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シン・スンフン、真のエンターティナーショー開催♫

2011/7/6 03:01

『The Shin Seung Hun SHOW 2011 –My way-(2011.6.24 NHKホール)レポート

~真のエンターティナー、シン・スンフンの歩んできた道、そして歩んで行く道~

2011年6月24日(金)、観測史上6月の最高気温を記録したこの日。渋谷のNHKホールはそれ以上の熱気に包まれていた。午後7時、いつもの鐘の音が会場に鳴り響いた。1階から3階まで、ブルー一色に埋め尽くされた会場全体が一瞬、静寂に包まれる。そして、その静寂はシン・スンフンを待ちわびていたファンの歓声に変わり、『The Shin Seung Hun SHOW 2011 –My way-』の幕が上がった。1990年11月、『微笑みに映った君』でデビューし、数々のヒット曲を生み出しながら、歌い続けてきたシン・スンフン。今では「バラードの皇帝」の地位に登りつめ、後輩歌手からも慕われる存在となった。その彼のデビュー20周年を記念したツアーが昨年の秋、韓国からスタートし、アメリカ、そして、この日本でそのワールドツアーの最後を締めくくる。7年前に日本公演を成功させて以来、度々、日本公演を行なってきている。いつも彼の来日を心待ちにしているファンにとっても、シン・スンフン彼自身にとっても、やはり、デビュー20周年記念の今回は特別なものである。その思いが会場の熱をさらに上げていたのだろう。

クリーンに「SHOW‐My Way‐」の文字が浮かび上がり、シン・スンフンの歌う姿がフラュシュで流れる。『伝説の中の誰かのように』が女性コーラスで始まり、会場のファンは1人残らず皆、彼の姿を探す。そして、待ちに待ったシン・スンフンが記念すべきコンサートに相応しいタキシード姿でファンの歓声と拍手に迎えられ登場する。続いて、これぞシン・スンフンといわんばかりに『僕より少し高いところに君がいるだけで』をスポットライトのなか、しっとりと歌い上げる。続いて、日本でも知らない人がいないだろう『I Believe』がバラード調からアップテンポにアレンジされ、新しい曲のようにファンに届けられた。こうして、シン・スンフンワールドが展開されていった。「シン・スンフンです。お久しぶりです。お元気でしたか?私も元気です。(笑)たしか、2年前の日本ツアーの最後もここNHKホールだったと思います。その時の記憶が生々しくよみがえります。(笑)いつも皆さんを感動させたいと思っていますが、逆に私が皆さんに感動させられます。今日は本当に私が皆さんに感動をお送りします。」と日本語での挨拶。年々、冗談なども交えるまで日本語が上達してきたシン・スンフン。それだけ、日本でのコンサート、日本のファンを大切にしていると感じられる。恒例の質問、「シン・スンフンのコンサートにはじめて来た人?」。彼は日本に多くのファンをもつ。だから、真実かどうか…彼へのアピールでもあろう、会場のあらゆる席から手があがる。それを見た彼は「なぜ、いままでシン・スンフンを知らなかったのか?その人を後悔させるようにがんばります。」と。このコンサートに対する意気込みを宣言するシン・スンフンに会場のファンは大きな声援を送った。今回のワールドツアーの最後を日本で迎えることに対して韓国では心配する声もあったという。韓国ではデビュー20周年を迎えるシン・スンフンであるが、日本ではまだ7年目。韓国で国民的歌手である彼がなぜ、日本で新人的な扱いを受けることに甘んじる必要があるのか?と。しかし、シン・スンフン自身、「たとえ、1人でも自分の曲で感動してくれる人がいるならば、日本に行く甲斐がある!」と、いまここにいることを明かした。そして、その原動力になったのは、紛れもなく、いまここにいるファンであると。「日本での7年の「縁」がお互いの「運命」になるよう力を尽くす、日本での20周年を迎えられるように。」とファンと固い約束した。「私は100人が1回聞く歌より、1人が100回聞く歌を歌いたい」とも。20年間、音楽・ファンを愛し、音楽・ファンに愛されてきたシン・スンフン、彼の歌に対する心意気が表現された言葉でもある。

バラードをしっとりと聞かせるシン・スンフンであるが、ウイットに富んだMCも彼のコンサートの魅力の一つである。「3階席までいっぱいですね…。みなさん、見えないと思っているでしょ?3階まで。見えてますよ!バラードの時にペンライトを早く動かすのはおかしい。すごく気になるんですよ。」と。きっと、ステージから遠い3階にいるファンはこの「見えてますよ」という言葉はとてもうれしかったに違いない。ファンすべてを気にかけてくれる彼の気遣いが。「子供の頃から雨が好きで、出かける時はいつも雨が降るので、雨男とも呼ばれるから、日本に来るときは必ず傘もって来るんです。」と話しつつ、ここで、『今日みたいなこんな窓の外がよくて』をファンが指と掌で作り上げた雨音の中、歌った。「ジャンルによって自分自身の声が変わるから」と「私の人生のメジャーコード」、「私の人生のマイナーコード」、「私の人生のOST」と題して、日本の楽曲『Love Love Love』(Dreams Come True)、『また君に恋してる』(ビリーバンバン)をきれいな日本語で、また『Love of IRIS』などを披露し、ファンはシン・スンフンの持つ、いろいろな顔、声にうっとりさせられた。さらには、おそらく、このコンサートの一番のハイライト?と行っても過言ではないかと思われる曲までも。「私の人生の最初で最後」と銘を打って、ビートの利いた曲が流れ出し、ステージセンターにはサングラス姿のシン・スンフンが姿を現した。なんと、「RAINISM」(RAIN)、「Sorry Sorry」(SUPER JUNIOR)、「Abracadabra」(Brown Eye Girls)。ダンス!こんなシン・スンフン見たことあるだろうか?彼自身も「なんでこんなことやるって言ってしまったのだろう?」とちょっと後悔の言葉(笑)を残しつつ。でも、ファンにとっては、これ以上、楽しいものはなかっただろう。

 これまでの彼の発言がスクリーンに映し出された。なかでも「錆びてなくなる歌手より、擦り切れてなくなる歌手になりたい。」という言葉は彼の音楽に対する真摯な姿勢、ズバリそのものであると思う。そして、「言葉は通じないかもしれないが、私の歌は皆さんに伝わるはず。」という。シン・スンフンがファンとの「縁」をとても大事にしていることが心から伝わってきた。それに対して、会場からは大きな拍手が送られた。

カジュアルなスタイルに変わって再登場したシン・スンフン。音楽は時とともに変化するものだと。以前はスケールの大きな曲、でも、今は独り言のような曲が好きになったという。『FAITH』(ジョージ・マイケル)、『Because I love you』(スティービー・ビー)などをギター一つで披露する。ファンからのリクエストで『She』(エルヴィス・コステロ)も。さらには『Sweet Memory』(松田聖子)までも。フルサウンドではない、ギターのみでのシン・スンフンの歌も彼のやさしい声がさらに際立ち心地良いものだ。「アコースティックギターより、エレキギターを先に覚えたんだ。」と、エレキギターでも数々の曲の一節を奏でた。「こんなにもウケるとは思っていなかった。次回は『I Believe』もエレキで…」などとおどけるシーンも。エレキギターで盛り上がり、シン・スンフンのコンサートには欠かせない『オンマヤ』、『初めての感じのように』で、ファンもDANCE、JUMP!数々の曲をシン・スンフンは心で歌い、ファンは心で聴いた。拍手が鳴り止まないなか、彼は20年間歌手として走り続けてきた道のりを「本当に幸せな時間だった」と振り返った。数ヶ月におよぶこのツアーの締めくくりとして、まさに歌手シン・スンフンの歩んできた道、そして、これから歩んで行くであろう道をツアーのタイトルでもある1曲『My way』(フランク・シナトラ)でファンに伝えようとした。そして、3時間におよぶコンサートの幕を下ろした。しかし、ファンの声援は続く。シン・スンフンは最後に『You are so beautiful』でアンコールに応え、「カムサハムニダ!(ありがとうございました)」とステージを後にしたのだった。

 シン・スンフンはこの東京公演のあと、名古屋公演、兵庫公演をもって、今回のツアーの幕を完全に下ろすことになる。これからの20年、いや30年、どのような楽曲をファンに届けてくれるのだろうか。楽しみである。期待している、歌手シン・スンフンのシン・スンフンたる変わらない姿・歌声、そして、ジャンルを広げながら新しいシン・スンフンとして変わっていく姿・歌声を。デビュー20周年を記念するだけに、『見えない愛』に代表される定番から新旧、日本の楽曲、洋楽などさまざまなジャンルの楽曲を織り交ぜた盛りだくさんの今回のコンサート。聴き応えたっぷりであった。当日、会場でシン・スンフンの魅力にさらに囚われたファンはその記憶を蘇らしながら、また、残念ながら今回、会場に足を運べなかったファンは会場がどんなだったか想像しながら『Shin SeungHun -20th Anniversary Best Collection & Tribute Album-』(2010.12.22日本リリース)を聞き返してみるのはいかがだろうか。

取材 S.TOMOMI

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