡邉幸愛(SUPER☆GIRLS)、佐々木七海、鈴木陽菜、園田あいか(校庭カメラアクトレス)、杉本彩、生田智子、水野久美

監督・脚本・原作:古新舜
主題歌:住岡梨奈「あまのがわ」(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
制作:コスモボックス株式会社
(C)あまのがわフィルムパートナーズ

2月9日より公開

公式サイト https://amanogawa-movie.com

【あらすじ】
母と二人でクラス高校生の琴浦史織(福地桃子)は、大好きな太鼓を母に反対され、母との関係性が上手くいかず、不登校になっていた。母も家も友達との関係も、全てが嫌になってしまった史織は、次第に心を閉ざしていく。ある日、祖母のいる屋久島を訪れた史織はそこで1台のロボットに出会う。会話ができるAIロボットに興味を示した史織は、自分の心の内を吐露していく。そして、ロボットとの不思議な交流の中で、やがてロボットは史織にとって唯一心を許せる友達になっていく。
一方、交通事故で半身不随になってしまった鷲尾星空(柳喬之)は、生きる目的も見失い、空虚な日々を過ごしていた。心を無くした史織と、体を無くした星空にはなんの接点もないはずだったが…。

ヘアメイク:midori/スタイリスト:武久真理江
写真撮影:篭原和也

 

 

 

トップ > PICK UP > 【前編】福地桃子、「初主演より太鼓を叩くことがプレッシャー」 映画『あまのがわ』インタビュー

Pick Up(特集)

error: コンテンツのコピーは禁止されています