【前編】猪塚健太インタビュー 『劇場版 ポルノグラファー~プレイバック~』「三木康一郎監督の言葉で、ギアチェンジができました」

2021/2/19 17:00

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

ネット配信ドラマとして異例の大ヒットを記録した『ポルノグラファー』シリーズの最終章が『劇場版 ポルノグラファー~プレイバック~』として2021年2月26日(金)から公開される。原作は丸木戸マキの同名BL漫画で、大学生・久住春彦(猪塚健太)と官能小説家・木島理生(竹財輝之助)の純愛を描く。監督は、映画『植物図鑑 運命の恋拾いました』『弱虫ペダル』などで知られる三木康一郎がドラマ版から引き続き担当。

久住春彦を演じた猪塚健太に本シリーズへの思いと、映画版の見どころを聞いた。


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――ドラマ版に続く第3弾のこの作品が映画化されるとお聞きになった時はどんな感想を持たれましたか?


めちゃめちゃ嬉しかったです。もともとネット配信ドラマとして全6話で制作されて、それが好評で続編も制作され、最後に映画で締めくくれるという光栄なことは滅多にないことだと思って、とにかく嬉しかったですね。本当に応援してくださるみなさんのおかげだと思っています!

――ドラマが終わった時に、次があるのではないかという予感はありましたか?

いや、全くなかったです。撮影と放送はリアルタイムではなくて、ドラマを撮影していた当時は世間にBL(ボーイズラブ)作品というのがあまりなかったので、制作側としても役者側としてもどういう風に皆さんのもとに届くのかという不安は少しありましたし、探っている部分が多かったんです。何か少しでもいいからこの作品の意味や良さが皆さんに伝わればいいなと思って、「盛り上がってくれたらいいですよね」という感じで終わったんです。だから続編をやるなんてことは微塵にも思っていなかったですね。


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――第一作となるドラマ版『ポルノグラファー』出演のオファーが来た時には、どのような思いで受けられたのでしょうか?


お話をいただいた時にまず、BLものですと言われて。でも、僕はその直前に(映画)『娼年』という作品で男の人を相手にいろいろ尽くすという役を経験していたので、あまり男×男ということに抵抗はなかったですね。ですから素直に、純粋に嬉しいなと思って原作を読んでみたんです。BL作品を読むのはそれが初めてだったのですが、思っていたより全然すっと入ってきました。官能小説家が(大学生に)腕を怪我させられて、(その大学生に)口述筆記で代筆させるという設定、もとても面白いと思って、役を楽しもうという思いでした。

――その時には、久住春彦をどんな風に演じようと思われましたか?

春彦は、(官能小説家の)木島理生にすごく振り回されて、その振り回されることによってどんどん心も惹かれていって、徐々に好きになるという恋の話だったので、大学生という設定だけ背負ったまま、あとは心の近づいていくところは現場で春彦と同じように身を任せようと思いました。竹財さん演じる木島先生が発する事とか行動に対して、そのまま素直にお芝居しようと思って、自分でもその場でどういうキャラになるのか楽しみながらやりました。


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――演じてみていかがでしたか?難しさはありましたか?


ドラマの時は6話をかけて、木島先生を好きになっていく物語なのですが、撮影は順撮りではないので、好きになる過程を見誤らないように、このシーンの時にはまだそんなに好きじゃないよなとか、微妙な気持ちの変化をシーンごとに変えていかなくてはいけないので、すごく慎重になりました。直前まで台本の前後を読んで、気持ちのずれがないように、見誤らないように、気をつけました。

――映画版はいかがでしたか?すでに久住春彦が木島理生を好きな状態なわけですが。

映画版は『ポルノグラファー』ドラマ版で培った恋を愛に変換して、こんどはその愛をどれだけ積み重ねて入れるかというところですかね。物語的にも2年半経過しているので、会えていない分、春彦の中で、ドラマの最後で恋した部分を、どれだけその人の事を愛してそれを突き詰められるかというところを大事にしましたね。


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――三木康一郎監督からはどのようなお話がありましたか?ドラマ版も三木監督ですが、その時はいかがでしたか?


三木監督は本当にキャラクターの心情、心の動きをとにかく大事にしてくださるので、しかも時間をかけて。ドラマは間を省いてテンポよくということが多々あるのですが、三木さんは逆で、(ドラマ版の時)僕がそう思ってテンポを出そうと思ったら、そんなテンポで気持ち動かないでしょ。時間かけていいから間を使って、ちゃんと心を動かしてと言われましたね。ドラマなのですが、撮り方は映画のようで、余韻というか間の芝居が多かった印象です。演出もそうでした。

――そして今回映画版での三木監督はいかがでしたか?

最初にクランクインした時に三木さんがポロッとおっしゃって印象的だったことがあります。今回撮影時にもフェイスシールドしたり、距離を空けながらということがあったのですが、シーンによってはかなり濃厚なものだったり、絡みのあるものがたくさんあったので、やり辛かったんですね。リハーサルは距離をとりながら段取りをしていて、自分でもぎこちないなと思いつつ、でも本番でできればよいなと思いながらやっていたら、(監督から)「二人が愛し合っている感じに見えないんだよな」とポロッと言われて、「すごく久々な感じするんだけど」と、それが何か一個スイッチになりギアチェンジになって、それじゃだめだ、やってやりましょう!と気持ちが変わりました。


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――気持ちとしては入っていらっしゃるわけですよね?


知らない間に気持ちもソーシャルになっていたのかと思って(笑)、そこは詰めなきゃと思って、一個ギアを変える言葉だったなと思っています。

――ドラマ版から共演されている竹財輝之助さんとは映画撮影前に何か話されましたか?

役、お芝居をどうしようという話はしなくて、ドラマ版の時もそうだったのですが、段取り、リハを踏む上で、お互い考えてきた思いをそこで一回見せると、全部対応してくださる人なので、話さなくても信頼を置いて、身を預けられましたね。

――撮影の合間などではいかがでしたか?

竹財さんはリアルの部分では、すごく男らしくて、兄貴気質で、かっこいい兄貴ですね。その辺、キャラクターと真逆で面白いです。

――猪塚さんはキャラクターとかぶる部分はありますか?

あぁー、真面目なところですかね?学生時代もずっと学級委員をやっていたぐらい、“ザ・真面目”な人間なんです。すぐに人の事を信用してしまうし、言われたことを気にしてしまうし(笑)、真面目で生きてきました。誠実であろうとするところはちょっと似ているかなと思います。


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――同性同士の恋愛、ボーイズラブを演じられて、元々持っていらしたそういった恋愛に対する思いに変化はありましたか?


仕事柄というか、身近にそういう方がいらっしゃったので、元々自然に思っていて、いろいろな人がいるし、いろいろな個性があるし、何も問題ないと思っている派だったのですが、今回演じてみて改めて「関係ない」というのを理解しました。演じる上でそれなりにその人の気持ちになるので、本当に好きになろうとするし、この人が好き、この人間が好きになるわけで、その人がどうであろうと関係ないんだなと、それが好きな気持ち、愛する気持ちなんだろうなと役を通して、理解しました。


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――今回印象に残っているシーンはありますか?


喧嘩するシーンは、自分の思いや感情の爆発をぶつけ合うので、すごく印象的だったし疲弊しましたね。気持ちをぶつけ合うのは真剣であればあるほど疲れるのだなと、大変だったなと思いますね。

――何テイクもあったのですか?

何テイクもやりますね。カット数もありますし。スナックのシーンで、あの場所を借りられる時間が短くて、かなり詰めこまなくてはいけなくて、ずっとその気持ちを二日間ぐらい維持し続けてぶつけたという意味でもかなり忘れられないですね。


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後編~

 

映画『劇場版 ポルノグラファー~プレイバック~』

2021年2月26日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて3週間限定公開

■監督・脚本:三木康一郎
■出演:竹財輝之助 猪塚健太
松本若菜 奥野壮 小林涼子 前野朋哉 吉田宗洋 大石吾朗
■音楽:小山絵里奈
■主題歌:鬼束ちひろ「スロウダンス」(ビクタ-エンタテインメント)
■原作:丸木戸マキ「續・ポルノグラファー プレイバック」(祥伝社onBLUE comic)
■企画・制作:フジテレビジョン
■製作:松竹開発企画部
■配給:松竹映画営業部ODS事業室/開発企画部映像企画開発室
©2021松竹株式会社 ©丸木戸マキ/祥伝社

公式サイト https://pornographer-movie.jp/

【あらすじ】
官能小説の「口述筆記」。奇妙な出会いを経て恋人になった、官能小説家・木島理生(竹財輝之助)と大学生・久住春彦(猪塚健太)は、木島が里帰りしてからも文通で遠距離恋愛を続けていた。就職したてで忙しい久住は時間をみつけては会いに来てくれるが、実家で自分のペースで執筆を続け生活力もない木島は、若く将来のある彼を想うとなかなか素直になれない。木島だけを想う久住に対し、心無い言葉を投げかけ傷つけてしまう。いつしか二人はすれ違い、気まずい雰囲気になっていった…。

 

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