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2017年2月1日 19:12

舞台『クヒオ大佐の妻』 映画監督・吉田大八が二度目の舞台演出、主演は宮沢りえ!

映画監督・吉田大八が二度目の舞台演出、初めての脚本書き下ろし

映画「紙の月」以来の宮沢りえとの顔合わせ

舞台『クヒオ大佐の妻』

☆☆0116_ladykuhio1© 2017『クヒオ大佐の妻』/ヴィレッヂ

「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(2007)で長編映画デビューを果たし、「桐島、部活やめるってよ」(2012)では第36 回日本アカデミー賞、最優秀監督賞、最優秀作品賞など各賞を、「紙の月」(2014)では第 38 回日本アカデミー賞、優秀監督賞を受賞している、映画監督・吉田大八。その吉田が 2013 年の『ぬるい毒』に続き、二度目の舞台作品に取り組む。しかも今回は、自らオリジナル脚本の書き下ろしにも初挑戦。登場人物たちの胸に潜む感情を淡々と描きながら、誰もが心の奥底に抱える闇を丁寧にあぶり出していく吉田作品の魅力が、再び演劇という形を使って構築され、映像作品ともまた違う生々しさで新たな輝きを放つ!

今回の舞台で題材となるのは、実在する結婚詐欺師・クヒオ大佐。2009 年に吉田が監督を務めた映画「クヒオ大佐」でも主人公として描かれていたことがある、謎だらけの人物。1970年から 90年代にかけて「自分はアメリカ空軍パイロットで、カメハメハ大王の末裔でエリザベス女王の親類だ」などと偽り、何人もの交際女性から多額の金を騙し取っていたこの男。“ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐”と名乗ってはいたもののれっきとした日本人で、彼は今も日本のとある町でひっそりと暮らしている。その存在に魅かれ彼のことを追いかけていくうち、実は妻がいるらしいという事実を知った吉田は彼女のこともいつか映画にしたいと考えていたと言う。

2014 年の映画「紙の月」で初めて吉田とタッグを組んだのが、女優・宮沢りえ。銀行で契約社員として働く美しくも平凡な主婦が、やがて横領に手を染め堕ちていくさまをヒリヒリするほどのリアリティで見事に表現した彼女の熱演は多くの観客の心を奪い、第 27 回東京国際映画祭最優秀女優賞を始め多数の映画賞を獲得した。すっかり意気投合し、映画撮影後も交流を続けていた吉田と宮沢が、ある時“クヒオ大佐”の話題で盛り上がったことが、企画の始動のきっかけとなる。「映画を観た時からありえない生き方をしているクヒオ大佐に魅力を感じていたのですが、彼が実在し、しかも奥さんがいるらしいと監督から話を聞いた時に、ものすごく自分の中でいい意味で妄想が膨らみました。そんな詐欺師を彼女はどんな風に待っていたのかなとか、どんなことを考えながら生きていたのかなとか。彼女も彼女できっと相当な女性なんじゃないのかなと、同じ女性としてすごく興味が湧きました」と、今作のビジュアル撮影時に宮沢は語っている。

 舞台『クヒオ大佐の妻』
日程:519()~611()
会場:東京芸術劇場シアターウエスト
演出:吉田大八監督
出演:宮沢りえ 岩井秀人 川面千晶 水澤紳吾

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