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2024年4月22日 12:42

「新作のつもりで作り上げた」中川晃教、相葉裕樹、木内健人らによる『CROSS ROAD ~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』囲み取材レポート

左から:畠中洋、山寺宏一、木内健人、中川晃教、相葉裕樹、春野寿美礼

 

2022年にミュージカル化された『CROSS ROAD ~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』の再演が、2024年4月22日よりスタートする。

本作は、音楽朗読劇VOICARIONシリーズを手がける藤沢文翁のオリジナル作品。2012年に東宝初の朗読劇として上演し、2022年にミュージカル化を果たした。

今回は末永陽一による新演出。パガニーニと契約した音楽の悪魔アムドゥスキアスを中川晃教、音楽の才能はあるが天才ではないことに苦しむパガニーニを相葉裕樹と木内健人。さらに、加藤梨里香、有沙瞳(Wキャスト)、元榮菜摘、坂元健児、山寺宏一、畠中洋(Wキャスト)、春野寿美礼と、実力派が集結。

初日を前に行われた囲み取材には、中川晃教、相葉裕樹、木内健人、山寺宏一、畠中洋、春野寿美礼が参加した。

初日に向けて意気込みを聞かれた中川は、「2年の時を経て、『CROSS ROAD』が再始動しました。この作品の素晴らしさ、熱いエネルギーをみなさんに届けたいと思います」と語る。 相葉は「まだ場当たりが続きますが、初日を迎えられることが嬉しいです。一度完成したものを崩し、再度積み上げてブラッシュアップしました。自信を持ってお届けできると思います」と手応えを語り、木内も「素晴らしい脚本、音楽、キャスト、スタッフの皆さんの力があって初日を迎えようとしています。初日が開くとWキャストの相葉くんとしばらく会えなくなるのが寂しいですが、みんなで作品を盛り上げていきたいと思います」と意気込んだ。

山寺は「最年長ですが、ミュージカル経験は最も少ない。一番ドキドキしてると思います。かつて朗読でこの作品を演じ、これはすごい作品だと思っていました。時を経てミュージカル化し、まさか自分も出演することになるとは思ってもみませんでした。みなさんも、本当に日本オリジナルなのかとびっくりする作品に仕上がっていると思います」と自信を覗かせた。

畠中は「2年前の初演は違う役で出演し、今回はアルマンドを演じます。天下の山寺さんとWキャストで、どうしていいかわからない部分もありますが、山寺さんとはまた違うアルマンドをお見せしたいと思います」と話し、春野は「みなさん眼差しが強くて、稽古場に入った時は緊張していました。でも、一緒に過ごすうちにとてもユニークな方々だとわかりました。ぜひ応援にいらしてください」と呼びかけた。

二人のパガニーニの印象を聞かれると、中川は自身のデビュー作である『モーツァルト!』で演出の小池(修一郎)から言われた言葉を流用し、「赤ワインと白ワイン」と例える。「白ワイン」は木内で、パガニーニが抱える重いもの、内向的な部分にアプローチしていながらも、フレッシュさがあると評する。対する相葉は、初演から共に作り上げてきたこともあり、「赤ワイン」のように熟成されていると二人の違いを表現した。

パガニーニ役の二人から見た中川については、相葉が「パガニーニはアムドゥスキアスに翻弄される役。前回の公演でもアッキーさん(中川)演じる悪魔に困らされましたが、共演回数が増えて対処法もわかってきました」と笑顔を見せ、対処法については「動揺しないこと」と笑った。

木内は「神出鬼没、奇想天外」と語り、「引き出しが多くて何をしてくるかわからない。それに、僕の感情を常に拾ってくれて、いろいろなボールを投げてくれます。神がかっているアムドゥスキアスだと思います」と魅力を挙げた。

楽曲について質問が出ると、春野が「複雑ですが、どなたが歌っている曲を聴いても心に染みる名曲です。素晴らしい曲を歌わせていただく幸せを噛み締めて毎回歌っています」と話す。山寺は「村中俊之さんとは朗読劇で何度もご一緒しています。ミュージカルは初めてなのに名曲の数々で驚きました。東宝のYouTubeに何曲かアップされているので、予習してみてください」とアピールした。

また、今回が初共演の中川と春野。中川は「実は『モーツァルト!』初演時、メンバーみんなで春野さんがトートを演じた『エリザベート』を観劇しました。その時から大好きで、今回ようやく共演できるのが嬉しいです」と、以前から面識があったことを明かす。「マントの使い方など所作も素晴らしいですが、内に秘めたきらりと光るブラックダイヤのような輝き。悪魔の役作りでもお話しさせていただいて、言葉尻や表情から僕が尊敬する部分を少しでもいただけたらと思いながら向き合いました」という中川に、春野は「中川さんのアムドゥスキアスは所作も言葉も緩急自在。隙があるとスッと心に入ってきて乗っ取られるような感じ。お母さんとアムドゥスキアスが対峙するところは隣で囁くように言葉を発せられて、気を緩めると連れていかれそうでもあり、いたずらされそうなお茶目なところもあります」と絶賛した。

最後に中川が「短い時間でしたが、たくさんの方々がこの作品の背中を押してくださっていると感じます。素晴らしいパガニーニのお二人、キャストの皆さんと最高のミュージカルをお届けしていきます」と締め括った。

『CROSS ROAD ~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』の公演スケジュールは次のとおり。
4月22日(月)~5月12日(日) 日比谷・シアタークリエ
5月17日(金)~19日(日) 大阪・新歌舞伎座
5月24日(金)~26日(日)  福岡・博多座

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