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2020年12月9日 10:37

のん・主演映画『私をくいとめて』 スペシャルゲストに宇垣美里登壇!公開直前上映会

映画『私をくいとめて』
スペシャルゲストに宇垣美里登壇!公開直前上映会

1207「私をくいとめて」イベントオフィシャル写真①-(002)

12月18日(金)公開が目前となった映画『私をくいとめて』。この度、”恋愛発酵学会”Presents『私をくいとめて』公開直前上映会が12月7日(月)に実施され、スペシャルゲストに宇垣美里、牛窪恵、大九明子監督らを迎えたトークイベントが行われた。

本作は、綿矢りさの同名小説を映画化。脳内に相談役“A”を持つ、31歳おひとりさま・みつ子(のん)が、年下営業マン・多田くん(林遣都)と出会い、久しぶりに訪れた恋に戸惑いながらも一歩踏み出していくさまが描かれる。

みつ子と多田くんがゆっくりと恋を通わせていく“恋愛”の過程が、マルコメの糀甘酒作りに欠かせない“発酵”のプロセスとよく似ているところから、“発酵”の視点から“恋愛”を研究&応援するプロジェクトとして始動した、「恋愛発酵学会」。そんな同プロジェクトによる上映会が実施、スペシャルゲストとしてフリーアナウンサーの宇垣美里、世代・トレンド評論家の牛窪恵、大九明子監督が招かれた。

 

1207「私をくいとめて」イベント_宇垣さん1ショット-(002)

まずは宇垣、牛窪へ本作を観た感想について聞かれると、宇垣は「ずっと、“みつ子、わかるよわかるよ~”という気持ちで観ていました。おひとりさまの、楽しくて自由で、だけどさみしさもあって…という感じがすごく映画からも伝わってきました。他人と付き合うことで生まれる自分というものにパニックになってしまうみつ子が愛おしくて、可愛くて仕方なかったですね。そのままの自分でいいんだよ、と背中を押してもらえましたし、誰かと一緒に生きるのはいいなと改めて思いました」とコメントし、同世代のみつ子に重ね合わせながら観ていたという。

 

1207「私をくいとめて」イベント_牛窪さん1ショット写真-(002)

一方で牛窪も「私が『男が知らない「おひとりさま」マーケット』を発表したのは2004年。その後、流行語にもなりましたが、あの頃は旅館に女性一人で宿泊する、というだけで心配されたり怪しまれたりして、泊まれなかったりしたんですよね。あれから16年経って、みつ子みたいな女性が多くなったのは良かったなと思います」と専門家目線でコメントしつつ、映画についても「焼き肉屋へ行ったり、おひとりさまを楽しみながらも、ふとした瞬間に寂しさを感じさせるディテールがとにかく細かくて、素晴らしかったですね!私生活を覗き見されているような気分になりそうなくらいリアルでした」と絶賛していた。

ふたりの感想を聞き、監督も「勉強になります」と謙遜しながらも、「自分も一人旅をしたり、おひとりさまを謳歌している人間のひとりだったので、実体験や綿矢さんの原作を読んで溢れた想いを込められているかなと思います」と振り返っていた。

本作で共感したポイントについて問われると、宇垣は「ひとりで行動する楽さだったり、朝家を掃除した後にだらーっとする楽しい時間とか。満たされているけれど、なんとなく足りないような気持ちになるのもすごく共感できて…。そういうとき、頭の中の自分と会話してその隙間を埋めたりすることもあるよねって思いました。私の脳内には、迷ったときに“やれやれー!”って発破をかけてくれるようなひとがいます(笑)。人それぞれいろんなタイプの相談役が心の中にいるんだろうなと思いますね」と本作の“わかりみ深い”魅力を語りつくしていた。

 

1207「私をくいとめて」イベント_監督1ショット-(002)

そんな31歳・みつ子を描くうえで、監督は「みつ子と同じくらいの年に経験した想いや気持ち」を大事にしたといい、「私は29~30歳くらいの頃がとても恐ろしくて。何も成し遂げないまま朽ち果ててしまうということが耐えられなくて、アルバイトで稼いだお金を全部ヨーロッパ旅行に注ぎ込んだりしたこともありました。でも、大暴れした割には、30歳になってしまうと意外と悪くなかったんですよね。いろんなものがみえて楽しくなりましたし、元々ひとりが大好きだったことを気づいて、どんどん謳歌していいなと思えた年でしたね」と当時を振り返る。

一方で、おひとりさま事情に詳しい牛窪は、「20代なら自分を可愛く見せたりすることもありますが、30代になると、そうしている自分をちょっと恥ずかしく思ってしまう葛藤をもった女性っていますよね。“あざとかわいい”になれないみつ子世代の女性は、“ひとりでちゃんと生きれるぞ”と自分に言い聞かせているみつ子に共感できるんじゃないのかなと」と分析し、(本作の)共感性が高い理由を独自の視点で語っていた。

最後は、映画を楽しみに待つファンに向け、「たくさん笑えて、ぐさっと心に刺さる部分もたくさんあって…、見終えた後、明日からまた頑張って生きていこうと背中を押してもらえるような作品です。人と人との距離を取らなきゃいけないこの時代だからこそ、人と生きていくことの素晴らしさを改めて感じさせる作品にもなっていると思うので、ぜひたくさんの方にご覧いただけたら」(宇垣)、「女性はもちろん、ぜひ男性にも観ていただきたい映画です!女性側の微妙な立ち位置というのもリアルに描かれているので、男性が見たら女性が考えていることが少し理解できる気がしますし、女性の気持ちを受け取ってもらえるんじゃないかなと思います」(牛窪)、「振り返ってみると、私の作品は“瞬発力”というよりは、まさに“発酵”するように、長くじわじわと観る人の心に届けばいいなと思いながら描いてきました。この映画が“今の自分には少し眩しいな”と感じられたとしても、私はまさにそういう人たちに届けたいと思いながら描いているので、ぜひ映画館でひっそりと発酵するように楽しんでいただけたら嬉しいです」(監督)とそれぞれメッセージを贈った。

映画『私をくいとめて』 は、12月18日(金)より全国公開される。

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