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2017年11月4日 07:00

映画『ミッドナイトバス』 @第30回東京国際映画祭 原田泰造は実際にバスを運転!

映画『ミッドナイト・バス』

11月2日(木)@東京国際映画祭

記者会見&舞台挨拶 

原田泰造は実際にバスを運転!

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来年1月27日に全国公開を控える映画『ミッドナイト・バス』が112日(木)に第30回東京国際映画祭にて初の上映となり、記者会見と舞台挨拶が行われ、主演・畑田泰三、山本未來、小西真奈美、七瀬公、竹下昌男監督、そして音楽を担当した川井郁子、本作の製作にかかわった新潟日報社の星野純朗専務が登壇した。

本作は、作家・伊吹有喜が2014年に発表し、第27回山本周五郎賞、及び第151回直木三十五賞の候補となった長編小説『ミッドナイト・バス』(文春文庫刊)を映画化。新潟と東京を行き交う深夜高速バスの運転手を主人公に、別れた元妻、息子、娘、そして現在の恋人との葛藤のなかで、一度壊れた家族がもう一度向き合い、それぞれの人生の一歩を踏み出して再出発していく姿を描いた物語。

主人公・高宮利一役を演じた原田泰造は、いつもとは違い緊張した面持ちで、おもむろに声を張り上げ「はーらだ、たいぞうです!」とお馴染みの自己紹介を披露。自らの緊張をほぐすためとのことだったが、会場を爆笑させ、緊張感漂う場内の雰囲気を一変させた。緊張がほぐれたところで原田は、「この作品の第一印象は美しいでした。作品が出来上がって、本当にがんばってよかったと思います。そして、こんなに写真を撮られてよかった」と挨拶。原田演じる利一の元妻、加賀美雪を演じた山本未來は、まだ足の怪我が完治できておらず、先日のレッドカーペットの時と同様車いすで登壇となったが、白の華やかなロングドレスに身を包み「東京国際映画祭で上映される作品に出演できたことがとても光栄です」と喜びを述べた。

本作で利一を演じるにあたり大型自動車の免許を取得し、劇中で実際にバスを運転した原田は、「教習所の方にも協力していただいてとても楽しかったです。実際にバスを運転して、本当の運転手さんに褒められたのが嬉しくて・・・。自分は褒められて育つタイプだと思いました」と役作りのための免許取得も苦ではなかったと披露し、「今、元妻(山本)と恋人(小西)の間に座っているんですが、今も僕の中にかすかに利一が残っているようで、複雑な気持ちになります。改めて石田純一さんってすごいな!と、思います」と芸人魂のコメントを述べ、再び会場を沸かせた。山本が演じた利一の元妻は、一度別れた夫と再会し、再び夫に思いを寄せていく女性を演じているが、その複雑な心境の女性について「別れた夫にまた惹かれてしまう女性がいるのかとということについて監督やスタッフの方々と話をしていくなか、迷いながら演じていましたが、原田さんのたおやかで優しい人柄と利一のキャラクターが重なり、こういう男性にならまた惹かれていくということもあるかもしれないなと思うことができ、役に共感できることができました」と語った。そして利一の恋人を演じた小西も「利一と志穂は10年という長い歳月を一緒に過ごしているので、その年月の長さを表現することに注意していましたが、原田さんが楽しい方だったので、とても助けられました」と原田は、女性二人から称賛を浴びた。また息子を演じた七瀬は「怜司の気持ちに共感できて、自然体で演じることができたと思います。母の山本さんとは撮影後も一緒にご飯を食べたり、原田さんとも仲良くさせていただいて、家族の雰囲気は自然に表現できているのではないかと自負しています。」と新人ながらも演じた役への自信をのぞかせた。

最後に、風景や心情が込められた曲をオファーされたという川井は「曲作りへの一番強いインスピレーションを受けたのは夜行バスです。そして、それを運転する原田さんの表情です。バスを運転する原田さんがとてもかっこよく見える曲に仕上がったと思います。そして、自分にとっては最初で最後になると思いますが、劇中に登場するアイドルが歌う曲も書きました。」と曲作りの意外なエピソードを披露してくれた。

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続いて、場所を代えて臨んだ舞台挨拶では、15分という短い時間のなかで、登壇者たちが撮影地となった新潟でのエピソードを披露した。

原田が「一言でいうと寒かったけれど、新潟の人たちが温かくて、食べ物もおいしくてパワーのある土地だなと思いました」と語り、山本もまた「おいしいご飯に恵まれて幸せだった」と述べた。小西は「撮影の合間にのっぺ汁や、いろんな種類の笹団子があったりして楽しかったです。白鳥が登場するシーンは、自然の雄大さを痛感した場所でした。天候も変わりやすかったです。でも雪が途中でやんじゃったのは、私のせいですよね?」と天候の話を持ち出すと、原田が「小西さんは本当に晴れ女なんです。雪が降らなければいけないシーンでも小西さんがいると雪がぴたっとやんでしまったり・・・。そうすると監督が『小西さんを隠せ!』って、車に軟禁されてましたよね(笑)」と現場での思いがけないエピソードを披露してくれた。

映画『ミッドナイト・バス』
出演:原田泰造 山本未來 小西真奈美 葵わかな 七瀬公 長塚京三
監督:竹下昌男/原作:伊吹有喜『ミッドナイト・バス』(文春文庫刊)
脚本:加藤正人/音楽:川井郁子/撮影:丸池納(J.S.C.
制作プロダクション:ストラーダフィルムズ/制作協力:アミューズ/企画協力:文藝春秋
製作:ストラーダフィルムズ 新潟日報社/配給:アークエンタテインメント
2017/日本/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/157
C2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社
公式サイト: http://midnightbus-movie.jp
2018120日(土)より新潟先行ロードショー
2018年1月27日に有楽町スバル座ほか全国ロードショー

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