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2024年2月10日 22:55

小芝風花&森崎ウィン「素晴らしい漫才コンビ」と称賛(雑賀監督) 映画『レディ加賀』公開記念舞台挨拶

映画『レディ加賀』の公開記念舞台挨拶が2月10日(土)、新宿ピカデリーで行われ、主演の小芝風花、共演の森崎ウィン、主題歌を担当した眉村ちあき、そして雑賀俊朗監督が登壇した。

石川県・加賀温泉郷に実在するPRチーム「LADY KAGA(レディーカガ)」をモチーフに、加賀温泉郷を舞台として、温泉旅館の女将たちがタップダンスを踊って、コロナ禍から立ち上がる姿を描いた本作。雑賀監督が2012年に有村架純主演の映画『リトル・マエストラ』撮影で石川県を訪れていた際に「LADY KAGA」を目撃したことが、この映画を作り上げるキッカケとなった。

本作でタップダンス初挑戦となった小芝は「(タップダンスは)本当に難しくて、お家に(音が響かないよう)ベニヤ板とか緩衝材を買って、毎日練習してました。撮影9ヶ月ぐらい前から先生に習っていたんですけど、どうしても他の作品が入ると通えなくなるので、行けないときはお家で次のレッスンまで絶対マスターすると決めて、毎日練習してました。(本作の)最後にソロで踊るシーンがあるんですけど、タップの先生に直されたときに、本当に泣きそうになって、『頑張ってきたけど、無理だあ!』と思ったんですけど、そこは何とか優しく先生に教えていただいて頑張りました。ぜひ楽しんでいただけたら」と持ち前のガッツで克服したことを明かすと、会場からは拍手が湧き上がった。

雑賀監督は「檀れいさんとお会いした時に、『宝塚ではいろんなダンス、日本舞踊、バレエとか全部やった。でも一番タップが難しかった。監督、難しいですよ』と言われて、でも撮影は始まっちゃったですもんね・・・、皆さん覚えが早くてなんとか間に合いました」と難題を克服した小芝はじめ女将のキャストを称賛した。

森崎が演じるのはクセの強い感じの“天才観光プランナー”。森崎は「エンターテインメントなんで、すごいかっこいい感じで出ています(笑)。雑賀監督からは『ウィンちゃん、今回は暴れて欲しいんだよ』と言われまして、台本をいただいて、なるほどって思いながらも、分からないところは監督と相談しながら役作りをしていきました」と撮影時を振り返った。

さらに森崎は「天才プランナーというのは多分違う目線で物事を見てるからこそ、普段会話をしていても『そうだね』って言いながら、(“このへんに”と指さし)違うところに集中が行ってたりしていると思うんです。アイデアマンって、僕が演じた役にもちょっと感じられまして、表現の仕方がちょっと独特なだけ」、加えて「“衣装もイタリアチックに。小芝さんに近づくときはイタリア人みたいな顔をしてくれ(雑賀監督)”というのも研究しました」と役作り、自身の適応能力の高さを楽しんだことも明かした。

森崎との共演シーンが多かった小芝は「(森崎は)すごい楽しそうでした。アイディアというか、いろんなものを出してくださるので、なんかいいなあ、楽しそうだなと思っていました。私は笑っちゃいけない役だったので、頼むから笑わせてくれるなと、笑いをこらえるのに必死でした」と話すと、雑賀監督からは「素晴らしい漫才コンビでした」と二人を大称賛した。

森崎は小芝について「瞬発的な集中力の高さを感じます。今回僕の役としては、その瞬間に生まれるもの、瞬間に生まれる間だったり、この役を通してパッと見えてくるものをすごく大事にしたいというのがあって、テストしてもっとこうできることがいっぱいあります。(小芝は)それを全部しっかりと受け取ってはね返して、カットがかかったら、『(その演技は)マジでやめてください』と言ってくる(笑)。その瞬発的な集中力がすごい素敵な方だな思います。タップダンスのシーンは、僕も撮影現場に入れなくて、今まで見られなかったんですけど、いつか生で見てみたいなと思っています」と称賛の言葉を贈った。

雑賀監督は「二人のシーンはテストと本番がまた違うので、こっちもドキドキしながら楽しみながら撮影させていただきました」と振り返った。

本作の主題歌を担当した眉村は「(主題歌は)完成する前段階の映画を観た後に作ったんですが、小芝さんのダンスシーンが印象的で、その目つきが『これは人ではないな』と思ったんです。人が殻を破って成長していく!アドレナリンが出て進化していく!そういう意味で『バケモノ』っていうタイトルをつけさせてもらった。この映画を観ても、明日からちょっと頑張ってみようかなと思えるんですけど、この『バケモン』という曲を聴いた時にちょっとアドレナリンを出してみようかなって、今被っている殻を破れるきっかけになれるような曲になっております。あと、監督からのリクエストで、クセが強めな感じ、エンドロールで聴いた時に、『あの曲何だったんだろう?』って、脳を捕まえるような曲調となっておりますので、楽しみにしていてください」と自信作に胸を張った。

イベントの最後は、雑賀監督が「この作品の配給収入から義援金として一部を石川県に恩返しとしてお届けしたいと思っています。また、年明けからちょっと明るくないニュースがたくさんあった中で、全国の方に元気をお届けしたい。ぜひこの映画を楽しんでいただき全国に拡散していただけると嬉しいです」、小芝は「オール石川ロケをしております。ロケ地も本当に素敵な場所が多く、石川の魅力がたくさん詰まっていて、地元の方にもエキストラとしてご協力いただきました。石川県のお人柄にも救われたので、この作品を通して少しでも恩返しをしたいと思っております」と石川県への感謝とともに本作をアピールして、イベントを締めくくった。

映画『レディ加賀』全国公開中

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