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2017年5月16日 14:29

綾野剛主演『武曲 MUKOKU』虹郎「見たことがない最高にカッコイイ映画」前田敦子「惚れる」

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

綾野剛が魂で剣士を演じる話題作『武曲 MUKOKU』の完成披露試写会が5月15日、東京・よみうり大手町ホールで開催され、主演の綾野剛、村上虹郎、前田敦子、風吹ジュン、小林薫、柄本明の主要キャストと熊切和嘉監督が大歓声に迎えられて舞台に登壇した。

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「こんな最高にカッコイイ映画は、僕は見たことがありません。特に日本では」(村上虹郎)
「(この舞台に)出てきた瞬間の皆さんの“待ってました”感。本当にそういう映画だと思います。今高まった感情よりももっとさらに凄いものを見たっていう感情で帰ってもらえると思います」(前田敦子)「カッコ良すぎて、マネしないで帰ってください」(風吹ジュン)
「全身で浴びるように映画を楽しんでもらえたら」(熊切監督)
登壇した出演者・監督のこの映画に対する熱い声を聴くだけで、この映画への期待が否が応でも高まってくる。芥川賞作家・藤沢周の同名の小説の待望の映画化『武曲 MUKOKU』がついにそのベールを脱いだ。

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綾野が演じるのは、剣の達人だった父(小林薫)に「殺す気で突いてみろ!」と幼い頃から厳しく鍛えられた天才剣士・矢田部研吾。ある事件をきっかけに心に闇を持ち、剣を捨て酒に溺れる日々を送る。剣の達人を演じるためにストイックに役作りを行い、魂で演じる役者として、綾野しかいないとオファーされたという。

「夏の終り」以来の熊切作品への参加となる綾野。「5年前は熊切組に入る喜びの方が強く出すぎていて、地に足がついていない状態のまま撮影が終わってしまっていた。監督は会うたびにまた一緒にやろうとおっしゃってくださっていたので、その間に自分の鮮度を高めて最高の素材として現場に突入できるようにと思っていました。今回は撮影前に2カ月間しっかり時間が取れたので、剣道の練習、肉体的なトレーニングを含めてフィジカル面を強くし…まぁ、発想は完全にアスリートなんですが(笑)、いい状態で撮影に入れたと思います。アルコールを摂取してしまうと筋肉の分解が始まってしまうのでアルコールも一切摂取せずにトレーニングしていました」と壮絶な肉体改造のための長期間の断酒などを行って撮影に臨んだことを明かした。「その(断酒の)フラストレーションがきっちりこの作品に生かされていたら」と最後に笑いで会場を沸かすリップサービスが実に綾野らしい。

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舞台挨拶中、特に際立っていたのは、綾野と村上虹郎との仲の良さだ。研吾のもう一人の剣の師・光邑雪峯(柄本明)によって天性の剣の才能を見出され、研吾と出会うことで剣に目覚める高校生ラッパー・羽田融を演じる村上。キャスティングには綾野も一役買ったらしく、オファー前に綾野から『武曲 MUKOKU』っていう原作読んでくれと唐突に薦められたという。「実は半分企てていて、『武曲 MUKOKUっていう作品があって、この作品に出てくる融って役がすごく虹郎に合っていると思うなぁ。読む?』みたいな感じで読んでもらったら、案の定『この役、やりたいっす、自分』ってしっかり引っかかってくれました」と綾野。当時ドラマ「仰げば尊し」の撮影中だったという村上を起用するために、ドラマが撮り終わるまで待ってクランクインしたのだという。

さらに村上は「雨と風と墨が降ってくる中で、男が二人ぐしゃぐしゃになってアクションシーンを演じているとき、ちょこちょこ突き指とかしたんですけど、スタッフさんよりも誰よりも早く剛さんが『はい、アイシング』ってすぐ持ってきて、(処置)の方法とか教えてくれて『こんな頼りになる人いるんだ~、しかも俳優さんだ』と思った記憶があります」とエピソードを披露。会場を沸かせた。

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研吾の恋人・カズノを演じた前田は「かっこいい。男の人ってやっぱりかっこいい。女の人には入っていけない熱いものがあるなと思いました。すごいんですよ、熱量が。惚れるなぁと思ってみていました。二人の決闘シーンは凄い、凄いです」とため息。風吹は「二人の男の闘いはきっと語り継がれるんじゃないかと思います。よく死ななかったなって。見終わった後、男たちはきっとマネしたくなるんじゃないか、武道が、剣道がよみがえるんじゃないかと思いました」と女優陣から前代未聞の男の熱い戦いのシーンに感嘆の声があがった。

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二人の天才剣士の壮絶な死闘が見所のこの映画。「プライベートでライバルは?」というトークテーマにひとしきり悩んだ綾野は、現在放映中の主演のドラマ『フランケンシュタインの恋』の役名・深志研と「武曲 MUKOKU」での役名・矢田部研吾が偶然にも同じ「研」という文字を使っているとして「別の作品で「研さん」というのをやってまして、研さん対決だなって個人的には思っています。天使のような研さんが勝つか、地獄のような研さんが勝つか楽しみ」との機転の利いた回答で返したが、村上が、両親である俳優の村上淳と母である歌手のUAを「永遠のライバル」とコメントすると、綾野は「いや~、ちょっと、もう、俺恥ずかしいな~」と自身の回答を反省し、会場は大爆笑となった。前田がAKB時代を振り返り「ライバルっていう存在がいることは幸せなこと」とコメントした際も、綾野は「今気づきました。きょうは僕がセンターに立っちゃっている」と謝罪し、またもや会場は笑いに包まれた。登壇者の中で唯一個人名を挙げた柄本。「笹野高史と佐藤B作がライバル。笹野とはとっても仲が悪いです」と冗談交じりの回答で会場を盛り上げていた。

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「『武曲 MUKOKU』はいろんな感情が入り交じる作品。観終わったときに、生きているだけでも希望なんだなと体感してもらえると思います。そしてラスト、虹郎と一緒にアクションではなく渾身の“剣道”をやっております。最後まで見届けていただけたら幸いです」と最後に締めくくった綾野。人間ドラマと、迫力の決闘シーン、最高の演出と俳優陣を迎え、期待の作品は期待をはるかに超えてあなたの心に切り込んできそうだ。6月3日の公開が待ち遠しい。

「武曲 MUKOKU」は6月3日より全国でロードショーとなる。

公式HP http://mukoku.com/about/?id=story

 

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