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2023年7月25日 11:39

石丸幹二&井上芳雄&安蘭けい、人種問題を描いたミュージカルに挑む「今、日本で僕たちでやる意味がたくさんある」 ミュージカル『ラグタイム』製作会見

取材・撮影/RanRanEntertainment

ミュージカル『ラグタイム』製作会見が7月24日(月)、都内で行われ、石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい、演出の藤田俊太郎が公演への意気込みを語った。

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本作は、20世紀初頭のニューヨークを舞台に、ユダヤ人、黒人、白人といったそれぞれのルーツを持つ3つの家族が固い絆で結ばれ、世界を変えていこうとする姿を描いたミュージカル。1998年トニー賞ミュージカル部門において13部門ノミネート、最優秀脚本賞・最優秀オリジナル楽曲賞など4部門を受賞した。日本では、今回が初上演となる。

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石丸演じるユダヤ人のターテは、娘の未来のためにラトビアから移民としてアメリカにやってくる。石丸は、「この作品を観劇してから、いつか携わりたいと思って四半世紀経ちましたが、やっと日本で上演することが叶いました。非常に嬉しく思っています。私なりにどのようなターテを演じられるか、藤田さんや皆さんの力を借りつつ、稽古を進めていきたいと思います。どうぞ見守ってください。そして、舞台は必ず素晴らしいものになるはずです。ご期待ください」と挨拶。

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続いて、新しい音楽“ラグタイム”を奏で、新時代の到来を目指す黒人ピアニストのコールハウス・ウォーカー・Jr.役を演じる井上は「この作品が日本で上演される日が来るんだとすごく興奮して、どんな形でもいいから関わりたいと思って、今ここに立たせていただいています。僕にとっても初めての役柄ですが、今、日本にて僕たちでやる意味がたくさんあると思いますし、これからの稽古でもそれを見つけていって、獲得していって、お客さまに伝えて共有できたらいいなと思っています」と意気込んだ。

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正義感に溢れ人種の偏見を持たない、裕福な白人家庭の母親のマザー役の安蘭は、「素晴らしいミュージカルに出会えて嬉しく思っております。素晴らしい共演者と一緒に藤田さんの演出を受けられるということで、とても期待でいっぱいでございます。皆さまに素敵なミュージカルがお届けできるように、これから稽古をして頑張りたいと思います」と語った。

そして、藤田は「日本初演の演出を担えることをとても幸せに思っています。とても美しくて、楽しくて、心躍るような音楽に溢れた、そして胸に迫る、痛みを伴った素晴らしい作品をお届けできることを思うと今から興奮しております」と思いを口にした。

石丸、井上、安蘭が揃って舞台上で共演するのは今回が初。安蘭は、石丸とはこれまで2度の共演経験があるが「幹二さんの稽古場でのスタイルややり方も尊敬していますし、舞台上でも信頼感を感じていますし、絶対的な安心感がある方。また共演できて嬉しいですし、いい作品になるだろうと感じています」と信頼を寄せた。

一方、井上と安蘭も共演経験がある。井上は「今回はがっつりミュージカルなので、再会できて嬉しい」と話した。さらに、同じ大学の先輩である石丸に対しては「僕は石丸幹二になるために頑張ってきた。それで東京藝術大学に入ったんです。(石丸は)色々な分野で活躍されている憧れの先輩。ここでやっと共演できて嬉しいです」と熱弁した。

安蘭、井上の思いを聞いた石丸は、「この3人でミュージカルをやることで、どんな効果が生まれて、どんなうねりがあるのか楽しみです」と笑顔を見せた。

会見では、お互いに聞きたいことを質問し合う時間も。井上から演出の藤田に「人種の違いを描くのが(本作の)テーマですが、僕達の肌の色を外見で変化させないんですよね?」という質問が上がると、藤田は「外見ではつけません。ただ、衣裳で分けたりと、お客さまには明確に伝わるような仕掛けを作っていきます」と回答した。

さらに、安蘭からは「幹二さんとは共演もしていて、食事も一緒に行ったりしているけれど、生活臭が全くない。自宅はどんな感じなんですか?」と質問。石丸は「至ってシンプルですが、食べ物と飲み物に溢れている家ですよ。冷蔵庫にたくさん入っていて、買い置きするタイプ。観葉植物も置いてありましたが、この暑さで枯れてしまいました」と明かして、会場を盛り上げた。

ミュージカル『ラグタイム』は、以下の日程で上演。
東京公演:2023年9月9日(土)〜30日(土) 日生劇場
大阪公演:2023年10月5日(木)〜8日(日) 梅田芸術劇場 メインホール
愛知公演:2023年10月14日(土)〜15日(日) 愛知芸術劇場 大ホール

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