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2024年3月26日 18:05

【後編】川床明日香&新谷ゆづみインタビュー 映画『ブルーイマジン』 が持つ力とは

―共演して感じたお互いの印象を教えてください。

新谷:同じ事務所で、これまで共演はしていないけど前から知っている仲でした。

川床:事務所に入ったのも同じ年だし、お仕事を始めたのも同じタイミングだったよね。

新谷:当時のレッスンとかでしか見てなかったので、現場で見ると二人とも大人になったんだなと思いました(笑)。

川床:小さい時から知っていて一緒にレッスンを受けてきたので、お仕事で同じ現場にいられるようになったのが嬉しかったです。

―シリアスな物語ですが、撮影していて楽しかったことなどはありますか?

川床:みんなでご飯を食べるシーンは楽しかったです。長回しだったので、ご飯の量を気にしながら。NGが出ると食べ物も最初の状態に戻さないといけないので、調整しながら美味しくいただきました。

新谷 :そもそも料理が美味しかったですよね。「アドボ」という角煮の料理。あのシーンで、国が違っても一緒にご飯を食べると和気あいあいとできて、繋がった感じがしました。一緒のシーンが少なくてあんまり話す機会がなかったんです。でも、全員で一緒の空間にいることで「ブルーイマジン」のなかでまた繋がれた気がして幸せな気持ちになれました。

―特に力を入れたシーンはありますか?

川床:乃愛が被害にあったことを告白するシーンがすごく印象に残っています。私は見守る立場でしたが、乃愛を演じる山口さん自身が「乃愛はどんな環境だったら告白できるか」と考えているのが印象的でしたし、すごく刺激を受けました。

新谷:脚本を読んで、最初はしんどいなと思ったけど、それが怒りに変わっていく感覚がありました。記者会見のシーンでは何も考えなくても力が入っていた気がします。「ここで全て伝えてやるんだ」という思いが強くて、何も考えなくても全部出せた気がする。凛としても成長できたし、みんなが力強く自分の意思を伝えるという思いが見えたシーンになっていると思います。

―作品を通して受ける印象は見る方によると思いますが、ここはしっかり伝えたいという部分があったら教えてください。

川床:被害にあった乃愛たちが、その怒りや悲しみを力に変えて進んでいくお話です。心に傷を抱えている人が勇気をもらえる作品であってほしい。そして、被害に遭っていなくても佳代のように誰かを支える優しさも伝わってほしいなと思います。

新谷:凛を演じていて改めて思ったのは、自分だけではどうしても解決できないということ。解決したと思っていても、ちょっとした時に蓋が開いてしまうことがある。それで繰り返し悩むのはもったいないと思います。そうなったのはその人のせいではないけど、過去は変えられない。その出来事を、誰かに伝えたり共有したりすることで救われる人もいると思うし、気持ち的に軽くなることもあると思います。凛を演じていて、声を上げることの大切さを感じました。役としてではありますが、本音を言えた瞬間に「やっと解放された」という思いがあったんです。当事者じゃないから何も言えないけど、役を通してすごく感じました。悩んでいることがあったら誰かに伝えてほしいと心から思います。

―人と人の連携が描かれている作品ですが、最近人のあたたかさやつながりを感じたことはありますか?

川床:友達ですね。上京してから、しんどいことは心の中に溜め込んでしまっていたんです。でも、もっと頼っていいんだと思わせてくれる友達がたくさんいて、その人たちのおかげで今楽しく過ごせています。人のあたたかさやつながりをすごく感じました。

新谷:先日、過酷な撮影があったんです。スケジュールが押しているけどその日のうちに撮影しないといけないし、すごく寒いし、体力的にもキツくて。そんな中、先に出ないといけないヘアメイクさんが帰り際に「気持ちだけど、これで乗り切って」と小さいクッキーを渡してくれて、心がじわっと温かくなました。小さいことだけど、私の1日が救われた感じがしました。人の気持ちってすごいなと思って。

―中々参加する機会のないテーマの作品だったと思いますが、参加したことでご自身の中で変化・成長したことはありますか?

川床:人のことを考える姿勢はすごく勉強になりました。この作品を通して、見えない傷こそ、知ることが大切だなと思うようになりました。

新谷:凛が「ブルーイマジン」で自分のことを打ち明けた瞬間、「よくやった!」と思いました。凛だけど、自分自身が言えなかったことを言えた感覚になりました。役と自分は違うけど一緒みたいな。凛と成長を共有できている気がします。

―最後に、皆さんへのメッセージをお願いします。

新谷:実際にこういったことで悩んでいる方にこの作品が存在することを知ってもらい救われてくれたらいいなと。問題について考えている人や、ちゃんとダメと言える人がいることを知ってもらうきっかけになったら。もちろん見ていただけたら嬉しいですが、この作品がこの世に誕生したことに安心してほしいです。この作品の題材になっているようなことが起きるのはそもそもよくないけれど、このように考えている人たちもいるから、安心して相談していいとわかってもらえるのが一番なのかなと思います。

川床:こういった問題に限らず、何かに悩んだり傷ついたりした方が、少しでも勇気をもらえるきっかけになる作品になったらいいなと思います。

 

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取材 文:吉田沙奈 撮影:有田純也

 

 

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